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2012年11月18日 (日)

マリインスキー・バレエ 2012年日本公演『白鳥の湖』

2012年11月15日(木)〜12月2日(日) 愛知芸術劇場 大ホール ほか
http://www.japanarts.co.jp/

[音楽]ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
[振付]マリウス・プティパ、レフ・イワノフ [改訂振付]コンスタンチン・セルゲーエフ
[台本]ウラジーミル・ベーギチェフ、ワシーリー・ゲーリツェル
[装置]イーゴリ・イワノフ [衣裳]ガリーナ・ソロヴィヨワ
[指揮]アレクセイ・レプニコフ [管弦楽]マリインスキー劇場管弦楽団

オデット/オディール :ディアナ・ヴィシニョーワ
ジークフリート王子:イーゴリ・コールプ

王妃(王子の母):エレーナ・バジェーノワ
王子の家庭教師:ソスラン・クラーエフ
道化:グリゴーリー・ポポフ
悪魔ロットバルト:コンスタンチン・ズヴェレフ
王子の友人たち:エカテリーナ・イワンニコワ、アナスタシア・ニキーチナ、アレクセイ・ティモフェーエフ

小さな白鳥:エレーナ・チミリ、スヴェトラーナ・イワーノワ、アンナ・ラヴリネンコ、エレーナ・フィルソーワ
大きな白鳥:アレクサンドラ・イオシフィディ、ヴィクトリア・ブリリョーワ、ダリア・ヴァスネツォーワ、アナスタシア・ペトゥシコーワ
2羽の白鳥:マリーヤ・シリンキナ、アナスタシア・ニキーチナ

スペインの踊り:アレクサンドラ・イオシフィディ、アナスタシア・ペトゥシコーワ、イスロム・バイムラードフ、カミル・ヤングラゾフ
ナポリの踊り:アンナ・ラヴリネンコ、ワシーリー・トカチェンコ
ハンガリーの踊り:オリガ・ベリク、カレン・イオアンニシアン
マズルカ:リリア・リシュク,ユーリア・ステパノワ、マリーヤ・シェヴィアコーワ、イリーナ・プロコフィエワ、ドミトリー・シャラポフ、セルゲイ・コノネンコ、ソスラン・クラーエフ、イワン・シートニコフ
花嫁たち:ヴィクトリア・ブリリョーワ、ダリア・ヴァスネツォーワ、アリサ・ソドレワ、エカテリーナ・ボンダレンコ、ヴィクトリア・クラスノクツカヤ、ユリアナ・チェレシケヴィチ

ヴィシニョーワとコールプの『白鳥の湖』は東京での上演がないので、万難を排して行ってまいりましたですよ、名古屋へ。正直、舞台全体の出来はイマイチだったけど、愛の勝利を高らかに宣言する幕切れのふたりを観ていると、行ってよかったな、と。

ヴィシニョーワは腕の筋肉が物凄くて、獰猛さを感じさせるオデット。それでいて儚げでもあり、これはこれで魅力的。コールプと踊ると、それぞれのラインが絡まり合い繊細な細密画を描いていくようで、独特な陶酔感を覚えたり。マリインスキーの『白鳥』としては如何なものか? と思いつつ、この陶酔感は癖になる。

2幕。グラン・フェッテをピケ・ターンのマネージュに変更してきたのには驚いた! 普通は、ピケ・ターン=フェッテがまともにできない人がやるもの、ってメージだから。でも、特に不調そうに見えなかったし、ってゆうか、かなりのスピードで驚くほどキレイに回ってたので、もしかしたら彼女なりの意図があったのかも。ちなみに、最後のポーズも王子がオディールをリフトするのではなく、跪くヴァージョンになっていた(ワタクシ的には、跪く方が好きです)。

久しぶりのコールプは、相変わらず唇半開きで妖しかった(笑)。でも、素敵。今回も本を片手に登場。いつになく若々しい王子で、家庭教師とのやり取りでは、幼さすら感じさせるほど。衣裳も変わった? 袖が黒とグレーの切り替えになっていて、初めて観た気がする。

正直、踊りは微妙だったかな。2幕のヴァリアシオンやコーダでは、着地が決まらなかったり、ポーズが流れたり、アラベスクの脚のラインに違和感を覚える瞬間があったり。う〜む、来日したばかりでまだ本調子じゃないのかしらん? 次の出番まで1週間あるので、調整してきてくれるといいけど(ってゆうか、1週間何してるンだろう? 気になる〜)。
ただ、年齢的なこともあるのかな、とも。古典を踊る機会が減ってるようだし……と思ってバレエ団のサイトを確認したら、12月はそこそこキャスティングされてるのね。

3幕はコールプの独擅場。ロットバルト(ズヴェレフが好演!)との対峙をあれだけドラマティックに描けるダンサーは、彼をおいて他にはいない。王子の成長物語としてきちんと成立してるからこそ、ファンタジーでありながらリアルでもあるわけで。それについては、毎回、感心いたしますです。はい。

レヴェランスで、一旦、袖に捌けたパートナーをゆっくりと呼び戻す姿に、「そうそう、私はこの姿が大好きなのよ〜」と、改めて思う。

王子の友人たちは精彩なかったっすね。ティモフェーエフはサポートも不安定。
道化のポポフも見せ場のピルエットの軸足がずれて、ちょっと残念。結構、美形の道化で期待してたンだけどな。
コール・ドは、一体、どうしたんだ!? 詩情に乏しく調和が感じられない白鳥たち。これからよくなることを願っておりまする。
その他、スペインのバイムラードフ、ハンガリーのイオアンニシアン、2羽の白鳥のシリンキナが印象に残る。

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