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2013年8月18日 (日)

ディアナ・ヴィシニョーワ──華麗なる世界

◆プログラムA
2013年8月17日(土)〜18日(日) ゆうぽうとホール
http://www.nbs.or.jp/

一度はチケットを手放そうと思った公演に無理して行ったところで、テンション上がりませんわ。このままではネガティブな言葉を書き連ねそうなので、Bプロが終わるまで放っておこう……と思っていたけど、忘れそうなのでとっとと書く。

【第1部】

『オテロ』
[振付]ジョン・ノイマイヤー [音楽]アルヴォ・ペルト

エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン

一応、この前にマルセロ・ゴメス振付によるプロローグがありまして、その世界観から巧く切り替えができず、何だか印象に残りませんでした。せっかくのノイマイヤー作品だったのにな。ちえっ。

『コッペリア』
[振付]ミハイル・バリシニコフ [音楽]レオ・ドリーブ

メラニー・ユレル、マチアス・エイマン

溌剌としたエイマンに対して、ユレルがちょっと老け過ぎ。
ふたりとも『コッペリア』にしてはelegant過ぎると言うか、もう少しsweetな雰囲気が欲しいかな。

『失われた時を求めて』より“モレルとサン・ルー”
[振付]ローラン・プティ [音楽]ガブリエル・フォーレ

マルセロ・ゴメス、デヴィッド・ホールバーグ

腐女子的にはOKなんだろうけど、プティ的には如何なものかと。ま、旬のダンサーふたりが踊る姿を愛でればいいのか。

前にホールバーグがモレルを踊るのを観たような。ちょっと酷薄そうな顔だし、ホールバーグはモレルの方が向いているンじゃ? あ、でも、ゴメスのサン・ルーも、それはそれで微妙かも。

ってことで、それほどプティらしさを感じられないまま終わってしまった。

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
[振付]ジョージ・バランシン [音楽]ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

アシュレイ・ボーダー、ホアキン・デ・ルース

ワタクシ的には、本日の白眉。今までニューヨーク・シティ・バレエの来日公演を一度も観たことないので、これが“本家の踊り”なのかはわかりません。ただ、メチャメチャ新鮮だったのは事実。

たっぷりとしたタメとこれ見よがしのポーズ。それでいて、音楽を見事に捉えていて、いや、もう、笑っちゃうくらい楽しかった!

【第2部】

『ダイアローグ』
[振付]ジョン・ノイマイヤー [音楽]フェデリコ・モンポウ(『ショパンの主題による変奏曲』)
[ピアノ演奏]アレクセイ・ゴリボル

ディアナ・ヴィシニョーワ、ティアゴ・ボァディン

タイトルは『ダイアローグ』。でも、どうしてもヴィシニョーワの“モノローグ”にしか見えなくて。う〜む。
ま、そもそもこの手の男女のドラマが苦手、ってのもあるかも。何か鬱陶しくて、そこに流れる感情を読み取ろうという気になれないのよね。

それはともかく、カーテンコールに登場した振付のノイマイヤーが誰よりも盛大な拍手を送られていて、ほんっとに愛されているな、と(実際、私も思いっきり拍手いたしましたです)。

【第3部】

『フーケアーズ』
[振付]ジョージ・バランシン [音楽]ジョージ・ガーシュウィン

アシュレイ・ボーダー

「昨日の公演の際に、ホアキン・デ・ルースがかねてより痛めておりました膝の状態が悪化したために」『ドン・キホーテ』から変更。『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』が存外よかっただけに、残念だわ〜。

ま、でも、メリハリある、ってゆうか、あり過ぎるボーダーの踊りが小気味良く、これはこれで楽しめた。

『マンフレッド』
[振付]ルドルフ・ヌレエフ [音楽]ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

マチアス・エイマン

バイロンの劇詩にインスパイアされて振り付けた作品だそうな。初見。
エイマンはソロで踊ると一段と輝きを増しますね。最後にゴロゴロと転がる様があまりにも見事で、舞台から落ちるンじゃないかと心配してしまったよ。

『ジュエルズ』より“ダイヤモンド”
[振付]ジョージ・バランシン [音楽]ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

エレーヌ・ブシェ、デヴィッド・ホールバーグ

ハンブルク・バレエのブシェがバランシンを踊る姿が珍しく。過度にドラマを感じさせてしまうあたりが、良くも悪くもハンブルクなのか?

ホールバーグの誠実で端整なサポートが印象に残る。

『オネーギン』より第3幕のパ・ド・ドゥ
[振付]ジョン・クランコ [音楽]ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

ディアナ・ヴィシニョーワ、マルセロ・ゴメス

このふたり、ダンス的にはとても合っていると思うし、音楽との寄り添い方もとても緊密だったと思う。ただ、これが『オネーギン』かと言われると、何か違う。あまりにtoo muchというか、現役感があり過ぎるというか、ほとんど不倫の清算にしか見えません。

フィナーレはピアソラのタンゴ。振付はこちらもゴメス。その昔、ピアソラのタンゴは“踊れないタンゴ”と酷評されていたわけで、ある意味、ダンス音楽とは対極にあったのにねぇ。

両手にゴメスとホールバーグのヴィシニョーワ(笑)。もしかして、彼女の隣にコルプがくることはもうないのかも……と、一抹の寂しさを感じたり。

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