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2011年9月23日 (金)

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部

2011年9月1日(木)〜25日(日) 新橋演舞場
http://www.kabuki-bito.jp/

中村歌昇改め三代目中村又五郎、ならびに、中村種太郎改め四代目中村歌昇の襲名披露。
ンが、又五郎は所見の日に右足首のアキレス腱を損傷(nikkansports.comの記事)。自身の襲名披露ともなればおいそれと休演するわけにもいかず、膝下をギプスで固定した状態での出演と相成った(左右の足の太さに違いが出ないよう、左足にも何か巻いていたような)。

『沓手鳥孤城落月 −二の丸乱戦の場/城内山里糒庫の場−』

淀の方:中村福助(中村芝翫 休演のため代役)
豊臣秀頼:中村歌昇 改め 中村又五郎
御台所 千姫:中村芝雀
包丁頭 大住与左衛門:中村錦之助
裸武者 石川銀八:中村児太郎
正栄尼:中村東蔵
大蔵の局:上村吉弥
大野修理之亮治長:中村梅玉
氏家内膳:中村吉右衛門

淀の方の芝翫が早々に休演。代役は福助。これがもう、最悪でございました。淀君に求められる気品や貫禄はまったく感じられず、ホラー映画でも観ているような不気味さ。勘弁してくれよぉ。

新・又五郎は、多少、動きに違和感はあったものの、持ち前の口跡のよさで秀頼を好演。
ンが、もともとニンにない役だし、襲名披露にしては暗い話だし、他に相応しい演目はなかったのかしらん?(ま、芝翫が付き合うなら、ってことで決まったンでしょうけど)。

しっかし、裸武者の児太郎は、いろんな意味で強烈だったな(笑)。

『三代目中村又五郎 四代目中村歌昇 襲名披露 口上』

中村歌昇 改め 又五郎
中村種太郎 改め 中村歌昇

新・又五郎を中心に、上手に向かって吉右衛門、魁春、福助、松緑、芝雀、東蔵、藤十郎、下手に向かって新・歌昇、歌六、錦之助、種之助、染五郎、段四郎、梅玉。

芝翫休演につき、仕切りは吉右衛門。そこはかとなくあたふたしているのが微笑ましい。

『菅原伝授手習鑑 車引』

舎人 梅王丸:中村歌昇 改め 中村又五郎
舎人 松王丸:中村吉右衛門
舎人 杉王丸:中村種太郎 改め 中村歌昇
藤原時平公:中村歌六
舎人 桜丸:坂田藤十郎

新・又五郎の状態を慮って、花道の出入りはなし、途中で合引きを使う……などの変更点はあるものの、荒事らしい勢いのある梅王丸でございました。何よりその口跡のよさ! 惚れ惚れいたしましたです。はい。

吉右衛門のでっけー松王丸といい、藤十郎の風情ある桜丸(上方式だそうな)といい、実に、実に実に見応えのある『車引』でした。

惜しむらくは、時平の歌六。もうちょっと古怪さが出ればよかったかな。

『石川五右衛門』
市川染五郎宙乗りにてつづら抜け相勤め申し候

呉羽中納言 実は 石川五右衛門:市川染五郎
三好修理太夫長慶:中村松江
三好四郎国長:坂東亀寿
藤吉の臣 左忠太:大谷廣太郎
同    右平次:中村種之助
五右衛門父 次左衛門:松本錦吾
呉羽中納言氏定:大谷桂三
此下藤吉久吉:尾上松緑

五右衛門の染五郎、線の細さは如何ともし難く。ま、でも、葛籠抜けの宙乗りから大詰にかけては、それなりに大きさも出ていたと思われ。
松緑が颯爽とした久吉を好演。最近の松緑はいいねぇ……と言っても、観るのは半年ぶりだけど(笑)。

ってことで、それほど期待していなかった若手ふたりの五右衛門狂言が、思いの外、楽しかったです。

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