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2007年11月24日 (土)

キエフ・バレエ −タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ− 日本公演 2007『白鳥の湖』

2007年11月17日(土)〜12月6日(木) 東京国際フォーラム ホールA ほか
http://www.koransha.com/

[作曲]ピョートル・チェイコフスキー
[台本]ウラジーミル・ベギチェフ、ワシリー・ゲリツェル
[原振付]マリウス・プティパ、レフ・イワノフ、フョードル・ロプホフ
[振付・演出]ワレーリー・コフトゥン
[舞台美術・衣裳]マリヤ・レヴィーツカ
[指揮]ヴォロディミル・コジュハル [管弦楽]ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

オデット/オディール:エレーナ・フィリピエワ
ジークフリート王子:イーゴリ・コルプ(ゲスト・ソリスト)

ロットバルト:ヴィクトル・イシュク → ルスラン・ヴェンツィアノフ
王妃:リュドミーラ・メーリニク
家庭教師:オレガ・トカリ
パ・ド・トロワ:オリガ・キフィヤク、テチヤナ・ロゾワ、セルゲイ・シドルスキー

大きな白鳥:田北志のぶ、オリガ・キフィヤク、テチヤナ・ロゾワ、イリーナ・ボリソワ
小さな白鳥:ナタリヤ・コストグリズ、オクサーナ・シーラ、ナタリヤ・ソルダテンコ、ユリヤ・シュマク

花嫁候補:田北志のぶ、テチヤナ・ロゾワ、ユリヤ・トランダシル、イリーナ・ボリソワ
ヴェニスの踊り:寺田宣弘 → 菅野英男

※ヴィクトル・イシュクと寺田宣弘は怪我による降板

古典全幕は久しぶりのせいか、序曲が始まった途端、胸が躍る。あー、やっぱチャイコフスキーっていいわ。

キエフ・バレエを観るのは初めて。シンプルな美術と上品な衣裳、そして、プロポーションのいいダンサーたち。場面によっては立ち役が少なくて寂しい気がしないでもないけど、全体的にはよかったです。はい。

時々、「あれ?」とか「へぇ〜」とか「ふーん」といった振付や音楽が出てくるのが興味深く、中でもロットバルトの造型がユニーク。1幕2場で王子を操っているかのように背後で踊ったかと思うと、2幕の舞踏会でもきっちりソロを踊ってみたり。それだけに、今日のヴェンツィアノフはちょっと物足りなかったかな。跳躍が高くてテクニックがあるのはよくわかったけど、それだけというか、もっと場を支配するような重厚な存在感が欲しかった。

フィリピエワは、正直、オデット向きのプロポーションではないし、イマイチ詩情に欠けるタイプだと思うけど、それを補って余りあるテクニックとベテランらしい堅実さが魅力でもあるわけで。実際、1幕こそ地味な印象だったものの、2幕から3幕にかけてはドラマティックに盛り上げてくれたからね。

コルプは割とオーソドックスな王子。オデット/オディールに一直線に向かっていく姿が却って新鮮だったり。2005年の新国立劇場バレエ団にゲスト出演した時のような瑞々しい現代性、あるいは、2006年のマリインスキー・バレエでの「オクシモロン(矛盾形容法)の比喩でしか表現できない」ような複雑な様相、といったものは感じられなかったけど、コフトゥン版のジークフリート王子としては過不足なく演じていたと思われ。
ジャズのインタープレイじゃないけど、相手によって変わるのは当然だし、これはこれで楽しかった。ってゆうか、今はコルプのいろんな表情が観られるだけで嬉しいンだよね。ただ、髪の毛が中途半端に伸びていたのが残念(短いのが好きなのさ)。
踊りは相変わらず優美で、アラベスクやアティチュードの美しさには今回もうっとりさせていただきました。

パ・ド・トロワのキフィヤク、ロゾワ、シドルスキーが好演。派手さはないけど、端正な踊りでよかったです〜。そう言えば、コーダは王子も一緒に踊っていたような。
大きな白鳥を踊ったボリソワの繊細なラインと、小さな白鳥を踊ったコストグリズ、シーラ、ソルダテンコ、シュマクの見事な調和が印象に残る。
キャラクターダンスでは、チャルダッシュの男性(クレジットがないので、誰だかわからない)の長い長い脚とメリハリの利いた踊りが素晴らしかった!

オーケストラは期待していたほどではなかったわ。序曲から音ハズしているし。会場も悪いよね。音に広がりがないというか。席にもよるンだろうけど、何だか凄く痩せた音に聴こえてしまって……。でも、ま、自前のオケだけあって、ダンサーとの一体感はあったかな。

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