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2010年10月27日 (水)

ボリショイ・バレエ&マリインスキー・バレエ合同ガラ公演 ロシア・バレエのスターたち

◆プログラムB
2010年10月24日(日)、27日(水) 東京文化会館
http://www.japanarts.co.jp/

[指揮]パーヴェル・クリニチェフ(ボリショイ劇場)
[管弦楽]ロイヤルメトロポリタン管弦楽団

2日続けて早退するわけにもいかず、『フローラの目覚め』は諦める。しばらくロビーで待たされた後、『ライモンダ』が始まる前に立ち見ブロック(L・Rの階段付近)まで案内され、『タンゴ』が始まる前にようやく自分の席に座る。そこからは、ひとつひとつの演目を愛おしむように観てまいりました。だって、最終日ですもの。
それにしても、気がつけば4日間とも大盛況。何事もなく無事に終了して、ほんっとによかったですね〜。

【第1部】

『フローラの目覚め』よりパ・ド・カトル
[振付]マリウス・プティパ、ニコライ・レガート、ユーリー・ブルラーカ
[音楽]リッカルド・ドリゴ

ディアナ:エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
オーロラ:アリーナ・ソーモワ
ヘーベ:ナターリヤ・オーシポワ
フローラ:スヴェトラーナ・ルンキナ

↑に書いたような事情で開演時間に間に合わず(そう言えば、毎回ほぼオンタイムで始まってましたね、長丁場だから?)、見逃してしまいました。

『ライモンダ』よりパ・ド・ドゥ
[振付]マリウス・プティパ、ユーリー・グリゴローヴィチ
[音楽]アレクサンドル・グラズノーフ

アンナ・ニクーリナ、ミハイル・ロブーヒン

立ち見ブロック(と言っても、実際には階段に座ってましたけど)にて。
あー、ニクーリナの繊細なラインと優しげな風情はやっぱ素敵。それにしても、なかなかの美脚ですね。
ロブーヒンも今日は騎士らしくてよかったかも。

『タンゴ』
[振付]アレクセイ・ミロシニチェンコ [音楽]アストル・ピアソラ

ヴィクトリア・テリョーシキナ、アレクサンドル・セルゲーエフ

ようやく自分の席に座れた〜。
妖艶なテリョーシキナを相手に冷然と踊るセルゲーエフ。対照の妙とでも言いますか。ええペアや。

『Fragments of a Biography』より
[振付]ウラジーミル・ワシーリエフ [音楽]アルゼンチンの作曲家による

ガリーナ・ステパネンコ、アンドレイ・メルクーリエフ

「ワシーリエフが振り付け、演出し、自らが踊った作品」とあるけど、それ故に饒舌というか、結果的に冗長に流れてしまったような。
パフォーマンスそのものは悪くなかったと思います。念のため。

『ロミオとジュリエット』よりパ・ド・ドゥ
[振付]レオニード・ラヴロフスキー [音楽]セルゲイ・プロコフィエフ

アリーナ・ソーモワ、ウラジーミル・シクリャローフ

前回にも増して噛み合ってない。なんつーか、ドタバタ喜劇を観ているような。あ、でも、恋愛なんざ、当人たちが夢中になればなるほど、傍からはアホらしく見えるわけで。これもありかな(そういうことにしておこう)。
ソーモワが滑ってしまったけど、その後に影響がなかったので一安心。

【第2部】

『ゼンツァーノの花祭り』よりパ・ド・ドゥ
[振付]オーギュスト・ブルノンヴィル [音楽]エドヴァルト・ヘルステッド

エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、レオニード・サラファーノフ

可憐なオブラスツォーワに爽やかなサラファーノフ。まさに、愛らしい恋人たち。
自分の方を振り向いた男性からふっと視線を逸らす、という振付があるンだけど、オブラスツォーワはそこの表現が実に細やかで感嘆いたしました。

『パ・ド・ドゥ』
[振付]レオニード・ヤコブソン [音楽]ジョアッキーノ・ロッシーニ

ナターリヤ・オーシポワ、イワン・ワシーリエフ

ふたりともテクニシャンでパートナーシップも完璧。コロコロ変わる表情もキュート。うん。今日も楽しかったです。

『パピヨン』よりパ・ド・ドゥ
[振付]マリー・タリオーニ、ピエール・ラコット
[音楽]ジャック・オッフェンバック

アリーナ・ソーモワ、ウラジーミル・シクリャローフ

ソーモアにはこの作品が一番合っていたかも。長い手脚があたかもヒラヒラと舞う蝶のようで、何とも微笑ましい。
ヴァリアシオン(だったかな?)の最後の決めポーズで思いっきりよろけるシクリャローフ。でも、何か許せちゃうンだよね(笑)。

