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2008年8月26日 (火)

シアターコクーン・オンレパートリー2008『女教師は二度抱かれた』

2008年8月4日(月)〜27日(水) Bunkamura シアターコクーン
http://www.bunkamura.co.jp/

[作・演出]松尾スズキ [美術]二村周作 [照明]大島祐夫
[音楽]星野源 [音楽監督]門司肇 [振付]振付稼業air:man
[音響]山本浩一 [衣装]戸田京子 [映像]ムーチョ村松
[ヘアメイク]大和田一美

天久六郎:市川染五郎
山岸諒子:大竹しのぶ
滝川栗乃介、研究生1:阿部サダヲ
弁慶、動物、修学旅行生:荒川良々
白石泉:市川実和子
元気、三郎、助監督:星野源
江川昭子、パート:池津祥子
つげ、研究生2:ノゾエ征爾
輪尾、ババア、ルクルーゼ妻、メリヤス、動物、修学旅行生:宍戸美和公
ポッキー、録音部、動物園の係員、救急隊員1、工員:少路勇介
家出、パート:村杉蝉之介
山木、一宮カノン、副主任、研究生3:菅原永二
克夫、司会者、主任、ディレクター、救急隊員2:皆川猿時
杏、研究生4、ウエイトレス、黒子:平岩紙
その他:赤池忠訓
鉱物圭一:浅野和之
ルクルーゼ、ダンサー、お子様ランチ、一本木:松尾スズキ

荒野のバンド;
門司肇、伊藤靖浩、伊賀拓郎 (Piano)
田中馨、佐藤えりか (Wood Bass)
BIC、前田卓次 (Percussion)
高良久美子、藤井里佳 (Marimba/Vibraphone)
清水直人 (Sax/Flute/Percussion)
※交代出演

「人の気持ち一つで物語が動いていく作品」とか、「着地点をリアルな方に置きたい」とか、松尾スズキが言わんとしていることは、すんごくよくわかるのよ。
山岸諒子の造型が『欲望という名の電車』のブランチをモティーフにしていることも、諒子の想いが純化されて狂気に及ぶことも、だからこそ「余計に怖いし切ない」ことも、すんごくよくわかるのよ。
でもさぁ、「登場人物の気持ちをじっくり描くドラマ」の割には、やっぱ役者がガサガサ動き過ぎ。だから、微妙にモヤるンだよね。

……もしかして、まだリハビリ中?

天久六郎の市川染五郎が何気に馴染んでいるのにビックリ! 自分の狡さに無自覚なところとか、よく出ていた。どうでもいいけど、あの下腹は何とかしてくれ。
狂った女を演じさせたら、大竹しのぶの右に出る者はいない。狂気と正気のあわいを漂う様が恐ろしくリアルでございました。“二度抱かれた”の“二度”の意味が、後からじわじわと……。
鉱物圭一の浅野和之も、狂気の女を愛した男の狂気を演じて見事。カノンと江川を相手に諒子への想いを語るゲイバーのシーンとか、稽古場に諒子と天久を閉じ込めるラストとか、胸に迫る迫る。

しっかし、作家ってのは周りの人間を作品に昇華していくわけで、つくづく因果な商売さね。

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