« 面白かった! | トップページ | 気がつけば »

2012年9月15日 (土)

マリインスキー・バレエ開催記念講演会

2012年9月15日(土) 朝日新聞東京本社 読者ホール
http://www.japanarts.co.jp/

愛と絶望をどう表象するか
19世紀のロシア文学 そしてバレエ
講師:亀山郁夫(ロシア文学者、東京外国語大学長)

暑くてちょっと不調だったものですから、具体的な内容はあまり覚えておりません。とりあえず、標題だけざっくりと。

1)1960年6月15日の『白鳥の湖』
初めて観たバレエがドゥジンスカヤの白鳥
見てはいけないものを見たような──ある種の猥褻感と罪の意識──男性に特有の感覚かも知れない
この日は安保闘争で樺美智子さんが亡くなった日でもある

2)19世紀のロシア文学とオペラ
プーシキンの作品の多くがオペラ化されている

3)20世紀作曲家の19世紀ロシア回帰

4)ふたりの巨匠はどこに着目したか
プロコフィエフとショスタコーヴィチ

5)19世紀後半のロシア女性の5つの愛のかたち
ツルゲーネフ『初恋』
レスコフ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』
ドストエフスキー『白痴』
トルストイ『アンナ・カレーニナ』
チェーホフ『かもめ』

ドストエフスキーは情緒
トルストイはドラマ──トルストイは人間の苦しみや絶望を描き切っている
バレエではそれをどう表現するか──身体による表現が試される

6)愛と絶望を小説はどう表象化したか
有名な冒頭
見事な構造文学
ラストシーンが素晴らしい──アンナの意識の流れを描いている
アンナの自殺=復讐(ヴロンスキーに対して/上流階級に対して)

7)ちょっとペダンティックに
これまでに数多くの映像化、舞台化がなされてきた
アンナの雰囲気に最も合っていると思うのはグレタ・ガルボ

最後に参加者からの質問をちょっとだけ。

──好きなバレリーナは?
「それほどバレエを観るわけではありませんので。ヴィシニョーワとは何度か食事をしたことがあります。どちらかと言うと、ロパートキナの方でしょうか……。いや、ここはドゥジンスカヤと言っておきましょう(笑)」

──実際にご覧になったドゥジンスカヤはいかがでしたか?
「本当に凄かったです。その話を三浦雅士さんにしたところ、あの公演をご覧になった方はそうはいないと思いますよ、と驚かれました。もうひとつ自慢をさせていただくと、1994年にロシアでプリセツカヤの『眠れる森の美女』も観ているンです。三浦さんには、それをご覧になった方もそうはいないでしょうから、もっと喧伝した方がいいですよ、と言われました(笑)」

途中でクイズを出して、正解者にご自分の著作をプレゼントしたり。全体で1時間半程度。後半はかなり駆け足だったかな。

海外ではテリョーシキナとソーモワの妊娠による降板が発表されていたので、ジャパン・アーツに訊いてみようと思ったンだけど、気力がなくてやめる。
いつの間にか、ブログにお知らせが出ていたわ〜。
http://www.japanarts.co.jp/blog/blog.php?id=31

喜ばしいこととは言え、一気に3人もいなくなるのは厳しいっすね。はてさて、新しいキャストはどうなることやら?

【関連記事】
亀山郁夫先生による マリインスキー・バレエ開催記念講演会 レポート

|

« 面白かった! | トップページ | 気がつけば »

2012年鑑賞記録」カテゴリの記事