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2007年11月25日 (日)

キエフ・バレエ −タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ− 日本公演 2007『くるみ割り人形』

2007年11月17日(土)〜12月6日(木) 東京国際フォーラム ホールA ほか
http://www.koransha.com/

[作曲]ピョートル・チェイコフスキー
[台本]マリウス・プティパ(E.T.A. ホフマンの童話に基づく)
[原振付]マリウス・プティパ [音楽監督]アリン・ヴラセンコ
[振付・演出]ワレーリー・コフトゥン
[舞台美術・衣裳]マリヤ・レヴィーツカ
[指揮]ヴォロディミル・コジュハル [管弦楽]ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

クララ(マーシャ):エレーナ・フィリピエワ
王子:イーゴリ・コルプ(ゲスト・ソリスト)

ドロッセルマイヤー:コスチャンチン・ポジャルニツキー
フリッツ:スヴィトラーナ・ミクリャエワ
ねずみの王様:イーゴリ・ブリチョフ
くるみ割り人形:マリヤ・トゥカレンコ
サラセン人:オリガ・キフィヤク、ルスラン・ベンツィアノフ
コロンビーヌ:テチヤナ・ロゾワ
アレルキン:セルギイ・チーヒー
シュターバウム:オレガ・トカリ
シュターバウム夫人:リュドミーラ・メーリニク

◇人形たち
スペイン:ユリヤ・トランダシル、オレクセイ・コワレンコ
東洋:田北志のぶ、ワーニャ・ヤン
中国:オリガ・キフィヤク、菅野英男
ロシア:ヴィクトリヤ・メジャク、ルスラン・ベンツィアノフ
フランス:テチヤナ・ロゾワ、コスチャンチン・ポジャルニツキー

昨日の『白鳥』に比べると、美術も衣裳もお金かかっている感じ。舞台後方に設置された巨大時計の針が最初から最後まで12時を指しているのは如何なものか? とか、クリスマス・ツリーが大きくなる際、手前に置かれた普通サイズのツリーをねずみたち(かな?)が舞台袖まで運んでいくのはちょっと興醒め、とか、どうして花のワルツだけ無駄にカラフルなのかしらん? とか、気になる点はいくつかあったものの、なかなか楽しかったです。はい。

今日のフィリピエワは最初から主役オーラ全開で、キラッキラ輝いておりました。
1幕の衣裳はひとりだけブルーだし、踊りも抜群に巧いから、子供たちに混じっていても、一際、強い存在感を放っている。それだけでもう、クララが特別であることが納得できるのだ。確かに、ちょっと落ち着き過ぎている気もしないでもないけど、下手に幼さを強調されるよりはいいと思われ。
2幕のグラン・パ・ド・ドゥも落ち着いた印象はそのまま。でも、安定したテクニックとある種の押し出しのよさで、しっかりと観客を魅了していた。何よりクララの成長をきちんと見せてくれたのはさすがだな、と。

対するコルプは、少女の憧れの王子様にしては甘やかな雰囲気が足りないというか、ちと毒気が強過ぎるというか(顔に険があるからね)。ただ、コフトゥン版の王子は、ねずみの王様と真剣に戦ったり、そこはかとなくリフトが多かったり、他の版より男らしい一面が強調されているので、これはこれでありかも。
えっと、最初の衣裳が若干キツそうに見えたンですけど? 過去の舞台写真を見る限りキエフ・バレエの衣装は赤いから、あれは自前?(コルプの衣装は白かった)

雪の精は、はらはらと舞い散る雪というより、形状の大きなぼた雪みたいだったかな。足音は静かで感心しました。
ロシアのベンツィアノフ(昨日はロットバルトを踊っていた)は、ほんっとにテクニシャンだわ。ただ、勢いに任せて最後が雑になるのが惜しい。

昨日のカーテンコールでは幕前まで出てくることはなかったのに(引き割り方式の幕じゃないからね)、今日はコルプがちゃんとタイミングを計ってふたりで出てきてくれたのが嬉しかった。

しっかし、11月に『くるみ』はやっぱ早いよね〜。

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