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2007年12月 5日 (水)

キエフ・バレエ −タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ− 日本公演 2007『ライモンダ』

2007年11月17日(土)〜12月6日(木) Bunkamura オーチャードホール ほか
http://www.koransha.com/

13,000円握りしめて、

今日も渋谷に行ってしまいました。

今朝、家を出る時はそんなことこれっぽっちも考えていなかったから、コンタクトもオペラグラスもない(一応、眼鏡は持っていたけど)、服はデニムにスニーカー、爪はボロボロで、とてもじゃないけどバレエに行けるような状態じゃないのに、外が薄暗くなるにつれてムズムズしてきて、「ええい、仕事は明日やればいいや!」と、事務所を飛び出してしまった。あはは。

でも、行ってよかったです。今日のコルプもと〜っても素敵でした。何故かメイクは普通になっていて、オペラグラスなしでもすぐにコルプとわかる。ちえっ。

エレーナ・フィリピエワは腰を痛めたらしく、ライモンダは田北志のぶ(そこはかとなく志賀三佐枝に似ている?)、白い貴婦人はユリヤ・トランダシルに変更。それ以外のキャストは昨日と同じ。

ライモンダの田北は、ヒヤッとさせられる場面もあったものの(リフトのタイミングが合わなかったり、結婚式のヴァリアシオンでパ・ド・ブレが引っかかったり)、無難にまとめていた……って、プロなら当たり前? とにかく手脚が長くて、ほっそりしたラインが魅力的。ただ、ライモンダを踊るにはちょっと地味かも。清楚な雰囲気はいいンだけど、もう少し華が欲しかった〜。
田北に変わって白い貴婦人を踊ったのはトランダシル。繊細なラインとたおやかな踊りが印象に残る。ただ、伯爵家の守護神というよりは、『眠れる森の美女』のリラの精に近いかも。
シドルスキーは観る度によくなっている感じ。正統派のダンスール・ノーブルにはあまり心惹かれない私も、「あら、案外いいじゃん」と思ったぐらい。決闘シーン。気がつくと彼の剣がグニャリと曲がっていて、そんなに激しく闘っていたかしらん?

さてさて、今日もコルプはと〜っても素敵でした! 最初に書いたけど、何度でも書いちゃう(笑)。田北とのパートナーシップはともかく、踊りそのものは昨日より磨きがかかっていて、腰から背中、肩、腕にかけての柔らかさ、跳躍の高さ、ポーズの美しさは溜息もの。あと、ステージの狭さを感じさせない位置取りというか、空間利用の巧さにも感心いたしました。
ライモンダがお淑やかな分、じっとりねっとり絡みつくような視線は控え目だったかな。メイクもあっさりしていて、昨日は上下にたっぷり入っていたアイラインもなかったし(オペラグラスを忘れたので、定かではないけど)。

しっかし、どうしてアブデラフマンじゃダメなんですか?>白い貴婦人

そりゃ、ライモンダに対して熱烈アピールはするわ、ごつい側近や妖艶な女たちを従えて踊りまくるわ、他人様の屋敷でやりたい放題かも知れないけど、伯爵夫人やライモンダの友人たちには礼儀正しく振る舞っていて、決して「宮廷の儀礼を無視」なんてしていなかったと思われ。
アブデラフマンに対するあまりにも酷い仕打ちに、もしかして、これは何らかの政治的配慮なのか? と、いらんことを考えてみたり。今回のヤメレンコ版は展開もわかりやすく、踊りもたっぷりあって、ほんっとに面白いンだけど、最後だけは納得できないわ。
でも、それもこれも、コルプが魅力的過ぎるのがいけないのかしらん? もっと粗野で傍若無人なアブデラフマンだったら、「めでたしめでたし」で終われた気もするのよね。う〜む。

舞台美術、中でも精緻に描かれた背景幕が素晴らしい。
カーテンコールで主催者から贈られた花束を客席に投げ込む主役3人。その前から、やたらコルプとシドルスキーが目配せし合っていたので気になっていたのよ。なかなか粋な振る舞いですのぉ。

最後に、キエフ・バレエへのゲスト出演をすべて観て、改めて私は「王子を踊るコルプが好きなんだ」と実感。確かに、アブデラフマンのような癖のある役も面白いンだけど、王子を踊ることでより明確になる彼の“過剰さ”が好きなンだわ。
ってことで、レニングラード国立バレエ2007-2008にも通ってしまいそう。

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