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2015年7月18日 (土)

ロシアバレエ トップダンサー達によるグラン・ガラ

2015年7月18日(土) 川口リリア メインホール
http://fsquare-freedomstudio.co.jp/
http://www.lilia.or.jp/

[芸術監督]アラ・ラゴダ [プロデューサー・演出]田北志のぶ

エレーナ・エフセエワは「マリインスキー劇場のスケジュールの都合により、来日が遅れ、出演できなくなりました」とのこと。マリインスキーのスケジュールによると、7月20日の『バヤデルカ』でガムザッティを踊ることになっているので、それが終わってから来るのかしらん?

未だに抜け殻状態が続いているというか、公共施設(しかも、スピーカーの音質が恐ろしく悪い)でバレエを観る心構えができていなかったというか。コルプ以外は、結構、ボーッと観てました。

【第1部】

『白鳥の湖』第三幕より 黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ
[音楽]ピョートル・チャイコフスキー [振付]マリウス・プティパ

マリア・アラシュ、アレクサンドル・ヴォロチコフ

ふたりとも身体が重そうで、よろしくなかったです。来日したばかりなのかしらん?
アラシュはグラン・フェッテの途中で落ちてしまい、あちゃ〜、と思ったものの、最後はそれなりにまとめてしまうあたり、さすがにベテランですね。

『DEUX』
[音楽]ジャック・ブレル [振付]クレール・ブリアン

アンドレイ・エルマコフ

今回のガラ・コンサートのために振り付けられた作品で日本初演(世界初演?)。ンが、エフセエワの来日が間に合わず、「ソロによるスペシャルバージョン」での上演と相成る。

これがなかなかの出来。愛する女性をひたすら想う男性のソロで、視線の先に幻の女が見えた気がした。

『バヤデルカ』第二幕より ガムザッティとソロルのグラン・パ・ド・ドゥ
[音楽]レオン・ミンクス [振付]マリウス・プティパ

オレーサ・シャイターノワ、ブルックリン・マック

贅沢なことを言うようだけど、冒頭に出てくる跳躍のタイミングや高さ、後ろ足の角度とかが綺麗に揃わないとテンション上がらないのよ。この先、徐々に揃ってくることを祈ります。

シャイターノワはほんっとに柔軟性のあるダンサーですね〜。マックもいいダンサーなんだけど、脚のラインが私の許容範囲を外れてしまっているので……(最近、ますます狭量になってきている)。

『カルメン組曲』抜粋
[音楽]ジョルジュ・ビゼー/ロジオン・シチェドリン編曲
[振付]アルベルト・アロンゾ

田北志のぶ、アレクサンドル・ザイツェフ、イーゴリ・コルプ

上演場面は、ハバネラ〜ホセのヴァリアシオン〜エスカミリオのヴァリアシオン〜カルメンとエスカミリオのアダージョ〜カルメンとホセのアダージョ。

キエフ・バレエでは〈運命〉をレパートリーとしている田北が、今回はカルメンを踊る(舞台写真には彼女のカルメンもあるので、まったく踊ってないわけではなさそう)。
http://opera.com.ua/performance/karmen-syuyita

こういう妖艶で奔放な女性は向いてないンじゃ? コケティッシュを通り越して、何かちょっと別のものになっていたような。ザイツェフもホセを踊り慣れているようには見えなくて、前半は空回り気味。

贔屓目かも知れないけど、コルプが出てきて(彼の登場で拍手が起こる)グッと舞台が締まった気がする。サポートは文句なしの巧さだし、相手の情感を引き出すのも得意だし、あとはあの髪型だけだな(笑)。どんな髪型かと言うと、両サイドは大胆に刈り上げ、トップを少し残したソフトモヒカンみたいな。あれも、一応、ツーブロックなのか?

