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2015年11月 1日 (日)

松竹創業百二十周年 吉例顔見世大歌舞伎 十一世市川團十郎五十年祭 夜の部

2015年11月1日(日)〜25日(水) 歌舞伎座
http://www.kabuki-bito.jp/

Kaomise_1

本日初日。大入りの歌舞伎座はたいへんな賑わい。顔見世の初日に加え、勸玄くんの初お目見得とくれば、当然でしょう。大向こうも盛大にかかっておりました。ンが、最近ますます間が悪い人が増えたような。

『江戸花成田面影』
堀越勸玄初お目見得

芸者 お藤:坂田藤十郎
鳶頭 梅吉:中村梅玉
鳶頭 染吉:市川染五郎
鳶頭 松吉:尾上松緑

      市川海老蔵
      初お目見得 堀越勸玄(海老蔵長男)
      市村家橘
      市川右之助
      片岡市蔵
      市川九團次

総代 松嶋屋仁左衛門:片岡仁左衛門
町年寄 音羽屋菊五郎:尾上菊五郎

Kaomise_2

初お目見得の勸玄くん。菊五郎の先導で、海老蔵に手を引かれながら花道をしっかり歩いて登場。本舞台に上がっての挨拶では、海老蔵の隣にちょこんと座るも、斜めを向いてしまう。すると、海老蔵が置物でも動かすように身体の向きを調節し、客席は笑いに包まれる。

寝起きなのか、時折、目をこすったりしていたけど、元気な声で「堀越勸玄でござりまする〜」と挨拶。それを見守る菊五郎と仁左衛門の嬉しそうな顔。20年近く観てきた成田屋のあれやこれやを思い出し、うるうるきてしまいましたよ。

幕切れ。藤十郎が近づいて頬に触れようとしたら、思わず後退る勸玄くん。さすがに怖かったか(笑)。

『元禄忠臣蔵 仙石屋敷』

大石内蔵助:片岡仁左衛門
堀部安兵衛:河原崎権十郎
間十次郎:中村松江
富森助右衛門:坂東亀寿
大高源吾:中村亀鶴
磯貝十郎左衛門:中村児太郎
大石主税:片岡千之助
伴得介:中村梅丸
谷土源七:市村橘太郎
不破数右衛門:片岡松之助
吉田忠左衛門:片岡市蔵
用人 桑名武右衛門:坂東秀調
上使 鈴木源五右衛門:市村家橘
仙石伯耆守:中村梅玉

地味な一幕ながら、真山青果らしい台詞劇を堪能。とにかく、内蔵助の仁左衛門が見事。台詞に込められた深い思いがびしびし伝わってきて、食い入るように観てしまった。
あと、雪道を歩いていることがはっきりとわかったことに感心しきり。他の浪士は、全然、雪を感じさせなかったので。

伯耆守の梅玉はまだ初日モードというか、かなりまったりした印象。徐々に調子を上げていくことでしょう。たぶん。

主税は仁左衛門の孫の千之助。ひたむきさが感じられるいい主税でございました。仁左衛門ならもっと他の演目で観たいと思ったけど、彼自身が、今、これを孫と一緒にやりたかったンだろうな、と納得。それにつけても、千之助のお顔がもう少し祖父に似てくれればねぇ……。

『勧進帳』

武蔵坊弁慶:松本幸四郎
源義経:尾上松緑
亀井六郎:大谷友右衛門
片岡八郎:市川高麗蔵
駿河次郎:澤村宗之助
常陸坊海尊:松本錦吾
太刀持 音若:尾上左近
富樫左衛門:市川染五郎

義経の松緑、台詞はともかく、姿の良さは印象に残る。
染五郎も颯爽とした富樫で、幸四郎の弁慶を相手に大健闘。
弁慶の幸四郎、最初は台詞がclearで聞きやすかったのに、勧進帳の読み上げあたりからだんだん不明瞭になっていき、後半はいつもの幸四郎節(笑)。

とりあえず、幕外の飛び六方で手拍子が出なかったので、よしとしよう。

『天衣紛上野初花 河内山』
松江邸広間より玄関先まで

使僧北谷道海 実は 河内山宗俊:市川海老蔵
家老 高木小左衛門:市川左團次
近習頭 宮崎数馬:市川九團次
腰元 浪路:中村梅丸
重役 北村大膳:片岡市蔵
松江出雲守:中村梅玉

海老蔵初役の河内山。自身のブログによると、仁左衛門に教えを請うたらしい。
う〜む、台詞の拙さは予想の範囲内とは言え、思いの外、大きさが感じられずがっかり。特に、本性を顕してから花道での「馬鹿めぇ」までが小粒感満載でスカッとしない。殊勝に勤めているのがせめてもの救いか。

主役がそんなんだから、全体的に締まらず。今後に期待。
しっかし、『勧進帳』以外すべてに出演とは、何気に梅玉奮闘公演だな。

そう言えば、小泉進次郎議員が来てました。父親の方はこれまで何度か見かけたけど、息子の方は初めてだわ。

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