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2013年3月19日 (火)

東日本大震災復興祈念チャリティ・バレエ“グラン・ガラ・コンサート” 〜私たちはひとつ!!〜

2013年3月19日(火)〜20日(水・祝) 東京エレクトロンホール宮城 ほか
http://blog.kahoku.co.jp/events/
http://www.tbs.co.jp/event/

[舞台監督・演出]アラ・ラゴダ [プロデューサー]田北志のぶ

本来なら東北の人にひとりでも多く観ていただいた方がいいンだろうけど、コルプ観たさに、東京から駆け付けてしまいました。でも、行ってよかったです。心が籠ったいい公演でした。

【オープニング】 ※仙台公演のみ

『眠れる森の美女』第一幕よりワルツ

竹内ひとみバレエスクール
左右木健一・くみバレエスクール

「福島と仙台でバレエを学んでいる生徒たちにも同じ舞台に立ってもらいたい」という田北の希望により、ふたつのバレエスクールから女子生徒(20人くらい?)が参加。
センターで踊っていたうちのひとりが豊かな音楽性を感じさせて印象に残る。

ここで司会者が登場し、コンサートの趣旨説明、田北からのメッセージの代読、クレジットの読み上げなどを行なう。

【第1部】

『コッペリア 第三幕』より スワニルダとフランツのパ・ド・ドゥ

エカテリーナ・マルコフスカヤ、アレクサンドル・ザイツェフ

ふたりとも芝居心がある。それに加えて、マルコフスカヤにはテクニック、ザイツェフには愛嬌。
観ているだけで笑顔になるような温かな雰囲気に、最初は固かった客席も徐々に和んでいった。

『ジゼル 第二幕』より ジゼルとアルブレヒトのパ・ド・ドゥ

田北志のぶ、ヤン・ワーニャ

田北の腕の長さが尋常じゃなくて、そこだけ別の生き物のよう。それが、より一層、人外な雰囲気を醸し出している。
ワーニャのサポートが盤石で、田北の浮遊感が半端ない。ただ、身長差があるせいか、パートナーをリフトする際、一瞬、ガニ股になるのは如何のものかと。

『海賊』より メドーラとアリのパ・ド・ドゥ

エカテリーナ・ハニュコーワ、ブルックリン・マック

ハニュコーワもマックも、テクニックがあって華やか。客席も一気に盛り上がる。
マックの身体能力の高さには目を瞠るものがあるし、この手のタイプにしてはサポートも巧い方だと思うけど、やや美しさに欠ける。片方の肩がちょっと下がってるのも気になった。

『ライモンダ』より ライモンダとジャン・ド・ブリエンヌのパ・ド・ドゥ

マリア・アラシュ、アレクサンドル・ヴォロチコフ

あー、やっぱロシア・バレエ最高!
アラシュがキラッキラ輝いて見える。こんなに姫がお似合いとは、お見逸れいたしました。
ヴォロチコフもエレガントで素敵。マネージュで巧く音に乗れなかったのが、返す返すも残念だわ。ちなみに、マントはなし(泣)。

『タリスマン』より パ・ド・ドゥ

エレーナ・エフセエワ、イーゴリ・コルプ

コルプのことを意識して観るようになって8年くらい経つけど、また違った一面を見せていただきました。
まず、登場した瞬間、その逞しい体躯にビックリ。この人、こんなに逞しかった? 踊り出したら踊り出したで、勇壮さが半端ない。それでいて、どこまでも優美で、腕なんか物凄く艶かしくて、でも、彼にしては珍しく爽快感もあって、食い入るように観てしまった。他のダンサーで何度も観ているのに、こんなに見応えのある作品だとは、今の今まで気がつかなかったよ。どうでもいいけど、最近、メイクが薄くなってる?
エフセエワもよかったです(それだけかい?>ぢぶん)。

最後だし、他に比べてたっぷり踊るし、1部はこのペアが全部かっさらっていった感じ。

【第2部】

『エスメラルダ』より パ・ド・ドゥ

田北志のぶ、ヤン・ワーニャ

田北の、それはそれは繊細なパ・ド・ブレに見惚れる。
ワーニャは脚のラインがほんっとに綺麗。1月のキエフ・バレエ『白鳥の湖』では、ロットバルトを踊っていたけど(その時のクレジットは「ヤン・ヴァーニャ」)、普通に王子もいけそう。

『On the way』

ブルックリン・マック

マックは、あちこちの国際バレエコンクールで金賞を受賞している期待の若手、といったところ?
このソロは、思いの外、poeticだったかな。当日配られたプログラムには振付家のクレジットがなかったので、調べてみたらDai Jianという中国人らしい。

『ラ・シルフィード 第二幕』より シルフィードとジェームスのパ・ド・ドゥ

エカテリーナ・マルコフスカヤ、アレクサンドル・ザイツェフ

マルコフスカヤは何とも蠱惑的なシルフ。ザイツェフも見るからに能天気な若者。ふたりともメチャメチャlovely!
ザイツェフはテクニック的に苦しいところもあったけど、これだけ甘美な世界を作り出してくれたら、文句はありません。

『グラン・パ ・クラシック』より パ・ド・ドゥ

エレーナ・エフセエワ、イーゴリ・コルプ

このコルプはひたすら典雅。1部で飛ばし過ぎたのか、後半、ちょっとヘロっておりました(笑)。
エフセエワはバランスが見事で、アダージオでは三回ともきっちり決めていた。ただ、肩や腕にアクセントをつけ過ぎるような。「それは違うだろう」と思うこと、度々。

『スパルタクス』より エギナとクラッススのパ・ド・ドゥ

マリア・アラシュ、アレクサンドル・ヴォロチコフ

昨年の来日公演で観た全幕の興奮が甦ってきたよ! 如何にもボリショイらしい演目で、2部はこれが白眉かと。
特に、アラシュいいよ、アラシュ。知的で妖艶で物凄く魅力的なエギナだわ〜。

『瀕死の白鳥』
[演奏]青山恵 (Harp)、山本祐ノ介 (V.Cello)

田北志のぶ

一瞬にして空気が変わる。孤高の白鳥。凛とした存在感に胸を打たれる。
田北の腕のうねりが尋常じゃない。
生演奏が……以下自粛。

『ドン・キホーテ』より キトリとバジルのパ・ド・ドゥ

エカテリーナ・ハニュコーワ、ブルックリン・マック

アピール度が高く、それでいて節度もあって、いい『ドン・キ』でした。急拵えのペアにしては、パートナーシップもよかった。
途中から手拍子だらけ(笑)。いや、まぢで。

【フィナーレ】

『花は咲く』

NHK復興支援ソング『花は咲く』でダンサーが1組ずつ登場。最後は数本の花を手に客席まで降りてきて、観客に手渡すサービスも。誰もがセンターの通路を歩いていくところを、コルプだけわざわざ端の通路を歩いていく、その心配りが嬉しかったり。

何度目かのカーテンコール。幕が開いたら……あれ? コルプがいない。どうやらひとりだけ袖に捌けてしまっていたらしい(笑)。そういうところが、また可愛い。

18:30開演で20:50終演予定が、終わってみれば21:30近く。大盛況で、カーテンコールはスタンディングオベーション。客席のノリはあれだけど(手拍子満載)、それぞれがそれぞれに相応しい演目を選んでいて、最後まで楽しめました。

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