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2015年6月12日 (金)

マリインスキー・バレエ『ライモンダ』

マリインスキー劇場
http://www.mariinsky.ru/

Правая сторона Партер
平土間 右側

0612_1

写真とキャスト表はclickで大きくなります。

テリョーシキナが踊りだした途端、その美しさに泣きそうになる。今回の遠征の一番の目的は、もちろん「コールプを観る」なんだけど、その前後でテリョーシキナの『ライモンダ』があったのも大きかったわけで。あー、2日連続で『ライモンダ』にしなくて正解だった。今日の舞台の記憶を大切に取っておこう(明日はオペラ『魔笛』を観るのだ)。

優美なラインに完璧なフォルム。ここ以外ないというポイントにすっと収まる快感。マリインスキーの姫君はかくあるべし、という見本のような。ほんっとにテリョーシキナは正しく美しい。本拠地で踊る彼女を観て、改めてその思いを強くする。

と同時に、イワンチェンコの魅力にも気づかされたというか。いや、ま、確かに、王子(ジャンは騎士だけど)を踊るには些か薹が立っちゃおりますが、エレガントで控え目、サポートは万全、そしてそして、あの長くて美しい脚! 白いマントを翻して踊る姿の、なんと素敵なことか。オールバックだ何だのと、今まで馬鹿にしてごめんね。

このふたりを観てるだけでお腹いっぱいになってしまった感はあるンだけど、他に、ベランジェのポポフと男性4人のヴァリエーションのスチョーピンが、端正な踊りで印象に残る。
アブデラフマン(デビュー)のオスコールビンは敵役にしては存在感が薄かったかな。

カーテンコールが何回も。すんごく熱心な男性がひとりいて、その人がずっと拍手をし続けているものだから、さすがにもう終わりよね……と思っても、何となくまた拍手が起こり、結局、最後はスタンディングオベーション。こういうのも興味深かったです。

0612_2 昨日の第2劇場は確かに観やすかったけど、昔ながらの劇場はやはり雰囲気からして違います。淡いグリーンを基調とした客席。繊細な装飾。キラキラと輝きを放つシャンデリア。ほんっとに綺麗でした。でも、よくよく見ると、あちらが剥げていたり、こちらが欠けていたり。歴史ある建造物を維持していくのは並大抵のことではないンでしょうね。

今日の席は平土間の最前列だったので、八百屋舞台の奥で踊っている分には爪先までしっかり見えるけど、前の方に出てくるとちょっと欠ける感じ。

幕間はオーケストラピットの前にガタイのいい男性が立っていて、観客がオケピの中にカメラを向けると、撮らないよう注意してました。劇場全体や緞帳を撮る分には問題ないけど、オーケストラを撮るのはNGってことなのかしらん?

写真と言えば、仕事柄、カーテンコールの写真を撮ってインターネットにupすることに対して無自覚ではいられませんので(それより何より、惜しみない拍手を贈りたいではないですか)、その手の写真は一切ありません。あしからず。

以下、キャスト表。ロシア語版です。

Mariinsky_0612_1

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Mariinsky_0612_3

[音楽]アレクサンドル・グラズノフ
[台本]リディヤ・パシュコーワ、マリウス・プティパ(中世騎士伝説に基づく)
[振付]マリウス・プティパ
[改訂振付]コンスタンチン・セルゲーエフ、フョードル・ロプホフ(一部)
[美術・衣裳]シモン・ヴィルサラーゼ
[指揮]アレクセイ・レプニコフ [管弦楽]マリインスキー歌劇場管弦楽団

ライモンダ:ヴィクトリア・テリョーシキナ
ジャン・ド・ブリエンヌ:エフゲニー・イワンチェンコ

シビラ伯爵夫人:エレーナ・バジェーノワ
レネ・ド・ブリエンヌ:ソスラン・クラーエフ
アブデラフマン:イワン・オスコールビン
アリ:イスロム・バイムラードフ

クレメンス:エカテリーナ・チェブキナ
ヘンリエッタ:ナデージダ・バトーエワ
ベランジェ:アレクセイ・ポポフ
ベルナール:ヴィタリー・アメリシコ

ヴァリエーション(1幕):ユリアナ・チェレシケヴィチ、ソフィア・イワノワ=スコブリコーワ
ヴァリエーション(3幕):ヤナ・セリーナ
男性のヴァリエーション(3幕):コンスタンティン・イフキン、ワシーリー・トカチェンコ、アンドレイ・ソロヴィヨフ、フィリップ・スチョーピン

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