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2009年12月11日 (金)

マリインスキー・バレエ 2009年日本公演《オールスター・ガラ》

2009年11月22日(日)〜12月11日(金) 東京文化会館 ほか
http://www.japanarts.co.jp/

[指揮]パーヴェル・ブベリニコフ [管弦楽]東京ニューシティ管弦楽団

終わっちまったよ……。疲れたけど、メチャメチャ楽しかったよ……。

ところで、前回の来日公演は自前のオケだったのに、今回に負けず劣らず酷い演奏だったような。連れてきてもダメ(あ、今回の『イワンと仔馬』は素晴らしかったです、念のため)、現地調達でもダメ、ってことなら、次回はどうなるの???

【第1部】

『シェエラザード』
[音楽]ニコライ・リムスキー=コルサコフ [振付]ミハイル・フォーキン
[振付復元]イザベル・フォーキン、アンドリス・リエパ
[装置・衣裳]アンナ・ネジナヤ、アナートリー・ネジニー

シャリヤール王:ウラジーミル・ポノマリョーフ
王の弟:カレン・ヨアンニシアン
宦官長:ロマン・スクリプキン
ゾベイダ:ディアナ・ヴィシニョーワ
黄金の奴隷:イーゴリ・コールプ
オダリスク:アナスタシア・ペトゥシコーワ、エフゲーニヤ・ドルマトーワ、リュー・チヨン

解き放たれた獣と、その獣によって野性を呼び覚まされた女。そこにあるのは、ただ、肉欲のみ。
一種異様な緊迫感に包まれた客席。時折、聴こえてくるダンサーの息遣い。

……妊娠しそう。

いやいやいやいや、案に違わず、面白いものを見せていただきました。

コールプの三白眼の上目遣いと下卑た笑顔が堪りません。勢い余って装置を蹴散らしていたのはご愛嬌?

【第2部】

『シンデレラ』第2幕のパ・ド・ドゥ
[音楽]セルゲイ・プロコフィエフ [振付]アレクセイ・ラトマンスキー

エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、ミハイル・ロブーヒン

ヴィシニョーワ&コールプが踊ったパ・ド・ドゥと、ほんっとに同じ作品ですか? あまりに爽やかになっちゃってて、ビックリ〜。

ただ、こちらも『シンデレラ』には見えない、ってゆうか、ロブーヒンが王子に見えない。普通の若者のboy meets girlの物語ならいいンだけどね。

『ロミオとジュリエット』バルコニーの場面
[音楽]セルゲイ・プロコフィエフ [振付]レオニード・ラヴロフスキー

ヴィクトリア・テリョーシキナ、エフゲニー・イワンチェンコ

踊りは素晴らしい……でも……でも……あまりにも老けたロミジュリっす。

特にイワンチェンコだよ(泣)。スピード感も躍動感も感じられないロミオで、どうしてくれよう。ンが、オペラグラスで覗いた顔にくっきりと刻まれたほうれい線を目にした途端、彼を責めた自分を恥じましたデス。そりゃあ、お疲れですよね。

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
[音楽]ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー [振付]ジョージ・バランシン

アリーナ・ソーモワ、レオニード・サラファーノフ

サラファーノフはテクニックも音楽性もブラボー! なんだけど、ソーモアがなぁ……。音楽性が欠如した、やたらと気持ちの悪い踊りを見せられて、うんざり。ま、この作品自体、難しいンだろうけど。

『瀕死の白鳥』
[音楽]カミーユ・サン=サーンス [振付]ミハイル・フォーキン

ディアナ・ヴィシニョーワ

激しく悶え苦しむ白鳥。ある意味、とってもヴィシニョーワらしい。

シンプルな作品だからこそ、ダンサーの解釈が入り込む余地があり、いつまでも踊り継がれていくのかな、と。

『ザ・グラン・パ・ド・ドゥ』
[音楽]ジョアッキーノ・ロッシーニ [振付]クリスティアン・シュプック

ウリヤーナ・ロパートキナ、イーゴリ・コールプ

ロパートキナのコメディエンヌぶりに脱帽。とは言え、もっとベタなのが好きな人には物足りないかも。

コールプは、ヴィシニョーワが相手だと観客の無意識に働きかけ、ロパートキナが相手だと観客の知性と感性に働きかける気がする。だから、何気に好きなのよ、このペア。

【第3部】

『海賊』組曲
華やぎの国〜メドーラのヴァリエーション〜オダリスク〜パ・ダクション〜コーダ
[音楽]アドルフ・アダン、ほか [振付]ピョートル・グーセフ
[装置]テイムラス・ムルヴァニーゼ(補佐:ミハイル・シシリヤンニコフ)
[衣裳]ガリーナ・ソロヴィヨーワ

メドーラ:ヴィクトリア・テリョーシキナ
コンラッド:ダニーラ・コルスンツェフ
アリ:ウラジーミル・シクリャローフ
ギュリナーラ:エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
オダリスク:マリーヤ・シリンキナ、ヤナ・セーリナ、エリザヴェータ・チェプラソワ

昨日に引き続き、笑顔全開のアリ。技が決まる度にいちいち笑わんでもよろし。でも、シクリャローフはほんっとに巧くなったね〜。

コルスンツェフは海賊の首領かと訊かれると、ちょっと首を傾げたくもなるけど、サポートは万全。メドーラをリフトしたまま暗転して、また照明がついた時にも、微動だにしていなかったのはさすが。

テリョーシキナは文句なく。彼女のメドーラで全幕を観てみたいっ!

カーテンコールには1部と2部の出演者も登場。ンが、仕切る人が誰もいない。ま、普通に考えれば3部でコンラッドを踊ったコルスンツェフあたり? 結局、ダンサーの姿が見えなくなるぐらい降ってきた紙吹雪&紙テープで、何だかよくわからなくなっちゃったけど(笑)。

ってことで、次回の来日公演は3年後の2012年だそうな。

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