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2007年12月30日 (日)

NODA・MAP 第13回公演『キル』

2007年12月7日(金)〜2008年1月31日(木) Bunkamuraシアターコクーン
http://www.nodamap.com/

[作・演出]野田秀樹 [美術]堀尾幸男 [照明]服部基
[衣裳]ひびのこづえ [選曲・効果]高都幸男
[ステージング協力]謝珠栄 [ヘアメイク]河村陽子

テムジン:妻夫木聡
シルク:広末涼子
結髪:勝村政信
人形:高田聖子
フリフリ:山田まりや
J・J:村岡希美
案人ガイド、ヒツジ・デ・カルダン:市川しんぺー
旅人ポロロン:中山祐一朗
イマダ、蒼い狼:小林勝也
トワ:高橋惠子
バンリ、真人バンリ:野田秀樹

NODA・MAP 第1回公演、第4回公演に続く、再々演。《劇団 夢の遊民社》が解散してから数年、敢えて野田秀樹に背を向けていた私は初演も再演も観ておらず、今回ようやく『キル』初見。

抽象表現だからこそ出せる壮大なスケール感。野田特有の言葉遊びと身体表現の見事なバランス。いやいやいやいや、噂に違わぬ傑作だわ。席が最前列だったため、美術や照明も含めたすべてを確認できたとは言えないけど、それでもすんごく興奮したっ!

テムジンの妻夫木聡が予想以上に健闘。舞台初挑戦でこれだけ身体が動いて、しかも呼吸がきちんとできていることに、まずは感心。彼のピュアな雰囲気が息子としての存在感にリアリティを与えていた反面、自分が父親になる後半はちょっと弱いかも。でも、その“大人になりきれていない”感じが父と息子の葛藤をより明確に浮かび上がらせたと言えなくもなくて、これはこれで魅力的なテムジンだったな、と。セリフについては今後に期待。

シルクの広末涼子は前半かなり物足りなかったものの(演技が平板だったり、声の出し方に無理があったり)、後半グングンよくなっていった。母親としての強さや女としてのしたたかさを表現する方が、彼女の資質には合っているのかな。そうそう、身体の細さ? 薄さ? にはビックリしました。

人形の高田聖子が言葉で人を操る恐ろしさをこれでもかと演じていて「らしいな」と思ったンだけど、もう少しテムジンへの愛も見せて欲しかったような。
結髪の勝村政信が手堅く(ただ、時々素に戻るンだよね)、トワの高橋恵子が意外と野田演出にハマっていて面白かった。

次回は千穐楽近くに2階席にて。また違った風景が見えることでしょう……。

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