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2016年11月15日 (火)

世田谷パブリックシアター+KERA・MAP#007『キネマと恋人』

2016年11月15(火)〜12月4日(日) シアタートラム
https://setagaya-pt.jp/

[台本・演出]ケラリーノ・サンドロヴィッチ
[映像監修]上田大樹 [振付]小野寺修二 [音楽]鈴木光介
[美術]二村周作 [照明]関口裕二 [音響]水越佳一
[衣装]伊藤佐智子 [ヘアメイク]宮内宏明 [擬闘]栗原直樹

高木高助、「間坂寅蔵」:妻夫木聡
森口ハルコ:緒川たまき
ミチル、「女祈祷師」、映画館客2、女将、娼婦おしま:ともさかりえ

森口電二郎、「茶屋の主人」、占い師、娼婦たけこ:三上市朗
笛本(高木高助のマネジャー)、店長、「町人」、娼婦おさじ:佐藤誓
嵐山進、新聞記者、「月之輪半次郎」:橋本淳
小松さん(映画館の支配人)、「情報屋」、番頭:尾方宣久
小森林(プロデューサー)、ウルマ(ミチルの婚約者)、映画館客1、ウエイター、「茶人」:廣川三憲
根本(脚本家)、お米、売り子、「お局」、娼婦まるよ:村岡希美

レストラン客、映画館窓口の女、娼婦しじみ:崎山莉奈
巡査、娼婦の店の別の客:王下貴司
近所の人、娼婦おつう:仁科幸
ケーキ屋店員、娼婦うめよ:北川結
ネギ蔵、映画館客2の夫:片山敦郎

プレビュー公演初日。相変わらず、音楽と映像とステージングが素敵。舞台に吊るされていたスクリーンが一瞬にして客席後方へ吸い込まれていく冒頭から、ワクワクが止まらない。特に、ケラリーノ・サンドロヴィッチが「共同演出と言ってもいいくらい」と語る小野寺修二振付による転換は、実に、実に実に魅力的でございました。

物語の舞台は昭和11年の「日本のどこかにある小さな島の小さな港町」。ウディ・アレン監督の映画『カイロと紫のバラ』にインスパイアされたファンタジックかつロマンティックなコメディで、KERAにしては驚くほどストレート。架空の方言がこれまた効いている。
幕切れは少しビター。人間、生きていくには、現実と同じくらい幻想が必要なんだな、と。

映画という虚構の世界に逃げ込んでは現実に連れ戻される……を繰り返しているハルコの緒川たまきが、そりゃもう可愛くて可愛くて。彼女主演で安部公房の『砂の女』、絶対、実現してください!

喜劇役者として名をあげたい髙木高助と高助が演じる「間坂寅蔵」の二役を妻夫木聡。彼の舞台は何気に観ているけど、いい舞台俳優になってきたね〜。カーテンコールでは、1回目を高助、2回目を「寅蔵」で。時間がなかったのか、着流しの裾からスラックスが丸見えなのはご愛嬌。

ともさかりえをはじめ、複数の役を演じる共演者たちも達者。三上市朗と佐藤誓の娼婦が忘れられない(笑)。

今もまだ、Cheek to Cheekのメロディが耳に残っている。

上演時間は15分の休憩を挟んで3時間15分。公演プログラム(1,500円)はインタビューたっぷりで読み応えあり。
早々にDVDの発売が決定したそうですよん。
https://setagaya-pt.jp/news/20161115-24963.html

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