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2014年5月 4日 (日)

團菊祭五月大歌舞伎 十二世市川團十郎一年祭 昼の部

2014年5月1日(木)〜25日(日) 歌舞伎座
http://www.kabuki-bito.jp/

Kabukiza_oma

歌舞伎座に入ると、まず大間の看板を確認。噂通り、七月大歌舞伎は玉三郎、海老蔵、中車、あーんど、澤瀉屋なのね。はぐれ者ばかり集めました、って気がしないでもない(笑)。

『毛抜』

粂寺弾正:市川左團次
小原万兵衛 実は 石原瀬平:河原崎権十郎
小野春風:中村松江
腰元 巻絹:中村梅枝
秦秀太郎:坂東巳之助
腰元 若菜:大谷廣松
小野左衛門息女 錦の前:市川男寅
家老 秦民部:坂東秀調
家老 八剣玄蕃:市川團蔵
小野左衛門春道:大谷友右衛門

二世左團次が明治に復活した人気狂言を、当代左團次(ちなみに、四代目です)が演じる。
粂寺弾正の左團次、古風な雰囲気はいいンだけど、もう少し愛嬌が欲しいかな。記憶の中に團十郎の大らかな弾正がまだ鮮明に残っているせいか、どこか物足りない。ま、仕方ないさね。

巻絹の梅枝、秀太郎の巳之助、若菜の廣松、錦の前の男寅と、何気に若手奮闘公演(若手を鍛えるには、結構、いい演目なのかも)。
八剣玄蕃の團蔵と小原万兵衛の権十郎が、共に立派な悪役ぶり。

『勧進帳』

武蔵坊弁慶:市川海老蔵
富樫左衛門:尾上菊之助
亀井六郎:坂東亀三郎
片岡八郎:坂東亀寿
駿河次郎:中村萬太郎
常陸坊海尊:片岡市蔵
源義経:中村芝雀

弁慶の海老蔵、前半はまあまあ、後半はtoo much。ま、全体的には及第点かな。とにかく、台詞が改善されてきたのはよかったな、と。播磨屋さんに教わってるのかしらん?
義経の打擲あたりからどんどん荒っぽく大仰になっていく後半は、今後の課題ということで。

菊之助はどこか柔らかみのある富樫で、海老蔵とのバランスは些か悪い。
義経の芝雀に気品がある。判官御手の形も美しい。あぁ、それなのにそれなのに、あそこで「待ってました」の大向こうがかかるとは……(泣)。あれは野暮の極み。声かけた奴、二度と来んな!

『新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎』

魚屋宗五郎:尾上菊五郎
宗五郎女房 おはま:中村時蔵
磯部主計之助:中村錦之助
磯部召使 おなぎ:中村梅枝
茶屋娘 おしげ:尾上右近
小奴 三吉:市村橘太郎
菊茶屋女房 おみつ:市村萬次郎
宗五郎父 太兵衛:市川團蔵
家老 浦戸十左衛門:市川左團次

宗五郎の菊五郎、おはまの時蔵はじめ、おみつの萬次郎、三吉の橘太郎、太兵衛の團蔵、浦戸十左衛門の左團次と揃っていて、面白くないわけがない。やっぱ團菊祭には菊五郎劇団の世話物がないと。

宗五郎の菊五郎、段々と酔っぱらっていく様も玄関先での長台詞も、緩急自在。
茶屋女房を演らせたら、萬次郎の右に出る者はおりません。
そう言えば、橘太郎は幹部昇進したのね。「坂東」から「市村」になっておりました。

本日の席は、まだ試していなかった三階東。西と同じく、附けや台詞(特に、高音)の残響が酷い。リヴァーブというよりディレイがかかっている感じ。この問題が解決するには長い時間がかかりそう。

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