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2011年3月31日 (木)

NODA・MAP 第16回公演『南へ』

2011年2月10日(木)〜3月31日(木) 東京芸術劇場 中ホール
http://www.nodamap.com/

*スタッフ&キャストはこちらをご覧下さい。

「演劇は観客席と共にある」
カーテンコールの挨拶で野田秀樹が語ったその言葉を、しっかりと胸に刻み付けて帰ってまいりました。
今回の震災とそれに付随して起きた数多の出来事は、「観客であること」の意味を、自分に問い直す貴重な機会を与えてくれた気がします。

現代の火山観測所と宝永四年の山里を往来する物語に、北から来たあまね/アマネ(天の音?)と南へ走ったのり平/ノリヘイ(祈り?)の想いが交錯する。いや、それよりも、すべては無事山が見せた幻だったと考えた方が腑に落ちるかも。

記憶を失くした日本人──
ずっと、ずっと夢遊病のように生きている日本人──

やったことにも、やられたことにも、きちんと向き合うことをしてこなかった日本人への、自戒も含めた野田の批判は、ますます苛烈になってきている。

あまねの蒼井優は声が限界だったような。初っ端から擦れていて、聞き苦しい台詞もかなりあった。
あまねに似た少女の黒木華が蒼井に引けを取らない存在感で、今後に期待大。
性の倒錯した中年夫婦(笑)の銀粉蝶と藤木孝、ベテランの妙味というか何というか、とにかく、絶品でした!

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