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2004年1月18日 (日)

東京バレエ団創立40周年記念公演『白鳥の湖』

2004年1月18日(日) 東京文化会館

[振付]マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ、アレクサンドル・ゴールスキー、イーゴリ・スミルノフ
[音楽]ピョートル・I・チャイコフスキー [美術・衣裳]ニコラ・ベノワ
[指揮]ミッシェル・ケヴァル [演奏]東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

世界バレエフェスティバルのガラ公演で観たロベルト・ボッレが忘れられず、思わず買ってしまったチケット。東京バレエ団の『白鳥の湖』は初めて。そこはかとなく上方歌舞伎(笑)。う〜む、わかりにくいですね。つまり、踊りも演奏もタメが多くて、いささか野暮ったい、って感じかしらん。

オデット/オディール:遠藤千春
ジークフリート王子:ロベルト・ボッレ

悪魔ロットバルト:高岸直樹
王妃:加茂律子
道化:大嶋正樹
家庭教師:飯田宗孝
パ・ド・トロワ:高村順子、佐野志織、後藤晴雄

四羽の白鳥:太田美和、高村順子、門西雅美、小出領子
三羽の白鳥:大島由賀子、福井ゆい、高木綾

司会者:飯田宗孝
チャルダッシュ:佐野志織、平野玲
ナポリ:太田美和、大嶋正樹
マズルカ:福井ゆい、奈良春夏、後藤和雄、高野一起
花嫁候補たち:高村順子、武田明子、小出領子、西村真由美、乾友子、高木綾
スペイン:井脇幸江、大島由賀子、木村和夫、後藤晴雄

【第1幕 遠くに王宮の見える庭】

背景は枝垂れ柳ですか? 違うかな? よくわからん。
今日は王子ジークフリートの21歳の誕生日。白の衣装のロベルト・ボッレ。あぁ、美しい。まさに「踊るギリシャ彫刻」。いやいやいやいや、今日はこれを観られただけで元は取ったぞ(だって、エコノミー席だもん)。

道化の大嶋正樹、やや疲れた印象も受けるが、それでもよく踊っていたような。
パ・ド・トロワの音楽、時々、すんごくタメる。これが東バの味なのか?

夕暮れとなり人々が帰った後、ひとり物思いに耽る王子のヴァリアシオン。ここぞとばかりに魅せる。ひとつひとつがとってもキレイ。うっとり〜。でも、ちょっとキメ過ぎと言うか、流れに欠ける気がしないでもない。

夕日の中を飛んでいく白鳥の群れがあまりに早くて笑ってしまった。

【第2幕 月光の冴える静かな湖のほとり】

いよいよ、遠藤千春のオデット登場。
あらら、ダイナミックで大らかなのが彼女の持ち味かと思っていたが、意外に小粒。プロポーションだけはやたらといい、垢抜けない田舎娘、って感じ。
おまけに、初役だと言うのに、「現時点で自分ができることをすべてやってみせる!」というような勢いが感じられない。役に対してもっと貪欲になってもいいのではないかしらん?

コール・ドは足音もうるさく、振りもバタバタしていて情緒に欠ける。
演奏は時々すんごいゆったりするし、オデットには求心力が感じられないし、全体的に間延びした印象。

【第3幕 王宮の舞踏会】

ここはスペインの井脇幸江を観られただけで満足。メチャメチャかっちょいい!
遠藤千春はオディールも控え目。王子を誘うような演技もなし。そのせいか、彼女も被害者というか、「ロットバルトに命令されて仕方なしにやっているのよ」な感じも受ける。グラン・フェッテは、一応、最後まで回ったものの、上体がちょっと歪んでいたかな。

ここでもヴァリアシオンをたっぷり魅せるボッレ。だから、やり過ぎだってば。でも、ホントにキレイなので許す。さらに、跪いてオディールの手を取り頬を寄せる場面で、これ以上ないというぐらいうっとりした表情を浮かべるボッレ。まぁ、可愛い。

ワタクシ的には、ロットバルトの衣裳がツボ。胸に王冠&白鳥の柄はないだろう(笑)。

【第4幕 もとの湖のほとり】

東バの終わり方はハッピーエンド。
王子の力によって悪魔は滅び、白鳥たちは呪いから解き放たれ、元の乙女たちに戻るのだが、終わってみれば、ロットバルトの翼をもぎ取った後、すんごく不思議そうにそれを見つめていたボッレの姿しか記憶にない(いいのか、それで?>ぢぶん)。

カーテンコール。異様に盛り上がっているボッレ・ファンの女性、若干名。客席に響く“黄色い歓声”。その気持ち、わかるわぁ。

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