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2007年8月25日 (土)

牧阿佐美バレヱ団『ア ビアント −だから、さよならはいわないよ−』

*高円宮憲仁親王殿下の五年式年祭にあたり
2007年8月25日(土)〜26日(日) 新国立劇場 オペラ劇場
http://ambt.jp/

[原作]島田雅彦 [作曲]三枝成彰 [演出・振付]牧阿佐美
[振付]三谷恭三、ドミニク・ウォルシュ
[美術]ルイザ・スピナテッリ [照明]沢田祐二
[指揮]大友直人 [二胡]篠崎正嗣 [シンセサイザー]向谷実
[管弦楽]新日本フィルハーモニー交響楽団

うー、困った。いや、ま、別に私が困ることでもないけど(笑)。もうねぇ、初演以上につまらなかったっすよ。ストーリーを入れ替えてすっきり見せる努力はしたようだけど、結果は「改訂」というより「改悪」。しかも、新しい役については大人の事情が見え隠れするし。う〜む。

リヤム:ロバート・テューズリー
カナヤ:田中祐子
冥界の女王:吉岡まな美

誘惑する女:佐藤朱実、橋本尚美
白い男:マイレン・トレウバエフ
黒い男:逸見智彦

ボレロ:塚田渉、京當侑一籠、徳永太一、今勇也、菊地研、邵智羽

女王の使者:蟹瀬令奈
女王の使者たち:笠井裕子、坂梨仁美、佐々木可奈子
        塚田渉、京當侑一籠、徳永太一、菊地研

門番:保坂アントン慶
   塚田渉、京當侑一籠、徳永太一、今勇也、菊地研、邵智羽
市民たち:中島哲也、坂爪智来、石田亮一、細野生、上原大也、清瀧千晴

老いた王:森田健太郎
その娘:佐藤朱実
若き日の王:小嶋直也
その娘:伊藤友季子

娼婦(王の娘):佐藤朱実
娼婦:橋本尚美、笠井裕子
警備:マイレン・トレウバエフ、京當侑一籠、菊地研

複雑でも難解でもなく無駄に冗長なだけの台本と、それを巧く舞台表現に変換できていない演出・振付。そもそも、「バレエの台本は初体験」という人が書いたテキストを、どう考えてもセンスがあるとは思えない演出家や振付家に託した時点で、この結果は想像できたわけで。いくらダンサーが熱演しようが、駄作は駄作。初演がそれなりに楽しめたのは新鮮さがあったからなのね〜。
ワタクシ的には、今年唯一(?)の菊地研主役となる新国立劇場バレエ団『牧阿佐美の椿姫』が物凄く不安になってきたぞ。

以下、印象に残ったダンサーを簡単に。
非常に強いヒロイン像を造型したカナヤの田中祐子。黒のスリーピースがと〜ってもお似合いの逸見智彦。王の人生を鮮やかに描出した若き日の王の小嶋直也。あと、やたらメイクが妖艶だった菊地研(笑)。

参考までに、初演と再演の構成を(上段が初演、下段が再演)。

【プロローグ】テラス
       池のほとり
【第1幕】森〜冥界〜池のほとり〜求婚の祭〜二度と戻れぬ街
     求婚の祭〜冥界〜二度と戻れぬ街
【第2幕】砂漠〜無法地帯と化した街〜白い部屋
     森〜砂漠〜無法地帯と化した街〜白い部屋
【エピローグ】公園
       池のほとり

何はともあれ、新作バレエの制作は難しいな、と。

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