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2016年1月30日 (土)

NODA・MAP 第20回公演『逆鱗』

2016年1月29日(金)〜3月13日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
http://www.nodamap.com/

[作・演出]野田秀樹 [美術]堀尾幸男 [照明]服部基
[衣裳]ひびのこづえ [選曲・効果]高都幸男 [振付]井手茂太
[映像]奥秀太郎 [美粧]柘植伊佐夫

NINGYO:松たか子
モガリ・サマヨウ:瑛太
鵜飼ザコ:井上真央
サキモリ・オモウ:阿部サダヲ
鵜飼綱元:池田成志
イルカ・モノノウ:満島真之介
鰯ババア(逆八百比丘尼):銀粉蝶
柿本魚麻呂:野田秀樹

ワタクシ的には、今ひとつかも。
初日が開いたばかりでまだ熟れてないとか、前方の平坦な席でストレスを感じてしまったとか、連れの発言──人魚って、人間魚雷じゃないよね?──まんまの展開だったとか、考えられる理由はいろいろあるンだけど、何よりもそのわかりやすさに引いてしまったような。
あと、いつもは胸に刺さる台詞が必ずあるのに、今回はひとつもなかったのよね。

届かない電報。呑み込まれた思い。不確かな“上”の存在。
そうして、時代に翻弄され犠牲となった無辜の若者たちは、「忘れないでくれ」と願う母親の想いも虚しく、いつしか忘れ去られていく……。

野田が言わんとしていることも彼が抱えている危機感もよくわかるンだけど、「またか、また戦争ものか」と思ってしまったのも事実。「気がついたら戦争の話になっていた」という劇構造も、毎回、同じだし。う〜む、たまにはまったく違うタイプの作品を観たいなぁ。

新しい素材(「東京キャラバンを一緒にやっている、現代美術家の名和晃平くんの工房で見つけた」そうな)で表現された海が幻想的で美しい。

千穐楽のチケットも取っているので、今日のnegativeな印象が一掃されることを祈りつつ。

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