【第2部】

『海賊』より メドーラとアリのグラン・パ・ド・ドゥ
[音楽]リッカルド・ドリゴ
[振付]ワフタング・チャブキアーニ、アレクサンドル・チェクルイギン

オレーサ・シャイターノワ、ブルックリン・マック

勢いのある若手ふたりの踊りに客席も大いに盛り上がる。録音なので、キメのポーズと音が合わないのが玉に瑕。
マックは難しいことをさりげなくやってしまうあたりが憎いのぉ。

『愛の伝説』より メフメヌ・バヌーとフェルハドのパ・ド・ドゥ
[音楽]アリフ・メーリコフ [振付]ユーリー・グリゴローヴィチ

マリア・アラシュ、アレクサンドル・ヴォロチコフ

初っ端よりは持ち直したかと。

『ロミオとジュリエット』より バルコニーのパ・ド・ドゥ
[音楽]セルゲイ・プロコフィエフ [振付]レオニード・ラヴロフスキー

田北志のぶ、イーゴリ・コルプ

それぞれのバレエ団で踊っている振付が違うので(キエフ・バレエはアナトリー・シェケロ振付、マリインスキー・バレエはレオニード・ラヴロフスキー振付)、どちらにするのかな? と思っていたけど、数多ある振付の原点とも言われるラヴロフスキー版にしたのね。

ふたりとも、思いの外、若々しくて驚きましたです。はい。
感情を丁寧に紡いでいけば、多少、躍動感に欠けても、恋の歓喜を活写することはできるンだな、と(いや、ま、ファンは観たいものしか観ませんから)。

『Notation I-IV』
[音楽]ピエール・ブーレーズ [振付]ウヴェ・ショルツ

アレクサンドル・ザイツェフ

前の余韻を引き摺ってしまい、気がついたら終わってました。

『瀕死の白鳥』
[音楽]カミーユ・サン=サーンス [振付]ミハイル・フォーキン

田北志のぶ

腕のうねりやパ・ド・ブレに、以前より抑制を感じる。その時その時のダンサーの有り様がストレートに反映される作品なんでしょうね。

『ドン・キホーテ』第三幕より キトリとバジルのグラン・パ・ド・ドゥ
[音楽]レオン・ミンクス [振付]マリウス・プティパ

マリア・アラシュ、アンドレイ・エルマコフ

エフセエワの代わりにアラシュが登場。ベテランに3つも踊らせるの!? と、驚いたものの、ボリショイとマリインスキーのペアなんて滅多に観られるものではないので、観客としては有り難い。

アラシュは徐々に調子を上げてきたような。ただ、ここでもグラン・フェッテで少し音を余らせていたのが残念。
エルマコフは控え目でありながら、キメるところはキメる、魅力的なバジルでしたよん。エネルギーと勢いがあって、尚且つ、静謐さも備えた素敵なダンサーになってきましたね〜。

【フィナーレ】

『花は咲く』

例年通り、NHK復興支援ソング『花は咲く』でダンサーが登場(順番は、シャイターノワ&マック、ヴォロチコフ、田北&コルプ、ザイツェフ、アラシュ&エルマコフ)。ひとりで出てくるヴォロチコフとザイツェフは、舞台奥から前方までシェネで。それまで冴えなかったヴォロチコフが超高速のシェネを披露して、この日一番の輝きを放っておりました。コルプがパートナーをリフトするのはお約束?

その後の観客へのお花プレゼントも例年通り。幕は下ろさず、暗転でサクサク進行していたからか、15:00開演で17:10には終演。
しっかし、空席が多かったな。ま、普通に考えたら、近場で公演打ち過ぎなんだよね。

初めて行く会場だったので、席を購入する際、散々迷った挙げ句、断面図から判断して19列のセンターブロックにしたら、段差がしっかりあって前の人の頭部がまったく気にならず大正解!

【関連記事】
エルマコフのVK(ツアーが始まった……初日はうまくいった、とのこと)
https://vk.com/wall673704_3311

コルプのVK(Токиоとあるけど、川口は埼玉だよん)
https://vk.com/wall7828488_1389

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