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2008年9月 3日 (水)

レニングラード国立バレエ −ミハイロフスキー劇場−《華麗なるクラシックバレエ・ハイライト with 草刈民代》

2008年8月16日(土)〜9月3日(水) ゆうぽうとホール ほか
http://www.koransha.com/

数日前から猛烈アピールして、30分ほど早く事務所を出させてもらう。それでもギリギリ。sweat01
撤収時間の都合だか何だか知らないけど、普通の勤め人に開演18:30は厳しいっす。結局、1部は舞台に入り込めないうちに終わってしまったよ。トホホ。

【第1部】

『レ・シルフィード』(ショピニアーナ)
[音楽]F. ショパン [編曲]A. グラズノフ [振付]M. フォーキン

草刈民代(ゲスト・ソリスト)
オリガ・ステパノワ、タチアナ・ミリツェワ
イーゴリ・コルプ(ゲスト・ソリスト)
レニングラード国立バレエ

草刈民代を観るのは……えっと……牧阿佐美バレヱ団創立50周年記念『ア ビアント −だから、さよならはいわないよ−』初演以来? いやいやいやいや、こんなに踊れなくなっているとは思わなかったわ。跳べない。回れない。脚が上がらない。だから、間が持てないというか、音楽を持て余しているというか。う〜む、こんな状態で来年の『ジゼル』は大丈夫なのか???

コルプが着ていたベストは、よく見かける黒じゃなくてボルドー。胸元のリボンもヘロヘロになるぐらいサポートに徹しておりました。彼のことだから、「シルフィード=詩人の妄想」みたいな病的な『レ・シルフィード』を見せてくれたりして……と、多少、期待もしていたンだけど、それどころではなかったっすね。でも、コルプのサポートもあって、草刈が美しく見える瞬間もあったような。そうですか、気のせいですか。

ステパノワとミリツェワはいつもながら安定している。

『ルースカヤ』
[音楽]P. チャイコフスキー [振付]K. ゴレイゾフスキー

イリーナ・コシェレワ

如何にもなキャラクターダンスを、如何にもに踊るコシュレワ。メチャメチャ可愛いー!
冬公演は彼女の主役で何か観たいな。

『ライモンダ』よりパ・ド・ドゥ
[音楽]A. グラズノフ [振付]M. プティパ、K. セルゲーエフ、F. ロプホフ

オクサーナ・シェスタコワ、ドミトリー・シャドルーヒン

「シェスタコワはシャドルーヒンと踊るのが一番合っている」という声をよく聞くけど、なるほど。お互いの信頼感が観ているこちらにまで伝わってきて、と〜っても温かい気持ちになれる。
『海賊』も踊れそうなシェスタコワのブルーの衣裳とシャドルーヒンの生え際(笑)が印象的。

【第2部】

『海賊』よりパ・ド・ドゥ
[音楽]R. ドリゴ [振付]M. プティパ、V. チャブキアーニ

イリーナ・コシェレワ、ミハイル・シヴァコフ

ここの男性陣って、総じて何か物足りない。シヴァコフあたりがもうちょっと育っていれば、わざわざコルプをゲストに呼ぶ必要もなかろうに……。とりあえず、ルジマトフが芸術監督に就任したことで改善されていくことを期待しつつ。ってゆうか、絶対、シヴァコフの方が一般受けはすると思うのよ、悪人顔のコルプより。いや、マヂで。

コシェレワのグラン・フェッテで手拍子が起こる。噂には聞いていたけど、遭遇したのは初めて。うううーっ、勘弁して下さい。

『瀕死の白鳥』
[音楽]C. サン=サーンス  [振付]M. フォーキン

草刈民代(ゲスト・ソリスト)

あー、確かに白鳥が死んでいく。わかりやすいと言えば、わかりやすい。ンが、そのわかりやすさが問題なわけで。ほら、最近多いでしょう、名作文学のコミック化。「あらすじはわかったけど、それで?」みたいな。そんな感じ。

『ワルプルギスの夜』
[音楽]C. グノー [振付]G. コフトゥン

タチアナ・ミリツェワ、ドミトリー・シャドルーヒン、アンドレイ・マスロボエフ

アクロバティックな振付が多いので、もう少しケレン味たっぷりに踊って欲しかったかも。
ミリツェワのエキゾティックな雰囲気と男性陣のコミカルな味わいが巧く融合せず、結果的に中途半端な印象になってしまった気がしないでもない。

『サタネラ』よりパ・ド・ドゥ
[音楽]C. プーニ [振付]M. プティパ

サビーナ・ヤパーロワ、アンドレイ・ヤフニューク

ユニゾンで踊るところがきっちり揃っていて、すんごく気持ちいい!
ヤフニュークは踊りも端正だし、王子候補として今後に期待。とは言え、サポートは要特訓かな。

『パキータ』より
[音楽]L. ミンクス [振付]M. プティパ

草刈民代(ゲスト・ソリスト)
イーゴリ・コルプ(ゲスト・ソリスト)
ヴァリエーション:オリガ・ステパノワ、イリーナ・コシェレワ、タチアナ・ミリツェワ、アンナ・ジュラヴリョーワ
レニングラード国立バレエ

コルプがメチャメチャ素敵でした。前にこれを観た時は、登場した瞬間から「カマっぽい」だったのに、今日はやたらと精悍で、その射るような視線に完全にやられちまいました。

初っ端から……

そんな目で見詰めないで……いや、ま、別に私を見ているわけじゃないけど……きゃーっ! 草刈民代の肩にkissしている、あぅ、あぅ、あぅ……

玉砕 impact

……って感じ(笑)。

いや、でも、実際、あんまり記憶にないンだけど、“肩にkiss”って、デフォルトだっけ? それとも、コルプのアドリブ? 踊れないパートナーを相手にせめてもの雰囲気作り、とか、とにかく舞台を盛り上げようという気持ちの表れ、とか。
ま、何にせよ、私には効いたね。完全に崩壊して、彼以外は目に入らなかったもの(をいをい)。

クレジットによると、ジュラヴリョーワはコール・ドからの抜擢みたい。働き者のステパノワ、コシェレワ、ミリツェワに混じって、よく頑張っていた。

フィナーレ。ソリストが順番に技を披露していく。コシェレワとミリツェワは、それぞれ『海賊』と『ワルプルギスの夜』の衣裳に早着替え。シェスタコワとステパノワのフェッテ対決が見応えあり。
その後は普通にカーテンコール……と思いきや、草刈&コルプが出てくるタイミングに合わせて『ドン・キホーテ』の曲が流れてレヴェランス。同じタイミングで再び音楽が流れ始めた時にコルプが浮かべた微苦笑がツボ。ンで、最後に物凄い勢いで銀色のテープが発射されて幕。
あ、そうだ。舞台前方に引っ掛かっていたテープをコルプが拾い上げたので、どうするのかな? と思って注目していたら、何もせずに終わってしまった(笑)。

しっかし、つくづくコルプの無駄遣いだわ。光藍社的には、チケット売上に貢献(とは言っても、2階席は見事にガラガラだったけど)、冬公演のプロモーション、『ジゼル』の打ち合わせ……などなど、理由はいろいろあったンだろうけど、せっかくなら草刈のお守り役だけじゃなく、シェスタコワかステパノワあたりとがっつり踊って欲しかったぞ。

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