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2009年6月30日 (火)

Bunkamura20周年記念企画 シアターコクーン・オンレパートリー2009『桜姫〜清玄阿闍梨改始於南米版』

2009年6月7日(日)〜30日(火) Bunkamura シアターコクーン
http://www.bunkamura.co.jp/

[作]四世鶴屋南北 [脚本]長塚圭史 [演出]串田和美
[音楽]伊藤ヨタロウ [美術]松井るみ [照明]齋藤茂男
[音響]市来邦比呂 [ヘアメイク]宮内宏明

清玄阿闍梨 或いは セルゲイ:白井晃
墓守1、孤児院院長、中年客、運転手、庭師、タキ、座長ホルヘ、客:笹野高史
墓守2、マリア・ヨスハイダ:大竹しのぶ
ココージオ:古田新太
イヴァ:秋山菜津子
ゴンザレス:中村勘三郎
ルカ:井之上隆志
イルモ・エルノルト:佐藤誓
女中1:内田紳一郎
女中2:片岡正二郎
タリ:小西康久
キティ:三松明人
マリオ:豊永伸一郎
マリオ:斉藤悠

パーカッション:熊谷太輔

1994年に串田和美が中村勘九郎(現・勘三郎)と共に始めたコクーン歌舞伎。今年10回目を迎えるにあたり、鶴屋南北の名作『桜姫東文章』を、現在、英国留学中の長塚圭史が新たに書き換え、串田が演出。ちなみに、来月は原作そのままの歌舞伎版を、同じく串田の演出で上演するそうな。

南米に舞台を移し、タイトルロールの桜姫(マリア)ではなく清玄(セルゲイ)と権助(ゴンザレス)に焦点を当てることで、仏教的輪廻転生の物語からキリスト教的罪と罰の物語へ、ひとりの女の流転の物語からふたりの男の対立の物語へ、再構築している。
さらに、日常と非日常の混在(南米→ガルシア・マルケス→マジックリアリズム……みたいな?)や墓守による異化効果など、仕掛けもそれなりに施している。

ンが、終わってみれば、思いの外、原作に忠実な印象。う〜む、それだけ南北の原作が強靭ということなのかも。

セルゲイの白井晃は役にぴったりですね〜。大きな十字架を背負って出てきただけで聖職者って感じ。
対する、ゴンザレスの中村勘三郎はかなり無理があるような。生きるためには何でもする犯罪者としての凄みや色気がないし、それより何より、彼だけが世話物の世界を生きているンだよね。8役を取っ替え引っ替え演じる笹野高史をはじめ、マリアの大竹しのぶ、ココージオの古田新太、イヴァの秋山菜津子、ルカの井之上隆志など、他のキャストは揃っていただけに、勘三郎の違和感がメチャメチャ残念だった。

その他、伊藤ヨタロウの音楽と松井るみの美術が印象に残る。

前に『桜姫東文章』を観たのはいつかしらん? と、調べてみたところ、2004年の7月でした。上の巻の感想がこちら、下の巻の感想がこちら

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