« さすがは民代様 | トップページ | 牧阿佐美のラスト・シーズン »

2008年11月16日 (日)

新国立劇場バレエ団『デヴィッド・ビントレーのアラジン』

2008年11月15日(土)〜22日(土) 新国立劇場 オペラ劇場(オペラパレス)
http://www.nntt.jac.go.jp/

[振付]デヴィッド・ビントレー [作曲]カール・デイヴィス
[舞台装置]ディック・バード [衣裳]スー・ブレイン [照明]マーク・ジョナサン
[指揮]ポール・マーフィー [管弦楽]東京フィルハーモニー交響楽団

アラジン:八幡顕光
プリンセス:小野絢子

魔術師マグリブ人:冨川裕樹
ランプの精ジーン:中村誠
アラジンの母:難波美保
サルタン(プリンセスの父):イルギス・ガリムーリン

オニキスとパール:大和雅美、伊東真央、寺田亜沙子、福田圭吾、泊陽平、陳秀介
ゴールドとシルバー:川村真樹、西川貴子、貝川鐵夫、市川透
サファイア:湯川麻美子
ルビー:寺島ひろみ、マイレン・トレウバエフ
エメラルド:高橋有里、さいとう美帆、古川和則
ダイアモンド:西山裕子

2008/2009シーズンのバレエ開幕公演は、英国バーミンガム・ロイヤルバレエの芸術監督であり、新国立劇場の舞踏部門芸術参与(次期芸術監督予定者)でもあるデヴィッド・ビントレーによる新制作『アラジン』。
公演直前に入手したチケットで、そんなにいい席ではなかったため、舞台に散りばめられた仕掛けをどこまできちんと把握できたのか、正直、自信がない。やっぱ、観たい舞台は早目にチケット手配せなあかんわ。

アラジンの八幡顕光もプリンセスの小野絢子も、初主役とは思えない踊りっぷり。溌剌としていて、清潔感があって、非常に好印象。役柄が本人たちのイメージに合っていたのもよかった。ただ、八幡のサポートは、力任せの感がなきにしもあらず。
欲を言えば、ふたりとも、もう少し主役としての存在感が欲しかったかな。誰が舞台を引っ張っているのかイマイチわかり難く、全体的に平板な印象を受ける。

構成にも問題あり。1幕のディヴェルティスマンでぐわーっと盛り上がった気分が、2幕から3幕にかけて持続しないのよね。確かに、ライオン・ダンスとか、ドラゴン・ダンスとか、空飛ぶ魔法の絨毯とか、それなりに見せ場は作っているものの、1幕に比べるとダンス的興奮は薄いわけで。
だってだって、ほんっとにディヴェルティスマンの振付は素敵だったンだもの。特に、1幕終盤にかけての宝石たち。単にみんなで並んで揃える系じゃなくて、フォーメーションを次々変えて、躍動感があって、観ているだけでワクワクしちゃう。
あんな感じでダンサー総出演の大団円を迎えれば、もっと気持ちよく劇場を後にすることができたのにな……。

ってことで、同じビントレー振付作品なら2005年に上演した『カルミナ・ブラーナ』の方が断然いいと思うけど、夏休みあたりにファミリー向けバレエとして売れば、そこそこイケそう。

この日を選んだのは、ランプの精ジーンを中村誠が踊るから。なんつーか、あくまでも主役を立てる控え目なジーン。もうちょっとハジけてもよかったような。それは、魔術師マグリブ人の冨川裕樹にも言えるかも。やり過ぎてもダメだけど、あんまりお行儀いいのも物足りないっす。

特筆すべきは、ルビーの寺島ひろみとマイレン・トレウバエフ。テクニックが万全で、音楽性に溢れていて、色気もあって、とにかく素晴らしかった!

舞台装置が秀逸。場面転換の巧さにはメチャメチャ感心しました。
もちろん、衣裳も豪華で素敵(お金かかってそう)。
音楽は耳馴染みがいい分、インパクトに欠ける。

なお、事前に開催されたスペシャルトークの模様はこちら

【関連記事】
バレエ「アラジン」スペシャルトーク ビントレーが語る「アラジン」の魅力|新国立劇場

|

« さすがは民代様 | トップページ | 牧阿佐美のラスト・シーズン »

2008年鑑賞記録」カテゴリの記事