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2009年12月10日 (木)

マリインスキー・バレエ 2009年日本公演《オールスター・ガラ》

2009年11月22日(日)〜12月11日(金) 東京文化会館 ほか
http://www.japanarts.co.jp/

[指揮]パーヴェル・ブベリニコフ [管弦楽]東京ニューシティ管弦楽団
[ピアノ]リュドミラ・スヴェシニコワ

昨日のオケを聴いてしまうと……以下自粛。ま、なんつーか、いろんな意味で驚かされることの多い1日目でございました。

【第1部】

『シェエラザード』
[音楽]ニコライ・リムスキー=コルサコフ [振付]ミハイル・フォーキン
[振付復元]イザベル・フォーキン、アンドリス・リエパ
[装置・衣裳]アンナ・ネジナヤ、アナートリー・ネジニー

シャリヤール王:ソスラン・クラーエフ
王の弟:カレン・ヨアンニシアン
宦官長:ロマン・スクリプキン
ゾベイダ:ウリヤーナ・ロパートキナ
黄金の奴隷:ダニーラ・コルスンツェフ
オダリスク:アナスタシア・ペトゥシコーワ、エフゲーニヤ・ドルマトーワ、リュー・チヨン

このオケなら序曲は端折ってもいいよ。ってゆうか、頼むから端折ってくれ。

今回の来日公演でロパートキナを観るのは、今日が最初。
理知的なゾベイダ。彼女は今の状況に倦んでいて、王を欺けばどうなるかわかったうえで、敢えてやっている。すべてを終わらせるために。そんな感じ。よく撓る腕と柔らかな腰のライン、あるいは、すれ違い様にふと相手に触れる手の動きに、妖艶さが滲む。
王の手にかかって死ぬことが彼女なりの王への愛情表現だったのに、それすらも叶わず、彼女は孤高に逝く。

えっと、じゃあ、黄金の奴隷の存在は……?

う〜む、たまたまそこにいただけ、とか。す、すみません。私にはコルスンツェフの奴隷がまったくツボにハマりませんでした。いや、ホント、かすりもしない。だって、コルスンツェフの奴隷ってば、メチャメチャ笑顔が爽やかなんだもの。

【第2部】

『ジゼル』第2幕のパ・ド・ドゥ
[音楽]アドルフ・アダン
[振付]ジュール・ペロー、ジャン・コラーリ、マリウス・プティパ

アリーナ・ソーモワ、ミハイル・ロブーヒン

一昨年の合同ガラの、長い手脚を持て余したtoo muchなソーモアは、もうどこにもいませんでした。とは言っても、まだ時々、気持ちの悪いラインを描くことはあるわけで。今後に期待。

しっかし、何故にロブーヒンにアルブレヒトを踊らせるかなぁ? 彼はマリインスキーのワイルド担当なんだから、上半身裸になる演目にしてあげようよ……そうか、今回の来日公演は真っ当な王子系が少なかった、ってことか。

『グラン・パ・クラシック』
[音楽]ダニエル・オーベール [振付]ヴィクトール・グゾフスキー

エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マクシム・ジュージン

オブラスツォーワはほんっとに優しげな雰囲気のダンサーで、「可憐」という言葉がメチャメチャ似合う。今日は調子悪かったのかしらん? 踊りが不安定。こんなに応援モードで観た『グラン・パ・クラシック』は初めてだわ。

『シンデレラ』第2幕のパ・ド・ドゥ
[音楽]セルゲイ・プロコフィエフ [振付]アレクセイ・ラトマンスキー

ディアナ・ヴィシニョーワ、イーゴリ・コールプ

ふたりが心を通わせていく様子が手に取るようにわかる。でも、『シンデレラ』の物語には見えなかった。なんつーか、暗黒街系? ふたりとも純白の衣裳なのに、マフィアと情婦みたいな。

『瀕死の白鳥』
[音楽]カミーユ・サン=サーンス [振付]ミハイル・フォーキン

ウリヤーナ・ロパートキナ

ロパートキナの白鳥は淡々と死を受け入れている感じ。精緻なコントロールに惚れ惚れ〜。

『タランテラ』
[音楽]ルイス・モロー・ガチョーク [編曲]ハーシー・ケイ
[振付]ジョージ・バランシン

ヴィクトリア・テリョーシキナ、レオニード・サラファーノフ

サラファーノフも今回の来日公演では今日が最初。
いや〜、次から次へとテクニックてんこ盛りで、楽しいったらありゃしない。ダンサーが叩くタンバリンに合わせて、客席から手拍子も。

しっかし、テリョーシキナは、テクニックも音楽性も、実に、実に実に素晴らしいっ!

【第3部】

『海賊』組曲
華やぎの国〜メドーラのヴァリエーション〜オダリスク〜パ・ダクション〜コーダ
[音楽]アドルフ・アダン、ほか [振付]ピョートル・グーセフ
[装置]テイムラス・ムルヴァニーゼ(補佐:ミハイル・シシリヤンニコフ)
[衣裳]ガリーナ・ソロヴィヨーワ

メドーラ:アリーナ・ソーモワ
コンラッド:エフゲニー・イワンチェンコ
アリ:ウラジーミル・シクリャローフ
ギュリナーラ:エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
オダリスク:マリーヤ・シリンキナ、ヤナ・セーリナ、エリザヴェータ・チェプラソワ

ソーモアのメドーラならさぞかし華やかだろうと思っていたら、それほどでもなかった。回転系がお得意らしく、グラン・フェッテは物凄く気合い入っていたような。ただ、脚の動きはあんまり美しくないンだよね。やっぱまだ巧くコントロールができないのかしらん?

イワンチェンコは脚長いっすね〜。あまりのかっちょよさに、最初、誰だかわかりませんでした。オールバックじゃない時もあるんだ(笑)。

今日もシクリャローフは真っ白い顔に真っ赤な唇のヴァンパイア風メイク。ンで、技が決まる度に満面に笑み。う〜む。

幕が下りるのが早過ぎ。余韻も何もあったものではない。しっかりして下さい!>舞台監督

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