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2011年10月 1日 (土)

新国立劇場バレエ団によるバレエ・オープニング・ガラ

2011年10月1日(土) 新国立劇場 オペラ劇場(オペラパレス)
http://www.nntt.jac.go.jp/

[指揮]大井剛史 [管弦楽]東京フィルハーモニー交響楽団

前売はあっという間に完売してしまい、第2次販売で1階センターを何とかget。
開演直前、客席からいきなり拍手が起こる。何事かと思ったら、皇太子殿下のお出ましでございました。だから、2階バルコニーがごっそり空いていたのか。

【第1部】

『アラジン』から「序曲」「砂漠への旅」「財宝の洞窟」
[振付]デヴィッド・ビントレー [音楽]カール・デイヴィス
[装置]ディック・バード [衣裳]スー・ブレイン [照明]マーク・ジョナサン

アラジン:八幡顕光
プリンセス:小野絢子
魔術師マグリブ人:マイレン・トレウバエフ

オニキスとパール:さいとう美帆、高橋有里、大和雅美、江本拓、菅野英男、福田圭吾
ゴールドとシルバー:西川貴子、丸尾孝子、貝川鐵夫、清水裕三郎
サファイア:湯川麻美子
ルビー:長田佳世、厚地康雄
エメラルド:芳賀望、寺島まゆみ、寺田亜沙子
ダイヤモンド:川村真樹

1幕の宝石たちによるディヴェルティスマンを中心に。主役の見せ場はないし(特にプリンセス)、ランプの精ジーンも出てこないけど、抜粋となるとこのあたりが妥当かな、と。
実際、「オニキスとパール、サファイア、ルビーなどの様々な宝石が高度なテクニックを披露しながら、華やかに展開して」いく様を観ているだけで、こちらの気分も盛り上がる〜。

本日の白眉はルビーの長田佳世と厚地康雄。初演で観た寺島ひろみとマイレン・トレウバエフに勝るとも劣らない出来。素晴らしいっ!

【第2部】

『眠れる森の美女』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
[振付]マリウス・プティパ [音楽]ピョートル・チャイコフスキー

オーロラ姫:小野絢子
デジレ王子:福岡雄大

小野絢子はおっとりとした正統派の姫君。プリンシパルとしてのオーラも出てきたようで、今すぐにでも全幕を観てみたい。
福岡雄大はサポートがイマイチというか、もう少し巧く女性を踊らせることができるようになれば文句なし。踊りそのものは伸びやかで魅力的でしたよん。

『ロメオとジュリエット』第1幕よりバルコニー・シーン
[振付]ケネス・マクミラン [音楽]セルゲイ・プロコフィエフ

ジュリエット:本島美和
ロメオ:山本隆之

山本隆之は『パゴダの王子』を降板したくらいだから、脚の調子はあまりよくないンでしょうね。スピード感とか、躍動感とか、まったく感じられないロメオでございました。
対する本島美和も、一瞬、誰だかわからないくらい痩せてしまっていて、やはりジュリエットらしい若々しさは感じられず。あと、マクミランの振付を踊るには、柔軟性に欠けるような。

ふたりの醸し出す叙情性は嫌いじゃないンだけど、果たしてそれが『R&J』かと聞かれると……う〜む。

『ドン・キホーテ』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
[振付]マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴルスキー
[改訂振付]アレクセイ・ファジェーチェフ [音楽]レオン・ミンクス

キトリ:米沢唯
バジル:菅野英男

端正と言えば端正。ンが、そこはかとなく発表会っぽい気がしないでもない。観客を巻き込んでいく求心力がつくといいのかしらん?
ま、“個性”という名の下に好き勝手するよりは好感持てるし、無味無臭な清潔感もそれはそれで貴重だし。

『シンフォニー・イン・C』から最終楽章
[振付]ジョージ・バランシン [音楽]ジョルジュ・ビゼー
[衣裳]大井昌子 [照明]磯野睦

第1楽章プリンシパル:長田佳世、福岡雄大
同 コリフェ:西山裕子、大和雅美、小口邦明、小柴富久修
第2楽章プリンシパル:川村真樹、貝川鐵夫
同 コリフェ:細田千晶、川口藍、清水裕三郎、田中俊太郎
第3楽章プリンシパル:寺田亜沙子、輪島拓也
同 コリフェ:寺島まゆみ、堀口純、野崎哲也、宝満直也
第4楽章プリンシパル:丸尾孝子、古川和則
同 コリフェ:さいとう美帆、高橋有里、アンダーシュ・ハンマル、原健太

ここでも、第1楽章の長田佳世が印象に残る。音楽に合わせて小気味よく振り出されていく手脚が、実に、実に実に爽快。『パゴダの王子』は彼女が主役を踊る日を取るべきだった?
それにしても、何故、最終楽章だけなの? 全部やっても大した時間にならないのに。それだけが残念。

ってことで、スペクタクル満載の『アラジン』、それぞれの個性がよく出ていたパ・ド・ドゥ3選、フィナーレの高揚感漲る『シンフォニー・イン・C』と、どれも楽しかったです!

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