« トラブル発生 | トップページ | チケットとか洋服とか »

2009年7月11日 (土)

歌舞伎座さよなら公演 七月大歌舞伎 夜の部

2009年7月3日(金)〜27日(月) 歌舞伎座
http://www.kabuki-bito.jp/

Tokei_2

今年もきてしまいました、この季節が。玉三郎のやりたい放題@七月大歌舞伎。ま、泉鏡花の二本立てにしなかっただけ、昨年よりましかな。猿弥急病のため、何気に市蔵奮闘公演だったり(後日、猿弥は復帰したそうな)。

『夏祭浪花鑑』

団七九郎兵衛:市川海老蔵
徳兵衛女房 お辰:中村勘太郎
釣舟三婦:片岡市蔵(市川猿弥 急病のため代役)
玉島磯之丞:市川笑也
団七女房 お梶:市川笑三郎
傾城琴浦:市川春猿
下剃 三吉:坂東巳之助
三河屋義平次:片岡市蔵
三婦女房 おつぎ:市川右之助
一寸徳兵衛:中村獅童

海老蔵の団七は昨年のこんぴら歌舞伎に続いて2回目。今回も若手中心のため、芝居があっさりしていて、夏の大阪が舞台であることを忘れそうになる。あと、いくら急な代役とは言え、同じ役者に三婦と義平次をやらせるのは如何なものか?(市蔵はよくやっていたと思うけど)

団七の海老蔵は単調。見せ場となる義平次殺しも、歌舞伎座の広い空間を持て余しているというか、懸命に段取りを追っているというか、そんな印象。肌に絡みつくような夏の暑さ、舅を殺すに至る情念、凄惨な殺し場の禍々しさなど、もっともっと濃密に感じさせて欲しいンだよね。ってことで、今後に期待しております。

市蔵は三婦と義平次の二役を無難にこなしていたけど、義平次にもう少し憎々しさが欲しいかな。できれば、猿弥の三婦でもう1回観たい。
お辰の勘太郎は勘三郎に激似っすね〜。大して美人でも色っぽくもないから、磯之丞を預けても無問題。熱い鉄弓を自らの頬に押し当てて侠気を見せる場面は、なかなかの迫力でした。

磯之丞の笑也、お梶の笑三郎、琴浦の春猿ら、澤瀉屋一門は適材適所。
巳之助の所作は現代の若者そのまんま。もう少し気をつけましょう。

『天守物語』

天守夫人 富姫:坂東玉三郎
若き鷹匠 姫川図書之助:市川海老蔵
岩代国猪苗代 亀ヶ城亀姫:中村勘太郎
富姫奥女中 薄:上村吉弥
武田の家臣 小田原修理:片岡市蔵(市川猿弥 急病のため代役)
亀姫眷属 茅野ヶ原の舌長姥:市川門之助
同    十文字ヶ原朱の盤坊:中村獅童
工人 近江之丞桃六:片岡我當

富姫の玉三郎、図書之助の海老蔵、共に当たり役。もう他の役者では観たくないと、素直に思う。映像使用には未だ疑問が残るものの、演出面も完成されている。これで共演者に恵まれていたら……。亀姫の勘太郎、今度は伯母の波乃久里子に激似で萎える。どうして菊之助じゃないのかしらん?

意外によかったのが、朱の盤坊の獅童。女中たちと戯れるあたりなど、すんごくハマっていた(笑)。
薄の吉弥が手堅く、桃六の我當が最後をきっちり締める。

当たり前のようにカーテンコール。ふーん。

【関連記事】
歌舞伎座さよなら公演 七月大歌舞伎 特別ポスターのご紹介|歌舞伎美人
歌舞伎座さよなら公演 七月大歌舞伎 玉三郎、海老蔵公演への思い|歌舞伎美人
私と歌舞伎座 〜受け継ぐ伝統、新たな出発〜 第3回 坂東玉三郎

|

« トラブル発生 | トップページ | チケットとか洋服とか »

2009年鑑賞記録」カテゴリの記事