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2008年2月 3日 (日)

バレエTAMA公演 Vol.20『ドン・キホーテ』

2008年2月3日(日) ルネこだいら(小平市民文化会館)大ホール
http://www.ballet.gr.jp/ballettama/index.html

[音楽]レオン・ミンクス [原作]ミゲル・デ・セルバンテス
[台本・原振付]マリウス・プティパ
[演出・振付]淺野正(アレクサンドル・ゴルスキー改訂振付版による)

キトリ:島田衣子
バジル:石井竜一

ドン・キホーテ:長瀬信夫
サンチョ・パンサ:山本秀典
貴族ガマーシュ:山田秀明
ロレンツォ(宿屋の主人):田名部正治
マリア(宿屋の女将):松延まきこ
エスパーダ:菊地研
メルセデス(街の踊り子):武田直美
森の女王:若林美和
キューピッド:金子優

コルプ祭の余波なのか妙にテンション高くて、大雪の中、何の躊躇いもなく小平まで出掛ける。

うん。主役ふたりは普通によかったです。キトリの島田衣子はいかにも勝ち気なお転婆娘(死語?)って感じで可愛いらしかったし、バジルの石井竜一は弾けっぷりこそ物足りなかったものの、思っていたより舞台映えのするタイプで(写真の印象ではもっと地味だと思っていた)、サポートもしっかりしていて、非常に安心して観ていられたし。特にリフトが巧くて、片手リフトは2回ともピタリと決まって実に爽快!

今年初の菊地研は、髪をかき上げたり流し目をしたり、相変わらずの伊達男ぶりでございました。ンが、衣裳はあまりよろしくなかったです。サイズが合っていなかったのか、イマイチ素敵に見えなかったのよね。あと、ムレタの扱いに少々難儀していたような。それほど見せ場があったわけではないけど、とりあえず、元気そうで何より。
でも、ますます彼のバジルが観たくなってしまったよ。牧阿佐美バレヱ団の6月公演『ドン・キホーテ』でキャスティングされなかったのは、やっぱり納得いかん。

演出・振付は通常とかなり変わっていてユニーク。出演者の人数など、いろいろ事情があるのかしらん?
面白かったのは、ドン・キホーテをきちんと物語の中心に置いていること。例えば、プロローグで延々とドン・キホーテの妄想を見せる(なんと、妖怪まで出てくる)、1幕で街の人々が突如スローモーションになってドン・キホーテの登場を際立たせる、さらに、ドン・キホーテがキトリに気づくシーンでは、恋人たちとドン・キホーテだけをスポットライトで浮かび上がらせる……などなど、いろいろ工夫が凝らされていた。
長瀬信夫も理想の騎士たらんとするドン・キホーテを好演。

それ以外では、2幕の野営地までロレンツォ夫妻やガマーシュが恋人たちを追いかけてきたり、3幕がロレンツォの宿屋になっていて、今にもキトリとガマーシュの結婚式が行われそうになっているところにバジルが飛び込み、狂言自殺があって、そのままキトリとバジルの結婚式になだれ込んだりと、やたら大勢でドタバタしている印象が強い。あ、そうそう、狂言自殺のアイデアはドン・キホーテの発案になっておりました。

ってことで、それなりに楽しめたものの、正直、本公演なのか、発表会なのか、すんごく微妙ではありました。玉石混淆と言えばいいのか、役付のダンサーの中にも、細部にまで神経が行き届いていない、きちんと身体が使えていない、何とも中途半端な方が見受けられたので、“人前で踊る”ということがどういうことなのか、改めてよく考えていただきたいな、と。う〜む、マヂでどっちなんだろう?

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