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2010年8月15日 (日)

彩の国ファミリーシアター 音楽劇『ガラスの仮面 −二人のヘレン−』

2010年8月11日(水)〜27日(金) 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
http://www.saf.or.jp/

[原作]美内すずえ [脚本]青木豪 [演出]蜷川幸雄
[音楽]寺嶋民哉 [美術]中越司 [照明]室伏生大
[衣装]宮本宣子 [音響]井上正弘 [音楽監督]池上知嘉子
[振付]広崎うらん [ヘアメイク]佐藤裕子

北島マヤ:大和田美帆
姫川亜弓:奥村佳恵

桜小路優:細田よしひこ
速水真澄:新納慎也
小野寺:原康義
青木麗:月川悠貴
源造:岡田正
二ノ宮恵子:黒木マリナ
北島春、原田菊子:立石凉子
姫川歌子:香寿たつき

月影千草:夏木マリ

コンセプトは前作と変わらず。何もないだだっ広い舞台に(新国立劇場の中劇場も奥行き深いけど、ここも負けず劣らず深い)出演者が三々五々集まってきて……という冒頭も、客席の通路を使う、稽古場の鏡に客席を映し込む、原画を拡大して舞台に上げる……といった演出も、ほぼ前作を踏襲(ちなみに、その時の感想はこちら)。ま、ある意味、予想通りというか。

今回は、タイトルからもわかるように、ヘレン・ケラーを北島マヤと姫川亜弓がダブルキャストで演じる『奇跡の人』を中心に展開している。ってゆうか、正直、ヘレン役のオーディション〜稽古〜劇中劇あたりしか、観るべき箇所はないンだよね。

とにかく、歌が酷過ぎ。主役ふたり、マヤの大和田美帆と亜弓の奥村佳恵は、前作より格段に進歩していて、それなりに納得できたけど、他にちゃんと聴けたのは、姫川歌子役の香寿たつきくらい?

桜小路優の細田よしひこは歌わない方がいい、いや、むしろ歌わないでくれ、って感じだし、速水真澄の新納慎也もピッチが不安定で気持ち悪いし、そもそも歌舞伎町のホストにしか見えないし(前作を観て「横田栄司の真澄様は勘弁してくれ」と思ったけど、今にして思えば、彼の方が遥かにマシだったわ)。月川悠貴に至っては、何をか言わんや、だよな。

月影千草の夏木マリはビジュアルこそ◎だけど、我流で歌うせいか、声がまったく出ていない(前からこんなだったかなぁ???)。おまけに、舞台袖に引っ込む直前、素に戻っていたのも如何なものかと。たまたま私の席から見えてしまったンだけど、杖をついて歩いていた月影先生が、ほんの一瞬とは言え、普通にスタスタ歩くなんて……(泣)。

やはり、前作に比べてレベルダウンは否めないわ。蜷川の舞台にしては空席が目立っていたのも、お盆の時期だから、という理由だけではないような。いい俳優になるためには人間的な成熟が不可欠、ってなメッセージは伝わってきたンだけどね。

基本的には時代劇として観ているので、インターネットや携帯電話が出てくるのが、時折、心地悪かったり。
それにしても、演劇界幻の名作とまで言われる『紅天女』って、そんなに素晴らしい作品なんすかね?

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