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2013年10月 5日 (土)

歌舞伎座新開場柿葺落 芸術祭十月大歌舞伎 昼の部

2013年10月1日(火)〜25日(金) 歌舞伎座
http://www.kabuki-bito.jp/

最近、チケットWeb松竹で戻りチケットのgetにハマっている(笑)。だって、発売日よりよっぽどいい席が出てくるンだもの。ってことで、幕見で観る予定だった昼の部を三階A席1列目で観てきました〜。

『通し狂言 義経千本桜』

《鳥居前》
佐藤四郎兵衛忠信 実は 源九郎狐:尾上松緑
武蔵坊弁慶:坂東亀三郎
静御前:中村梅枝
亀井六郎:中村歌昇
片岡八郎:中村種之助
伊勢三郎:中村米吉
駿河次郎:中村隼人
笹目忠太:坂東亀寿
源義経:尾上菊之助

……序幕は花形だったのね。歌舞伎の場合、碌に配役も確かめずに行ってしまうから、幕が開いて「あれ?」となること度々(笑)。

菊之助の第一声が幕開きに相応しい清々しさ。凛々しく美しい義経で、思わず見惚れる。
松緑も荒事風の扮装がよく似合い、こちらはこちらで立派な狐忠信。
さらに、このふたりを相手に静御前の梅枝が大健闘。あの若さで義太夫狂言らしい味わいがちゃんと出ていたのに驚いた。

四天王に歌昇、種之助、米吉、隼人。いや、もう、なんつーか、立ち姿からしてグダグダ。あそこまでグダグダだと、却って微笑ましくもあり。とりあえず、精進精進。

《渡海屋/大物浦》
渡海屋銀平 実は 新中納言知盛:中村吉右衛門
女房お柳 実は 典侍の局:中村芝雀
相模五郎:中村又五郎
入江丹蔵:中村錦之助
亀井六郎:中村歌昇
片岡八郎:中村種之助
伊勢三郎:中村米吉
駿河次郎:中村隼人
武蔵坊弁慶:中村歌六
源九郎判官義経:中村梅玉

二幕目からいきなり大歌舞伎に。
吉右衛門は《大物浦》の知盛もよかったけど、それ以上に《渡海屋》の銀平がすんばらしかったです〜。溢れんばかりの大きさ、手強さ、侠気、それでいて愛嬌もあって、実に、実に実に見事な銀平でございました。かっけー。
もちろん、知盛の最期も壮絶でしたよん。自らの身体に碇の綱を巻きつけて後ろ向きに海へ飛び込む場面は、何度観ても胸が熱くなる。

芝雀は、《渡海屋》のお柳が見事な女房ぶりで印象に残る。典侍の局も登場こそよかったものの、徐々に気が抜けていくというか、安徳帝役の子供を抱き抱えることのみに気を使っているというか(実際、落としそうでハラハラした)。

弁慶の歌六が手堅く、義経の梅玉に気品がある。

《道行初音旅》
佐藤四郎兵衛忠信 実は 源九郎狐:尾上菊五郎
逸見藤太:市川團蔵
静御前:坂田藤十郎

静御前の藤十郎の何と可愛らしいこと! 身体はほとんど動いてないし、声も三階まで届かないけど、そんなこと、全然、気にならない。
そういう意味では菊五郎もほぼ同じで、台詞はともかく、踊りは動ける範囲で済ませていて、周囲がそれに合わせている状態なんだけど、ちゃんと狐忠信になっているのよ。

いやはや、これが芸の力というものか……。

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