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2008年1月13日 (日)

レニングラード国立バレエ −ムソルグスキー記念/ミハイロフスキー劇場−『白鳥の湖』

2007年12月23日(日)〜2008年1月26日(土) 東京国際フォーラム ホールA ほか
http://www.koransha.com/

[作曲]ピョートル・チャイコフスキー
[台本]ウラジーミル・ベギチェフ、ワシーリー・ゲルツェル
[振付]マリウス・プティパ、レフ・イワノフ
[改訂演出]ニコライ・ボヤルチコフ [美術]ヴャチェスラフ・オクネフ
[指揮]エフゲニー・ペルノフ [管弦楽]レニングラード国立歌劇場管弦楽団

オデット/オディール:オクサーナ・シェスタコワ
ジークフリート:イーゴリ・コルプ(ゲスト・ソリスト)
ロットバルト:マラト・シェミウノフ
王妃:ズヴェズダナ・マルチナ
家庭教師:パーヴェル・ノヴォショーロフ
パ・ド・トロワ:イリーナ・ペレン、オリガ・ステパノワ、アンドレイ・マスロボエフ

スペイン:アンナ・ノヴォショーロワ、エレーナ・モストヴァーヤ、アントン・チェスノコフ、ニキータ・クリギン
ハンガリー:ナタリア・オシポワ、ミハイル・ヴェンシコフ
ポーランド:ユリア・カミロワ、マリーナ・フィラートワ、アリーナ・ロパティナ、オリガ・ラヴリネンコ、ニコライ・コリパエフ、アレクサンドル・オマール、アルチョム・マルコフ、ニキータ・セルギエンコ

小さい白鳥:マリーナ・ニコラエワ、エレーナ・ニキフォロワ、アレクサンドラ・ラトゥースカヤ、サビーナ・ヤパーロワ
大きい白鳥:タチアナ・ミリツェワ、エルビラ・ハビブリナ、アリョーナ・ヴィジェニナ、ディアナ・マディシェワ
2羽の白鳥:タチアナ・ミリツェワ、エレーナ・コチュビラ

午前中に入っていた用事をソッコーで片付け、何とか当日券で観る。東京国際フォーラム ホールAは中途半端な席だと却ってストレスになるため、人が少なそうな後方の席でまったり鑑賞。それでも大満足〜。

今日の舞台は1幕2場のアダージオに尽きる。繊細な硝子細工を思わせるシェスタコワのオデット。あぁ、なんて甘美なの! また、コルプのサボートがいつも以上に丁寧で、それはそれは優しく慈しむように接している。
見つめ合うふたりから匂い立つ切なさと官能(←ここ大事)。こんなにもロマンティックかつエロティックなアダージオは初めて。1幕は王子のソロがほとんどなかったンだけど(2場冒頭の憂いに満ちたソロすらなかった)、そんなこと忘れるぐらい夢中で観てしまった。とにかく、1幕終了後の充足感が半端じゃない。シェスタコワとコルプって、ほんっとに相性いいのね。

ただ、原典を「できるだけ忠実に復元」したというボヤルチコフ版の振付・演出はイマイチ。1幕から珍妙な振付が気になっていたンだけど、2幕、3幕と、どんどんつまらなくなっていく。ンで、最後は、あのカタルシスをまったく感じられないエンディングですよ。
考えてみれば、このカンパニーの『白鳥』を観るのは初めてだったわ。慣れると気にならなくなるのかしらん?

しっかし、コルプは毎回新しい表情を見せてくれて、実に面白いっ! ジークフリートはここ3年で3回ほど観ているけど(2005年 新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』2006年 マリインスキー・バレエ『白鳥の湖』2007年 キエフ・バレエ『白鳥の湖』)、すべて印象が違う。たぶん、パートナーとプロダクションによって、その都度、役作りを変えているンでしょう。
今回はひたすら若々しくロマンティックな王子で、ずっと本を手にしていている。あれは愛の詩集か? はたまた、その地方に伝わる愛の物語か? どちらにしても、ああして片時も本を手放さないことで、恋に恋する青年の純情を表現してみたり。いや、ま、もちろん、ホントのところはわかりませんよ。私にはそう見えたというだけで。だって、ほら、人は見たいものしか見ないから(笑)。
それにしても、「クネクネするなよ、カマっぽい!」などと毒づいていた頃が懐かしい〜。こんなにどっぷりハマってしまうなんて、これっぽっちも思っていなかったわ。あはは。

コール・ドは『バヤデルカ』の時よりよかったかな(ただ単に踊り慣れているだけ?)。調和が見事な小さな白鳥と完璧な美しさの2羽の白鳥が印象に残る。
ペルノフの指揮を聴くのも、たぶん初めて。こちらは序曲からやりたい放題だったかな(笑)。

カーテンコールはルジマトフ不在。そして、またもや主催者から贈られた花束を客席に投げ込むコルプ(あ、シェスタコワもお付き合いしていました)。観客を喜ばせようという、その心意気が嬉しいよね。ンが、敢えなく失敗。オケピにいた楽団員が拾って客席に投げていた(Good Job!)。もう何度もやっているンだから、投げやすい花束を用意してあげればいいのに。
そう言えば、今日は引き割り方式の幕で、普通に幕前に出てきていた。同じホールAを使ったキエフ・バレエはなんで引き割り幕にしなかったのかしらん? 値段が違うの? ……って、そういう些末なことが気になる質なんです。すみません。

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