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2010年9月18日 (土)

tptフューチャーズ・プログラム - 2010『Pinter WAVE! - work in progress』

1st wave!『恋人』

2010年9月17日(金)〜10月2日(土) BankART Studio NYK 2Aギャラリー
http://www.tpt.co.jp/

[作]ハロルド・ピンター [訳]広田敦郎 [美術]朝倉摂
[演出]岡本健一 [衣裳]たかひらみく [サウンド]熊本昭博

江前陽平、松下太亮、小沼淳、的場司、砂月、岸田研二、廣畑達也
伯鞘麗名、浜崎茜、斎藤萌子

大音量の音楽をバックに登場する若い男女。コレクションさながらのウォーキング。シンプルで洗練された美術と衣裳。借景とした横浜のイルミネーションも美しく。

「健全な夫婦生活」に何らかの変化をもたらすために、ある種のゲームに興じるリチャードとセアラ(サラ?)。そんなふたりを9人の俳優で演じる(クレジットは10人だけど、この日は9人しか出ていなかった)。彼らの歪な関係性を象徴するような、と同時に、どこの家庭でも起こり得る普遍性をも象徴するような、6人1役であり、3人1役ではあるンだけど……。

表層的。言葉も身体も。

なんつーか、生身の人間に見えてこないンだよね。故に、もともとこの作品が持っていた曖昧さや不穏感、現実と虚構の相克、リアルな性欲の発露などが、すっぽりと抜け落ちてしまっている。

それはたぶん、演出家も俳優も若く幼いことによるものかと(もちろん、岡本健一は俳優としてのキャリアはありますよ──ちなみに私は、俳優としての彼を高く評価しています──ありますけど、演出家としてはあくまでも未知数ですから)。

でも、その若さが、その浅薄さが、微笑ましくもあり。ま、会場であるBankART Studio NYKがとても素敵な場所で、全館を使って開催されていた『朝倉摂展 アバンギャルド少女』もかなり見応えがあって、その後の舞台はほとんどオマケのような気分で観ていたので。

Bankart_studio

港に臨む水辺のスペース。

会期中は、連日、舞台のオープン・リハーサルをやってるみたいです。私が観た時間帯は、ちょうど『恋人』のリハをやってました。

しっかし、朝倉摂はつくづく江戸っ子よのぉ。

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