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2014年7月14日 (月)

東日本大震災復興祈念チャリティ・バレエ 第2回グラン・ガラ・コンサート 私たちはひとつ!!

2014年7月9日(水)〜14日(月) Bunkamura オーチャードホール ほか
http://blog.kahoku.co.jp/events/
http://www.tbs.co.jp/event/

普段はセンターブロックやや後方を定位置としている。ンが、今回の公演では“コルプを間近で観る”がテーマなので、初めて最前列に座ってみた。うわ〜、膝から下は見えない、ってのは本当なのね。床に寝転がったりすると完全に見失う。『シェヘラザード』で、突然、コルプが消えちゃって「!?」となったンだけど、滑って転んでたのか。

【第1部】

『赤と黒』よりパドドゥ
[音楽]エクトル・ベルリオーズ [振付]ウヴェ・ショルツ

エカテリーナ・マルコフスカヤ、アレクサンドル・ザイツェフ

冒頭は中割幕で仕切られた前方を使用。使用人(立ち役の女性)に手紙を託すマチルド。手紙を受け取ったジュリアンがマチルドの部屋へ向かうと、中割幕が上がり簡素な寝台が現れる。

う〜む、かぶりつきだと寝台はほとんど見えないわ。今後のためのメモ。個人差はあると思います。
●舞台後方:大腿部の半分から下は見えない。
●舞台中程:膝から下は見えない。
●舞台前方:ふくらはぎから下は見えない。
つまり、爪先はどうあっても見えないわけね。

仙台公演に比べて、ザイツェフのサポートが少し不安定だったかな。

『パリの炎』よりパ・ド・ドゥ
[音楽]ボリス・アサーフィエフ [振付]ワシーリー・ワイノーネン

オレーサ・シャイターノワ、ブルックリン・マック

このふたりは今回のガラが初顔合わせとのこと。仙台公演を経て少し熟れてきた気がしないでもないけど、全体の出来は仙台の方がよかったかも。所々、不安定な箇所が見受けられたり。あるいは、間近で観ているため、ちょっとした不備も大きく感じられてしまうのかも。

シャイターノワのポール・ド・ブラが美しい。指先のアクセントの付け方とか、モロ私好み。

『Beginning』
[音楽]エリック・サティ(グノシエンヌ第1番)[振付]ウラジーミル・ワルナワ

イーゴリ・コルプ

仙台公演で帽子が落ちたのは、やっぱアクシデントだったのね。いろいろと変えてくる人だから、もしかして振付変えた? とも思ったけど。でも、あの過剰なスモークは前はなかったよね? より幻想的な雰囲気を作り出そうとしていたのかしらん?

息遣いが物凄く荒い。シンプルな作品に見えて、踊る方はかなりしんどいンだな、と。間近で観る分、臨場感というか、作品との距離感というか、これまでとはまったく違って見えるのが面白く。

幕切れ。知恵の木の実であるリンゴはコルプの手を離れ、舞台上をコロコロと転がり、作品世界と地続きの場所にいる観客へと託される……。それはまるで、「次はあなたの番です」と言われているかのようで。客席に転がってきたリンゴを拾い、徐に踊り始める自分の姿を夢想してみたり。

実際は、リンゴの写真を撮るくらいなんだけど(笑)。

Beginning

休憩時間はプチ撮影会。程なくスタッフが回収していきました。焦って撮ったから、ピントが甘いわ。

『La rose malade(病める薔薇)』
[音楽]グスタフ・マーラー [振付]ローラン・プティ

田北志のぶ、ニキータ・スハルコフ

プティ作品で脚が見えないのは致命的だよな。ま、自分が選んだ席ですから、仕方ありません。

スハルコフは細身で背もそれほど高くないので、リフトの見栄えがイマイチ。でも、彼の繊細なラインや頽れた薔薇を前に見せる戸惑いは、作品の持つ寂寞感を象徴しているようで忘れ難い。

冒頭に流れる朗読はウィリアム・ブレイクの詩のフランス語訳かと。

『Les bourgeois』
[音楽]ジャック・ブレル [振付]ベン・ファン・コーウェンベルグ

アレクサンドル・ザイツェフ

仙台公演では判然としなかったザイツェフの眼鏡。さすがにかぶりつきだとよくわかります。眼鏡のせいで、余計、新橋のサラリーマン風になっちゃうのかしらん?(笑)

何気にザイツェフ奮闘公演じゃん。

『ラ・バヤデール』第三幕よりパ・ド・ドゥ
[音楽]レオン・ミンクス [振付]マリウス・プティパ

マリア・アラシュ、ルスラン・スクヴォルツォフ

スクヴォルツォフは、仙台公演より安定していたかな。ってゆうか、大きな大きなボリショイ劇場で踊り慣れているダンサーにとって、東京エレクトロンホール宮城はさぞかし狭かったことでしょう。オーチャードホールだってそれほど広いわけではないけど、さすがに伸びやかに見えました。

