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2008年11月 8日 (土)

花形歌舞伎 夜の部

2008年11月1日(土)〜25日(火) 新橋演舞場
http://www.kabuki-bito.jp/

9月の最前列とは打って変わって、今月は上階の安い席。ま、いろいろ事情もあるさね、大人だから。何かとストレスを感じる観劇ではあったけど、それなりに楽しめたのでよしとする(何故か前向きな今日この頃)。

『通し狂言 伽羅先代萩』

《花水橋/竹の間/御殿/床下》
乳母政岡:尾上菊之助
弾正妹 八汐:片岡愛之助
荒獅子男之助:中村獅童
絹川谷蔵:市川男女蔵
足利左金吾頼兼:坂東亀三郎
渡辺主水妻 松島:上村吉弥
田村右京妻 沖の井:市川門之助
栄御前:市川右之助
仁木弾正:市川海老蔵

えーっ、飯炊きないの?
それが楽しみだったのに……ってゆうか、ちゃんと調べてから行けよ。>ぢぶん

気を取り直して。
初役揃いの、これはこれでバランスが取れた実に新鮮な『先代萩』。いいじゃん。特に、政岡の菊之助がよかった。席が悪いせいで芝居が見えない部分も多く、それが却って、菊之助の口跡のよさを浮き彫りにしたというか、耳から入ってくる情報だけで、政岡の怜悧さ、必死さ、あるいは情といったものが、びんびんこちらに伝わってくるのだ。

対する八汐の愛之助は、仁左衛門に激似です。よくまぁ、あそこまで写したものよ。
沖の井の門之助、セリフに説得力はあったけど、もう少しキッパリした存在感が欲しかった。
子役ふたりが大健闘。そして、小槙の升寿に萌え〜。

弾正の海老蔵。《床下》はほとんどモニターで観ていたようなものだしぃ。ただ、すべての観客が息を凝らして海老蔵を見守っている、あの数分間の緊迫感はすんごかった!
男之助の獅童は……他に人いなかったのか?

《対決/刃傷》
細川勝元:尾上松緑
渡辺外記左衛門:市川男女蔵
渡辺民部:坂東亀三郎
山中鹿之助:澤村宗之助
山名宗全:市村家橘
仁木弾正:市川海老蔵

あー、やっぱ海老蔵は黙っていた方がいいわ(をいをい)。
《対決》のセリフもそんなに悪くなかったけど、《刃傷》での見得の迫力──なんつーか、劇場ごと江戸時代にタイムスリップさせてしまうような──は圧巻でございました。

勝元の松緑、危急に駆けつける気迫といい、セリフの説得力といい(滑舌は悪いけど)、よくやっていた。幕切れの「めでたいのぅ」に哀切さが滲む。

『龍虎』

龍:片岡愛之助
虎:中村獅童

遠目にも、愛之助と獅童の力の差が歴然。出演者がふたりしかいないンだから、もっと拮抗してくれなきゃ楽しめないじゃん。

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