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2013年11月14日 (木)

芸劇+トーク 異世代劇作家リーディング『自作自演』第7回

2013年11月14日(木) 東京芸術劇場 シアターウエスト
http://www.geigeki.jp/

【リーディング】※上演順

岩井秀人 『自意識がびゅっびゅー』より
松尾スズキ 『この日本人に学びたい』小説・哀川翔「コーナー、持てよ」より
      『同姓同名小説』第7話「力の魂」──竹内力 より

【トーク】

松尾スズキ×岩井秀人
トーク聞き手:徳永京子

黒のスーツに帽子までかぶってビシッと決めた松尾。カットソーにデニムで「ちょっと近所のコンビニまで♪」みたいな岩井(あとで判明したンだけど、一応、会場で着替えたらしい……着替えてそれですか?)。
前半はリーディング。ふたりとも作・演出家であると同時に役者でもあるので、ちょっとした一人芝居を観ている気分。後半のトークを含め、笑った笑った! すっげー楽しかった!!

以下、トークで印象に残ったことを簡単に。

松尾「ご本人たち(哀川翔と竹内力)をリスペクトしている」
  「声色の持続力がない」
  「どちらかと言うと、哀川さんの声色の方が恥ずかしい」
  「初めて声に出したのは、時間を確認するため楽屋で読んだ時」
  「2作に関連があるということと、エッセイとの対比で選んだ」

岩井「(徳永にエッセイのタイトルを間違えられて)徳永さん、何も知らないっすよね(苦笑)」
  「松尾さんのコラムやエッセイは悪夢なのに笑える」
  「松尾さんが書いたものを読んで、物事の新たな見方に気づかされた」
  「もともと本数ないし……とりあえず、伝わりやすいものを選んだ」
  「松尾さんが見たい。できれば自分はやらないで見ていたい」

──書きたくなる人物は? あるいは、書きたいけど書けない人物は?
松尾「つい最近、山本太郎について書いたらボツになった。“あの人たち”に触れるのはダメ。自主規制だけど、作家を守ることでもある」
岩井「毎年、正月にチャゲ&飛鳥のニセモノの話を書いている。あ、でも、質問とちょっと違いますね……」
その後、ひとしきり飛鳥の話で盛り上がる。アンナカの正式名称をさらりと言う松尾に驚く岩井。

──モデルのおふたりと面識は?
松尾「自分が一方的に。哀川さんはディナーショーに行った。お客は女性ファンと哀川さんみたいな男性(爆)」

──コラムやエッセイといった短い文章を書く際に意識していることは?
松尾「雑誌によって書き分けている。演劇については書き難い」
岩井「“演劇”や“劇団員”という言葉にはちょっと可哀相なイメージがつきまとう。近所のおばちゃんは、会う度に『いい加減にしなね』と言う。ンで、ちょっとテレビに出たりすると、『よかったね、よかったね』と喜んでくれる。別にそこを目指しているわけではないのに……。説明の仕様がない」

ってことで、毎度恒例、質問タイム。

──岩井さんに質問です。『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』にはどのような気持ちで参加したのですか?
岩井「呼んでくれて出れるなら……くらい。2日で1本撮るので大変だった。成立すれば面白くなると思ったし、すごく必死でやった」

──自分は新しいものを観たと思ったンでけど、あまり話題になってないですよね?
岩井「そうなんです。今度、DVD出ますので」

──松尾さんに質問です。新作の予定はありますか? あと、『ファンキー』再演の予定は?
松尾「あります。けど、情報公開前なので今は言えません。再演は……時がくれば」

──お互いの作品に出てみたいですか?
岩井「もちろん。松尾さんには『ある女』に出てもらいたい。松尾さんの自筆の選評(岩井は『ある女』で第57回 岸田國士戯曲賞を受賞)は額に入れて飾ってます。岡田利規は……以下自粛(ってゆうか、終了後、岩井が「ツイッターやブログに書かないでください」と言っていたので)」
  「『ヤダ』と言われたら凹むから、松尾さんには訊かないで」
松尾「現代口語演劇はカジュアルでいいよね〜(笑)。『桐島、部活やめるってよ』を観て、吉田(大八)監督とは何度か仕事もしてるし、20年前だったら彼の役を自分が演じたと思うので、何となくシンパシーを感じている」

──おふたりに質問です。演出面で躓いたエピソードがあれば教えてください。また、その乗り越え方も。大学で演出を勉強しています(現在、菊池寛『父帰る』を演出中だそうな)。
松尾「躓いて当たり前。回数を重ねるしかない」

──役者のモチベーションを上げるには?
岩井「それは演出家の仕事じゃなくて、役者の仕事」
松尾「自分を傷つけてみる。昔は役者を怒鳴ったり殴ったり蹴ったりもしたけど、結局、作れなかったので、自分が悶え苦しんでみた。俺も一緒に苦しんでいるということを示す」
徳永「以前、演技指導としてドキュメンタリーを完コピーさせたというお話をなさってましたよね?」
松尾「人は言葉を発するだけではなく、ノイズも入っているものだからね」

ってことで、鋭意演出中の若者へのアドバイスは……
松尾「力一杯やらせる」
岩井「途中で役を入れ替える」
松尾「力一杯やって、力尽きたら、そこで役を替える(笑)」

“松尾さん好き好き”オーラ出しまくりの岩井が微笑ましく、今度、ハイバイ観てみようかと。

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