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2012年2月 7日 (火)

ボリショイ・バレエ ボリショイ劇場管弦楽団 2012年日本公演『ライモンダ』

2012年1月31日(火)〜2月9日(木) 東京文化会館
http://www.japanarts.co.jp/

[音楽]アレクサンドル・グラズノフ
[台本]ユーリー・グリゴローヴィチ(中世騎士道物語にちなんだリディヤ・パシュコーワのシナリオに基づく)
[振付]ユーリー・グリゴローヴィチ(マリウス・プティパとアレクサンドル・ゴールスキーの振付を使用)
[美術]シモン・ヴィルサラーゼ [音楽監督・共同制作]パーヴェル・ソローキン
[照明]ミハイル・ソコロフ [振付アシスタント・指導]ナターリヤ・ベスメルトノワ
[指揮]パーヴェル・ソローキン [管弦楽]ボリショイ劇場管弦楽団

ドリス伯爵夫人シビル:エカテリーナ・バリキナ
ライモンダ(その姪):マリーヤ・アレクサンドロワ
アンドラーシュ2世(ハンガリー国王):アレクセイ・ロパレーヴィチ
ジャン・ド・ブリエンヌ(ライモンダの婚約者の騎士):ルスラン・スクヴォルツォフ
アブデラフマン(サラセンの騎士):ミハイル・ロブーヒン

クレマンス(ライモンダの友人):エカテリーナ・シプーリナ
アンリエット(ライモンダの友人):アンナ・ニクーリナ
ベルナール(吟遊詩人):ウラディスラフ・ラントラートフ
ベランジェ(吟遊詩人):デニス・ロヂキン
執事:アレクサンドル・ファジェーチェフ
ふたりの騎士:エフゲニー・ゴロヴィン、カリム・アブドゥーリン
第1ヴァリエーション(ライモンダの夢の場面):チナーラ・アリザーデ
第2ヴァリエーション(ライモンダの夢の場面):ダリーヤ・コフロワ
6人の踊り手:マリーヤ・ヴィノグラードワ、マリーヤ・ジャルコワ、アンナ・オークネワ、オルガ・マルチェンコワ、ユリア・グレベンシコーワ、アナ・トゥラザシヴィリ

サラセン人の踊り:ユリア・ルンキナ、デニス・メドヴェージェフ
スペインの踊り:クリスティーナ・カラショーワ、マリーヤ・ジャルコワ
マズルカ:クリスティーナ・カラショーワ、アントン・サーヴィチェフ
ハンガリーの踊り:アンナ・レベツカヤ、アレクサンドル・ヴォドペトフ
グラン・パ:マリーヤ・ヴィノグラードワ、ユリア・グレベンシコーワ、オルガ・マルチェンコワ、アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、アンナ・オークネワ、アナスタシア・ソーボレワ、ヤニーナ・パリエンコ、スヴェトラーナ・パヴロワ、カリム・アブドゥーリン、アルテミー・ベリャコフ、デニス・ロヂキン、ミハイル・クリュチコフ、バティール・アナドゥルディーエフ、ミハイル・コーチャン、マクシム・スーロフ、エフゲニー・ゴロヴィン
4人の踊り手のヴァリエーション:アルテミー・ベリャコフ、デニス・ロヂキン、カリム・アブドゥーリン、ミハイル・クリュチコフ
ヴァリエーション:ダリーヤ・コフロワ

ボリショイの『ライモンダ』はドラマそっちのけで踊る、踊る、踊る。最初から最後までダンス的興趣が尽きず、それがもたらす陶酔感は半端ない。
ンが、席が悪かった……。やっぱ東京文化会館のLRは避けた方がいいね。上階じゃないから大丈夫かと思ったけど、超前のめり女性の頭が舞台前方センターを見事に覆っている。自分の身体を左右にずらすことで何とか対応できたものの、そのストレスで疲れてしまったよ。トホホ。

それはそれとして。

全幕ディヴェルティスマンのような本作においてタイトルロールを演じるには、完璧なテクニックと圧倒的なオーラがないといけないわけで。アレクサンドロワはまさに適任。輪郭のくっきりした押し出しのいい踊りと、看板バレリーナとしての華と存在感。ソリストたちを従えて踊る堂々とした姿に、いや、もう、感服つかまつりましたです。はい。それでいて、どこかお茶目で暖かみを感じさせるあたりもいいよねぇ。

ジャンのスクヴォルツォフは、サポートがちょっと頼りなかったかな。軽やかな跳躍といい、スパッと決まる着地といい、踊り自体は昨夏のガラ公演より、全然、よかったけど。白マント姿が、これまた素敵。あぁ、それなのに、白い衣裳の襟元から胸毛が……(泣)。

アブデラフマンのロブーヒンはメイクが濃くて、最初、誰だかわからなかったよ。ってゆうか、最後までロブーヒンだと確信持てず(笑)。物凄く情熱的なアブデラフマンで、2007年にキエフ・バレエで観たコルプのそれを思い出したり(感想がこことかここに)。

クレマンスのシプーリナ、アンリエットのニクーリナ、ベルナールのラントラートフ、ベランジェのロヂキンの並びが、ほんっとに美しい。特に、ニクーリナの儚げな風情は大好き。あー、『白鳥の湖』の主役変更が、返す返すも残念だわ。

その他、夢の場面で第1ヴァリエーションを踊ったアリザーデの指先、サラセン人を踊ったルンキナとメドヴェージェフの柔軟性、ベリャコフ、ロヂキン、アブドゥーリン、クリュチコフと若手イケメン揃いで眼福だった4人のヴァリエーションが、印象に残る。

夢の場面でコール・ドが転んだり、2幕でコール・ドの帽子が落ちたり、小さなミスはあったものの、さすがはボリショイ、実に、実に実に見応えのある『ライモンダ』でございました。

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