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2008年1月25日 (金)

レニングラード国立バレエ −ムソルグスキー記念/ミハイロフスキー劇場−『ドン・キホーテ』

2007年12月23日(日)〜2008年1月26日(土) Bunkamura オーチャードホール ほか
http://www.koransha.com/

[作曲]レオン・ミンクス [原作]ミゲル・セルバンテス
[振付]マリウス・プティパ [演出]アレクサンドル・ゴルスキー
[改訂演出]ニコライ・ボヤルチコフ [指揮]アンドレイ・アニハーノフ
[管弦楽]レニングラード国立歌劇場管弦楽団

キトリ:イリーナ・ペレン
バジル:イーゴリ・コルプ(ゲスト・ソリスト)

ドン・キホーテ:マラト・シェミウノフ
サンチョ・パンサ:デニス・トルマチョフ

キトリの友達:タチアナ・ミリツェワ、アナスタシア・ロマチェンコワ
ガマーシュ:アレクセイ・マラーホフ
ロレンツォ:イーゴリ・フィリモーノフ
エスパーダ:ミハイル・シヴァコフ
大道の踊り子:エルビラ・ハビブリナ
メルセデス:エレーナ・モストヴァーヤ
トレアドール:アンドレイ・マスロボエフ、アントン・チェスノコフ
ジプシー:アンナ・ノヴォショーロワ、ニコライ・アルジャエフ

森の女王:エレーナ・エフセーエワ
キューピット:サビーナ・ヤパーロワ
ファンダンゴ:アリョーナ・ヴィジェニナ、ミハイル・ヴェンシコフ
ヴァリエーション:オリガ・ステパノワ、タチアナ・ミリツェワ
グラン・パ:アンナ・スホワ、ディアナ・マディシェワ、エレーナ・フィールソワ、エカテリーナ・スカーチナ、エレーナ・カシェーエワ、リディア・カルプーシキナ、エレーナ・スヒーフ、ヴァレリア・ジュラヴリョーワ

今こうして思い返していても、ついつい笑いが込み上げてくる。椅子から転げ落ちそうになった衣裳のセンスといい、予想以上のやんちゃぶりといい、面白過ぎるぞ、コルプ。
普段なら自分の関心に他人を巻き込むようなことはしないンだけど、今日は例外。

迷っている人は、とりあえず行っとけー!

損はしない。ってゆうか、話のネタにはなる。

では、気を取り直して、キトリの登場から。う〜む、ちょっと硬いかな。ペレンはもともと姫キャラだから、勝ち気さや小気味良さは薄めのお嬢様なキトリ。それでも、バジルやガマーシュとの絡みから徐々に調子を上げていったような。

続くバジルの登場。新しく仕立てたという衣裳が……ピンクのシャツ+刺繍入りの濃紺? 紫? のベスト+同系色のサッシュベルト(でいいのか?)+グレーのタイツ。そんな衣裳、あなたしか着こなせないっす。ってゆうか、そこにどんな意図があるんだ? わからん。マヂわからん。でも、意外と可愛かったり。
そうなのよ。今日のコルプは可愛いの。コロコロ変わる表情。大仰なぐらいのマイム。キトリが好きで好きで堪らない、お調子者でやんちゃなバジル。そのキュートさに、思わずこちらの口元も綻んでしまう。
踊りは柔らかくて優美。撓り具合はペレンより上かも。確かに、バジルにしてはキレやタメは足りないけど、膝下の美しい動きは惚れ惚れするほど。
コルプって、格別ガタイがいいわけでもないのに、リフトがことごとく高くてビックリ。だからこそ、最初の片手リフトがよろめいてしまったのが残念だわ。

ガマーシュのマラーホフが絶品。
エスパーダのシヴァコフもかっちょええー! 以前のような背伸びしている感じがなくなり、堂々としていて、そこはかとなく貫禄すら漂って、実に頼もしい。
意外だったのが、大道の踊り子のハビブリナ。押し出しの良さや色気とは無縁の、愛嬌溢れる踊り子。こういうアプローチもありなのね。

1幕ラストはバジルがキトリをリフトして逃げていく。あれ? いつもこういう幕切れだっけ?

2幕は《ジプシーの野営地〜夢の場〜酒場》の流れ。
夢の場のペレンは気品もあり、“ドン・キホーテの夢の中にのみ存在する麗しの姫君”という儚気な雰囲気もあり、と〜っても素敵。
森の女王のエフセーエワは一昨年に観た時の伶俐な美しさが忘れ難く、今回も期待していたンだけど、それほどでもなかったわ。お疲れかしらん?
しっかし、ミリツェワ、ロマチェンコワ、ハビブリナに、コシュレワ、コチュビラ、ヴィジュニナ、カミロワ(たぶん)と、超強力な布陣でございますのぉ。

酒場で衣裳替え。今度は白いシャツ+刺繍入りのモスグリーンのベスト+同系色のベルト。その色合いといい、そのデザインといい、微妙にハズしているのは狙いなのか?
メルセデスのモストヴァーヤが迫力ある踊りで場を盛り上げる。そう言えば、金髪のメルセデスって珍しいかも。

狂言自殺。黒いマントを羽織って登場した時の狂気じみた風貌。それが一転、ナイフを投げ捨て(あんなに音を立てたら、後ろを向いていた皆が振り返るつーの)、マントを敷いて、客席に向かって投げkissして倒れ込む。その落差が面白い。
結婚を許され、全員で踊る前にちょっと滑っちゃったのはご愛嬌?

結婚式は白の上下。シルバーの刺繍が華やか〜。ここはやっぱりノーブルにまとめてきたコルプ。ンが、そうすると彼の不穏さが俄かに顔を覗かせる不思議。
フィッシュダイブがスムーズにいかなかったのは、合わせ不足かしらん?
ヴァリアシオンは普通と違う? バジルにしてはやや地味な印象。
ペレンは扇使いがなかなかお上手。ンが、グラン・フェッテはいろいろ詰め込み過ぎて、結局、軸がブレブレ。う〜む。

ってことで、今回もペレンとコルプの親和力は最後まで見えてこなかったかな。楽し気に踊っていたし、恋人同士の雰囲気もそれなりに出てはいたンだけどね。

そうそう、ここにきてようやく指揮にアニハーノフ登場。大胆でありながら抑制が利いていて、わざとらしいぐらいにテンポを落としても決して破綻しない。素敵。

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