そう言えば、スクヴォルツォフが踊ったヴァリアシオン、見慣れたものと違ったのよね。二幕のヴァリアシオンだったのかも。ま、ボリショイ・バレエの『ラ・バヤデール』は何年も前に一度観ただけなので、定かではないけど。

【第2部】

『エスメラルダ』よりパ・ド・ドゥ
[音楽]チェーザレ・プーニ、リッカルド・ドリゴ、他 [振付]マリウス・プティパ

オレーサ・シャイターノワ、ニキータ・スハルコフ

急拵えのペアもそれはそれで楽しみだけど、同じバレエ団同士のペアはさすがにイキの合い方が違う。決め決めがピタリと揃って、何とも気持ちいい。機会があれば、全幕も観てみたい。

『As above, So below(天にあるごとく、地にも)』
[音楽]ヨハン・ゼバスティアン・バッハ、アレッサンドロ・マルチェロ
[振付]エドワード・ライアン

ブルックリン・マック

すみません。あまり印象に残ってないです。

『Como Neve al Sore(太陽に降り注ぐ雪のように)』
[音楽]フレデリック・ショパン、シンドラー [振付]ローランド・アレシオ

エカテリーナ・マルコフスカヤ、アレクサンドル・ザイツェフ

どのあたりが「太陽に降り注ぐ雪」なのかはわからないけど、楽しい作品だから、ま、いいか(笑)。
編曲(編曲家は寡聞にして知らず)も巧い。

『黄金時代』よりリタとボリスのアダージョ
[音楽]ドミートリー・ショスタコーヴィチ [振付]ユーリー・グリゴローヴィチ

マリア・アラシュ、ルスラン・スクヴォルツォフ

抒情性の中にも、アクロバティックなリフトによるダイナミズムもあって、如何にもボリショイな作品。
あー、でも、やっぱ〈タンゴ〉観たかったな。

『シェヘラザード』よりデュエット
[音楽]ニコライ・リムスキー=コルサコフ [振付]ミハイル・フォーキン
[改訂振付]ヴィクトル・ヤレーメンコ

田北志のぶ、イーゴリ・コルプ

田北の演技(艶技?)は仙台公演より濃密になっていたけど……なんだろう……演技プランの域を出ないというか、色気の表現の定型に収まっているというか、とにかくコルプのような滲み出るエロ感とは違うのよ。もっとひりつくような昂奮を感じさせて欲しかった。いっそのこと、“可憐な姫君”といった真逆なアプローチをしてみたら面白かったかも。
あと、ワタクシ的には、背中や腰の柔らかさが物足りなかったです。

柔らかさと言えば、コルプも以前ほどではないような。う〜む、そういうところに年齢が出てくるのかしらん?
それにしても、彼の上目遣いと下卑た笑顔は最強だぜ(褒めてます、一応)。

……などと書いたところで、もしかして、彼らはもっと明朗な世界観を描こうとしていたのかな、とも思ったり。そんな『シェヘラザード』がありなのかは別にして、とりあえず、今後はあまり先入観に捉われないようにしよう。

『ディアナとアクテオン』
[音楽]チェーザレ・プーニ [振付]アグリッピナ・ワガノワ

ブルックリン・マック、全員

改めて登場順。ヴァリアシオンをマック、コーダをスハルコフ、田北&コルプ、マルコフスカヤ&ザイツェフ、シャイターノワ、再びマック、アラシュ&スクヴォルツォフ。ンで、最後に一同揃って絵面に決まって(歌舞伎かよ?)暗転。

田北の足下に蹲り、肩越しに客席を睨め付けるコルプは、今にも「シャーッ!」と威嚇しそうだ(笑)。

【フィナーレ】

『花は咲く』

シャイターノワ&スハルコフ、マルコフスカヤ&ザイツェフ、アラシュ&スクヴォルツォフが順番に舞台後方から出てきては、ゆっくりとした歩調で前方まで進み、レヴェランスをして袖に捌けていく。やがて、舞台中央に金色の紙吹雪が舞い落ち、田北を頭上高々とリフトしたコルプが歩み出て、中央で旋回し、そのまま袖に捌けていく。最後にマックがひとりで登場し、アラベスクやら何やら披露した後、レベランスをして袖に捌けていく。
あとは、観客へのお花のプレゼントと数回のカーテンコールで、「本日の公演は終了いたしました」。

1階最後列で撮影していたスタッフに放送用か訊いてみたところ、「記録用だと思いますよ」とのお答え。残念。

ちなみに、仙台公演の感想はこちら

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