『グラン・パ・クラシック』
[振付]ヴィクトル・グゾフスキー [音楽]ダニエル・オーベール

スヴェトラーナ・ルンキナ、アレクサンドル・ヴォルチコフ

う〜む、まだちょっと弱いかな、ルンキナ。貫禄とまでは言わないけど、それなりに堂々と踊ってはいるンだけどね〜。
ヴォルチコフは控え目ながら、やるべきことはきっちりやってる印象。

『ロシアの踊り』
[振付]アレクサンドル・ゴールスキー、カシヤン・ゴレイゾフスキー
[音楽]ピョートル・チャイコフスキー

ウリヤーナ・ロパートキナ

冒頭でロパートキナが客席を見上げた瞬間、『助六』を思い出してしまいました。たぶん、“出端”で同じように助六が客席を見上げるからでしょう。でも、そう思って観てると、ロパートキナの踊りも、踊りであって踊りでない=語りである、ということに気づかされたり。
ま、そういう勝手な思い込みも愉快なものでございます。はい。

『海賊』よりパ・ド・ドゥ
[振付]アレクサンドル・チェクルィギン、ワフタング・チャプキアーニ
[音楽]リッカルド・ドリゴ

アンナ・ニクーリナ、ミハイル・ロブーヒン

普通にアリとメドーラの物語になっている。実に、実に実にオーソドックスな『海賊』で、たいへん嬉しゅうございました。

【第3部】

『パリの炎』よりパ・ド・ドゥ
[振付]ワシリー・ワイノーネン、アレクセイ・ラトマンスキー
[音楽]ボリース・アサーフィエフ

ナターリヤ・オーシポワ、イワン・ワシーリエフ

最終日だからか、ふたりとも超ノリノリ。些かやり過ぎのような気がしないでもない。
とにかく、拍手に口笛、「ブラボー」の声がすんごかったです。これからは、こういうダンサーが主流になっていくのかな……。

『ジゼル』よりパ・ド・ドゥ
[振付]マリウス・プティパ [音楽]アドルフ・アダン

エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、アレクサンドル・セルゲーエフ

客席の熱狂を一気に冷ますオブラスツォーワのジゼル。冷気をまとっているようで、まさにウィリそのもの。可愛らしい彼女のことだから、もっと温もりを感じさせるジゼルになるかと思いきや、ほんっとに人外になっている。恐るべし、オブラスツォーワ。
全幕を観てみたいな。1幕なんて、それはそれは可愛らしいジゼルなんだろうな。

『プルースト〜失われた時を求めて』より“囚われの女”
[振付]ローラン・プティ [音楽]カミーユ・サン=サーンス

スヴェトラーナ・ルンキナ、アレクサンドル・ヴォルチコフ

ルンキナの脚はあまり多くを語らない。だから、プティ作品を観た気がしないンだよね。
ラストの白い布が落ちるタイミングと照明が消えるタイミング、今日はバッチリ合っていた(前回は微妙にずれていて興醒めだった)。

『ファニー・パ・ド・ドゥ(ザ・グラン・パ・ド・ドゥ)』
[振付]クリスティアン・シュプック [音楽]ジョアッキーノ・ロッシーニ

ウリヤーナ・ロパートキナ、イーゴリ・コールプ

小芝居がさらにエスカレート。より一層、頑張ってる感が出ちゃってるよ。トホホ。さらっとやった方が、このふたりの持ち味には合ってると思うンだけどな。ってゆうか、ジョン・ノイマイヤー振付『パヴロワとチェケッティ』をやって欲しかったよ。
あとさぁ、顔芸するなら、もう少しメークを薄くしようよ。>コールプ
周囲を真っ黒に塗りたくった目をぐわーっと剥かれると、すっげー怖いンですけど。

『ドン・キホーテ』よりパ・ド・ドゥ
[振付]マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴールスキー
[音楽]レオン・ミンクス

ガリーナ・ステパネンコ、アンドレイ・メルクーリエフ

あれ? メルクーリエフの髪の毛が黒い。しかも、後ろでキリリと結んでる。気合い入ってますのぉ。
でも、ほんっとに素敵な『ドン・キホーテ』でした。華やかで、音楽性に溢れていて、もちろんテクニックも盤石。惚れ惚れいたしました。ずーっと観ていたい。いや、マヂで。

『白鳥の湖』よリ黒鳥のパ・ド・ドゥ
[振付]マリウス・プティパ [音楽]ピョートル・チャイコフスキー

ヴィクトリア・テリョーシキナ、レオニード・サラファーノ

そして、これもまたほんっとに素敵な『白鳥の湖』でした。アダージオがあまりにも濃密だったものだから、それですべてが終わった気分になってしまい、男性のヴァリアシオンが始まった途端、まだ続きがあることに、一瞬、訳がわからなくなったり。いや〜、こんなこと初めて。それくらいこちらも集中して観ていた、ってことなのかも知れないけど、とにかく、ちょっと忘れ難い経験でした。

全員並んだカーテンコール。ボリショイとマリインスキーで8組16人。「あれ? こんなに少なかった?」と思ってしまうほど、充実した内容の4日間でした。皆様、お疲れ様でした。

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