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2009年1月25日 (日)

初春花形歌舞伎 昼の部

2009年1月3日(土)〜27日(火) 新橋演舞場
http://www.kabuki-bito.jp/

まだ1月だというのに、すでに2009年の鑑賞記録は10件を数える。「身の丈にあった観劇ペース」と心の中で唱えつつ、でも、劇場通いはやめられないもんねー。へへ。
ったく、いい大人が、開き直ってどうするよ?>ぢぶん

『二人三番叟』

三番叟:市川右近
三番叟:市川猿弥
附千歳:市川弘太郎
千歳:市川笑也
翁:市川段治郎

「同じ扮装のふたりの三番叟が、力強い義太夫の演奏による連れ舞を舞う」という趣向は面白いンだけど、途中から舞ではなくなっているような。体操というか、競技ダンスというか、そんな感じ。あー、よくわからない説明ですみません。

いくら何でも、翁の段治郎は若過ぎでしょう。大きさが、全然、感じられません。

『口上』
市川海老蔵「にらみ」相勤め申し候

市川海老蔵

海老蔵が「ふーっ!」と呼吸を入れた瞬間、客席の空気がぴーんと張り詰める。そして、あの大目玉での“にらみ”と、劇場内に響き渡る「成田屋!」の大向こう。ありがたや〜。

今にして思えば、正月早々に観ておけばよかった。そうしたら、きっとコルプ祭もつつがなく終えられたに違いない……って、数日前に「サバサバしております」とか書いておきながら、その実、席運の悪さをまだ引きずっている?

『義経千本桜 −木の実/小金吾討死/すし屋−』

いがみの権太:市川海老蔵
梶原平三景時:中村獅童
若葉の内侍:市川笑也
権太女房 小せん:市川笑三郎
娘 お里:市川春猿
主馬小金吾武里:市川段治郎
弥左衛門女房 おくら:市川右之助
弥助 実は 三位中将維盛:市川門之助
鮓屋弥左衛門:市川左團次

海老蔵初役の権太。この人、初役はそれなりにいいのよ、教えられた通りにやるから。今回も破綻なく演じていた。ってゆうか、息苦しくなるほど生々しい権太で、私はいたく気に入りました。

しょうもない小悪党がようやく改心したものの、それを知らない父親に殺される、その不条理。

ベテランにはベテランの妙味があるけど、どこか立派過ぎるわけで。海老蔵は若いだけに、権太の愚かさ、浅はかさがピタリと嵌まり、実にリアルな造型になっていた。彼の権太でなかったら、本作がこんなにもノワールであることに、未だ気づかなかったかも知れない。

ンが、果たしてそれが、義太夫狂言としての面白さにまでなっていたかというと、そうではないような。結局、そのあたりが海老蔵の今後の課題なのかしらん?

小せんの笑三郎がなかなかの出来。いやはや、ほんっとに手堅い人です。
若手が多いということもあって、芝居がさらさら流れていくところを、弥左衛門の左團次とおくらの右之助がしっかり締める。

『お祭り』

鳶頭 孝吉:市川海老蔵
鳶頭 幹吉:中村獅童
鳶頭 清吉:市川右近
鳶頭 良吉:市川猿弥
鳶頭 幸吉:市川段治郎
芸者 おしげ:市川春猿
芸者 おひろ:市川笑三郎
芸者 おきよ:市川笑也
芸者 おたか:市川門之助

花形勢揃いで、手拭い撒きもあって、何ともめでたい。
三階席目掛けて手拭いを投げる海老蔵に、観客も大喜び。座頭らしくなってきたじゃんかよぉ……と、思わず遠い目をするワタクシ。

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