« パーフェクトセレクション来たー! | トップページ | e+からお知らせ »

2007年8月 7日 (火)

ルグリと輝ける仲間たち 2007

◆プログラムA
2007年8月7日(火)〜10日(金) ゆうぽうと簡易保険ホール
http://www.nbs.or.jp/

う〜む、ワタクシ的には乗り切れずに終わってしまった。S席なのに2階だったからか、初っ端の『白の組曲』がどうしようもなく退屈だったからか、理由は自分でもよくわからん……。
とりあえず、久しぶりに観たドロテ・ジルベール、ミリアム・ウルド=ブラーム、マチュー・ガニオは大人になったな、と。

ロビーでは、《ルグリと輝ける仲間たち》をはじめ、《マラーホフ、ニジンスキーを踊る》とか、東京バレエ団『真夏の夜の夢』とか、《シルヴィ・ギエム 進化する伝説》とかのチケット販売、ならびに、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の先行予約をやっておりました。
仕事を休めるかどうかもわからないまま、『真夏』の小出領子&後藤晴雄ペアの日を購入する(をいをい)。

キャスト表の裏に今後のパリ・オペラ座公演に関するお知らせが載っていて、それによると、NBSは「来年のコンテンポラリー作品によるパリ・オペラ座バレエ団の来日には関与せず」、2009年春にパリ・オペラ座バレエ学校公演、2010年春にグランド・バレエ2演目によるパリ・オペラ座バレエ団公演 を予定しているそうな(ちなみに、来年の公演情報はこちら)。

【第1部】

『白の組曲』
[振付]セルジュ・リファール [音楽]エドゥアール・ラロ

シエスト:乾友子、高木綾、奈良春夏
テーム・ヴァリエ(パ・ド・トロワ):ローラ・エッケ、オドリック・ベザール、アクセル・イボ
セレナード:マチルド・フルステー
プレスト(パ・ド・サンク):シャルリーヌ・ジザンダネ、松下裕次、氷室友、辰巳一政、長瀬直義
シガレット:アニエス・ルテステュ
マズルカ:マチアス・エイマン
アダージュ(パ・ド・ドゥ):ミリアム・ウルド=ブラーム、マチュー・ガニオ
フルート:メラニー・ユレル

振付がパリ・オペラ座の功労者リファールだし、オペラ座にとっては特別な作品なのかも知れないけど、壊滅的に面白くない。これって、綺羅星のごとくスターダンサーが勢揃いするか、そうでなければ、とりあえず観ているだけでこちらが微笑んでしまうような踊る楽しみに満ち溢れたダンサーでも出さない限り、どうにもならないような気がする。それでも、ルテステュの登場あたりから、尻上がりによくなっていったかな。

パ・ド・トロワのイボ、ヘタレなんだけど妙に目を引く。跳躍の柔らかさか? ってゆうか、ベザールが固過ぎるのか?
セレナードのフルステー、非凡なものを持っているダンサーだということはよくわかった。
さすがはエトワール、シガレットのルテステュ登場で一気に空気が変わる。プロの踊りというものを見せつけてくれました。それにしても、デカいわ(笑)。
マズルカのエイマン、溌剌とした中にも物憂さを感じさせる踊りで、意外とよかった。
パ・ド・ドゥのウルド=ブラームとガニオは、「ずいぶん大人になったね〜」というのが第一印象。ふたりとも砂糖菓子みたいに大甘な雰囲気で、とってもお似合い。

東京バレエ団の共演は如何なものか。踊り以前に、身体が貧弱で(特に男性陣)ちょっとお気の毒。

【第2部】

『扉は必ず…』
[振付]イリ・キリアン
[音楽]ダーク・ハウブリッヒ、ルイ・クープランの「プレリュード」ニ長調に基づく

エレオノーラ・アバニャート、マニュエル・ルグリ

あっは、相変わらず喰えない人だわ、キリアンって。フラゴナールの絵画に着想を得て振り付けた作品らしいけど、男女のすれ違う様を描いて秀逸。観ているうちに、いろいろ想像してしまったよ。撮影して倍速再生してみたい、とか、逆再生の方が面白いかも、とか。最後は交互にリンゴを食べて終わり。もちろん、女が先に食べる。
アバニャートも悪くなかったけど、欲を言えば、初演のオレリー・デュポンで観たかったな。

