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2013年11月16日 (土)

新国立劇場バレエ団『バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング』

2013年11月13日(水)〜17日(日) 新国立劇場 オペラ劇場(オペラパレス)
http://www.nntt.jac.go.jp/

[指揮]クーン・カッセル [管弦楽]東京フィルハーモニー交響楽団
[合唱]新国立劇場合唱団

新国立劇場バレエ団2013/2014シーズンは、これまた集客が厳しそうな「バレエ・リュス作品の豪華三本立て」で開幕。でも、この日はそこそこ入っておりました。音楽ファンも、結構、来ていたのかしらん?

『火の鳥』
[振付]ミハイル・フォーキン [音楽]イーゴリ・ストラヴィンスキー
[装置]ディック・バード [衣裳]ナターリヤ・ゴンチャローワ
[照明]沢田祐二

火の鳥:小野絢子
イワン王子:山本隆之
王女ツァレヴナ:寺田亜沙子
魔王カスチェイ:マイレン・トレウバエフ

3年前の新国立劇場初演時もこのキャストで観ております。

前回は火の鳥の小野ばかり観ていたので気にならなかったけど、今回は王女の存在感の薄さが気になってしまいました(タイトルロールは火の鳥でも、物語の主役は王子と王女だからね)。
ま、一緒に踊る12人の王女たちにプリンシパルの長田佳世が入っちゃうと、どうしたって彼女の方に目がいってしまうわけで。ちょっと寺田が気の毒だったかな。

『アポロ』
[振付]ジョージ・バランシン [音楽]イーゴリ・ストラヴィンスキー

アポロ:福岡雄大
テレプシコール:小野絢子
カリオペ:寺田亜沙子
ポリヒムニア:長田佳世
レト:湯川麻美子

残念ながら、バランシンらしさは感じられず。音の取り方が違うのかしらん?
それより何より、アポロの福岡はもっと身体絞ろうよ。アポロは理想の青年像なんだから、ギリシャ彫刻のような身体で踊っていただきたい。

『火の鳥』のタイトルロールに『アポロ』のテレプシコールと続けて踊った小野。思いの外、スタミナあるのね。頼もしい。

『結婚』
[振付]ブロニスラヴァ・ニジンスカ [音楽]イーゴリ・ストラヴィンスキー
[装置・衣裳]ナターリヤ・ゴンチャローワ

花嫁:本島美和
花婿:小口邦明
両親:千歳美香子、堀口純、マイレン・トレウバエフ、輪島拓也
友人と村人たち:奥田花純、古川和則

ソリスト歌手:前川依子(ソプラノ)、佐々木昌子(アルト)、二階谷洋介(テノール)、塩入功司(バス)

いや〜、やっぱストラヴィンスキーは面白いわ。中でも『結婚』はダントツの面白さ! 編成はピアノ4台と打楽器アンサンブルに4声のソリストと混声合唱。正直、ピアノはちょっとしょぼかったけど、オケピに4台も入れて蓋開けて演奏したら、それはそれで大変なことになるだろうし、こんなものかと。

しっかし、踊る方は難しそうですね。様式性や音の取り方はもちろん、ダンサーの意識というか、それぞれが“主役でありコール・ドである/中心であり周辺である”ということを理解して踊らないと(歌舞伎における肚芸みたいな? いや、違うか)、作品として成立しないのではないかな、と。

そういう意味では、深化の余地はまだまだありそう。近いうちにまた上演してくださいませ。

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