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2005年8月16日 (火)

東京バレエ団『眠れる森の美女』

2005年8月16日(火)&19日(金) 東京文化会館

[振付]マリウス・プティパ原型による
[音楽]ピョートル・I・チャイコフスキー [美術・衣裳]ニコラ・ベノワ
[指揮]アレクサンドル・ソトニコフ [演奏]東京フィルハーモニー交響楽団

昨年の小出領子全幕初主演(『くるみ割り人形』のクララ)を見逃してしまったので、今回はしっかりチケットget。マニュエル・ルグリのデジレ王子を相手に、どんなオーロラ姫を見せてくれるのかしらん? そうそう、せっかくだから、もうひとりの王子役マチュー・ガニオもチェック! ってことで、キャスト違いで2回観ることに。

オーロラ姫:小出領子(16日)/上野水香(19日)
デジレ王子:マニュエル・ルグリ/マチュー・ガニオ

王:森田雅順
王妃:浜野香織/山本亜弓
式典長:平野玲/高橋竜太
善の精リラ:大島由賀子/高木綾
悪の精カラボス:井脇幸江/奈良春夏
優しさの精:門西雅美/西村真由美
やんちゃの精:長谷川智佳子/佐伯知香
気前よさの精:高村順子/村上美香
のんきの精:森志織/阪井麻美
度胸の精:乾友子/田中結子

オーロラの友人:高木綾、奈良春夏、西村真由美、田中結子/前川美智子、大島由賀子、吉川留衣、乾友子
4人の王子:高岸直樹、木村和夫、後藤晴雄、野辺誠治

金の精:阪井麻美/門西雅美
銀の精:佐伯知香/高村順子
ダイヤの精:乾友子/長谷川智佳子
サファイアの精:前川美智子/西村真由美
フロリナ王女:高村順子/小出領子
青い鳥:古川和則/中島周
白い猫:門西雅美/加藤文
長靴をはいた猫:高橋竜太/平野玲

【第1幕 フロレスタン王の宮殿の大広間】

東京バレエ団の『眠れる森の美女』は、悪の精カラボスの造型が独特。黒いチュチュにポアント。4人の従者と踊る踊る。スピーディーで、ある意味、現代的。井脇幸江は相変わらず男前。かっちょええ〜。

リラの大島由賀子は初役? もっと踊りに空間的な広がりがあるといいかも。井脇カラボスの相手としては存在感が弱い。もう1組の高木綾&奈良春夏は、どちらも発展途上ではあるが、お互いの力は拮抗していたかな。

優しさの精の西村真由美、指先の繊細な表現が目を引く。他の妖精は特に印象に残らず。
しっかし、命名式の招待客が少なくて、舞台がスカスカしているよ。

【第2幕 16年後の城の中庭】

オーロラ姫の小出領子、可愛い系でくるかな? と思いきや、意外としっとり大人系(う〜む、そこはかとなく范文雀に似ているような)。登場シーンは実に軽やか。ローズ・アダージオはちょっと表情が硬かったが、気合いが感じられる。

上野水香は以前ほど変なアクセントは目につかず、ひとまず安心。ただ、この人の顔の付け方というか、顎から首にかけてのラインが、私はどうも苦手なのよ……。

主役クラスを揃えた求婚者。贅沢だ。シンプルな衣裳に濃い演技。油断していると、ついつい彼らに目が奪われる。
あはっ、式典長はカラボスに頭髪むしられたまま(笑)。

【第3幕 紅葉の美しい森に通じる道(第2幕から100年後)〜城の大広間】

花を摘み、遊び戯れる娘たち。そこへ通りかかるデジレ王子。あまりのあっさりさに拍子抜け。とは言え、マニュエル・ルグリの佇まいは、さすがにノーブル。年期が違う。マチュー・ガニオも爽やかな王子だが、なんつーか、吹けば飛びそう。

コール・ドなしの幻影の場。情緒たっぷりな小出。もっとドライなダンサーだと思っていたので、すんごく新鮮。王子がオーロラに近づこうとすると、「ダメダメ!」と、邪魔をするリラ。コール・ドがないと、ただ単にリラが意地悪しているようにも見える(笑)。

王子に向かって蜘蛛の糸を放つカラボス(歌舞伎かよ?)。その割には、簡単にやられているし。

ディヴェルティスマンは端折る端折る。「祝賀の大舞踏会」が泣くぞ。
宝石たちの踊りは、門西雅美、高村順子、長谷川智佳子、西村真由美の方が見応えがあった。ふと、荒井祐子のダイヤの精を思い出してみたり。最後の全員フェッテは、ピタッと揃って迫力。

青い鳥の古川和則は本当に軽やか。ンが、サポートは不安定。案の定ミス。それでも動じなかったフロリナ王女の高村は立派。
中島周は前回の時より安定感がグッと増した。フロリナ王女も踊る小出は、4日間連続出演。主役に専念させてあげればいいのに……とも思うが、人材不足では仕方ないか?

白い猫と長靴をはいた猫の門西雅美と高橋竜太、ふたりともチャーミング。

グラン・パ・ド・ドゥはマニュエル・ルグリのサポートがお見事っ! パートナーを美しく見せるのはもちろん、巧く見せる。サポートされてのピルエットで小出が見せた回転の鮮やかさ。爽快。
マチュー・ガニオは5番のポジションで立つ姿が麗しい。目の保養。いや、もう、あれだけで満足致しました、ワタクシ。

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