ジャン・オノレ・フラゴナール『閂(かんぬき)』
Jean Honore Fragonard  "The Bolt (Le Verrou)"

Fragonard

よく見ると、ちゃんとリンゴも描かれているのね。

『スパルタクス』
[振付]ユーリ・グリゴローヴィチ [音楽]アダム・ハチャトゥリアン

マチルド・フルステー、ステファン・ビュヨン

選りにも選って、どうしてこれを踊らせるかなぁ? ダイナミックかつアクロバティックなのが身上みたいな作品なんだから、オペラ座の若手ダンサーでは現代的過ぎるというか、繊細過ぎるというか。
先にも書いたけど、フルステーは非凡なものを持っていると思うので、彼女の魅力が活きる演目を選んで欲しかったわ。残念。

『ドリーブ組曲』
[振付]ジョゼ・マルティネス [音楽]レオ・ドリーブ

アニエス・ルテステュ、ジョゼ・マルティネス

前回観た時(第10回バレエフェスティバル|ガラ・パフォーマンス【第4部】)は、ルテステュ急な発熱のためアダージオだけだったような。全部観ても、それほど印象は変わりません。伝統的なパ・ド・ドゥを切り貼りしただけの作品で、練習にはもってこい、ってな感じ。

【第3部】

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
[振付]ジョージ・バランシン [音楽]ピョートル・I・チャイコフスキー

ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオ

前回観た時(ルグリと輝ける仲間たち 2004|プログラムB【第1部】)は、「私を見て!」オーラを出しまくっていたジルベール。too muchな部分が削ぎ落とされて洗練された反面、小さくまとまってしまった気もしないでもない。つまんないな。
踊りはともかく、カーテンコールのマナーが相変わらずグダグダなガニオ。ジルベールの背中を押したり、彼女に手を引っ張られたり。ったく、ちゃんとしんさいっ!

『椿姫』第2幕より
[振付]ジョン・ノイマイヤー [音楽]フレデリック・ショパン

エレオノーラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ
ピアノ:高岸浩子

うわ〜、リフトがぎこちない。ってゆうか、そもそもリフト多用の『椿姫』をペッシュにやらせる方が間違っていると思われ。ずいぶん前に観た牧阿佐美バレヱ団『ローラン・プティの世界 −ノートルダム・ド・パリ−』のフロロはすんごくよかったンだけど、他はどれもパッとしないのよね、彼。
アバニャートは非力なパートナーに気を使いつつ、それなりに健闘していたンじゃ。

『三角帽子』
[振付]レオニード・マシーン [音楽]マヌエル・デ・ファリャ

ジョゼ・マルティネス

面白いけど、短過ぎる。いや、短いからこそいいのか。

『オネーギン』
[振付]ジョン・クランコ [音楽]ピョートル・I・チャイコフスキー

モニク・ルディエール マニュエル・ルグリ

年齢を重ねることが必要な役というのがあって、ルディエールが踊ったタチヤーナなんかはそのタイプなんだろう。すでに人妻となったタチヤーナの複雑な感情が、ルディエールの踊りから見事に立ち上がってくる。ただ、抜粋で観るにはあまりにも音楽が大仰で、却って気持ちが醒めてしまったのも事実。
老けメイクもお似合いのルグリ。こちらも身勝手な男を好演しておりました。ンが、全体を通じて意外と彼の印象が薄いのに驚かされる。私がルグリに思い入れがないせいなのか、それとも、プログラム構成のせいなのか。とりあえず、「Bプロに期待」と言っておこう。

|

« パーフェクトセレクション来たー! | トップページ | e+からお知らせ »

2007年鑑賞記録」カテゴリの記事