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2016年11月26日 (土)

国立劇場開場五十周年記念 十一月歌舞伎公演『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』第二部

2016年11月2日(水)〜26日(土) 国立劇場 大劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/

いくつか重なっていたチケット発売をすべてうっちゃって半蔵門へ。風邪気味で薬を飲んでいたものだから、途中、寝てしまわないか心配していたンだけど、寝る暇なんてないくらい面白かった!

早野勘平(五・六段目):尾上菊五郎

一文字屋お才:中村魁春

遊女おかる(七段目):中村雀右衛門
寺岡平右衛門:中村又五郎
早野勘平(道行):中村錦之助
斧定九郎:尾上松緑
腰元おかる(道行)、勘平女房おかる(六段目):尾上菊之助

大星力弥:中村種之助
竹森喜多八:中村隼人
鷺坂伴内(七段目):中村吉之丞
斧九太夫:嵐橘三郎

矢間重太郎:坂東亀寿
鷺坂伴内(道行)、赤垣源蔵:坂東亀三郎

千崎弥五郎:河原崎権十郎
判人源六:市川團蔵

原郷右衛門:中村歌六
与市兵衛女房おかや:中村東蔵

大星由良之助:中村吉右衛門

先月から始まった『仮名手本忠臣蔵』全段完全通し上演の第二部。《落人》の通称で親しまれている「道行旅路の花聟」から七段目までを上演。

幕開き。浅葱幕が振り落とされると、勘平とおかるがいる……となるところを、今回は花道から登場。
勘平に錦之助、おかるに菊之助。美男美女で綺麗なのに、聴くに堪えない清元が邪魔で集中できず。トホホ。
伴内の亀三郎はちょっと硬かったかな。

五・六段目は、勘平が菊五郎、おかるは引き続き菊之助。
菊五郎の勘平がそれはそれは見事でございました。余計なことは一切せず、さらさらと自然に流れていて、しかも心情は手に取るように伝わってくる。まさに円熟の境地。
おかるの菊之助も色気があってまずまずの出来。

定九郎の松緑に悪党の虚無感がある。財布の中身を数える指の動きが遠目にもよくわかって感心いたしました。
お才の魁春、源六の團蔵、郷右衛門の歌六、弥五郎の権十郎は適材適所。
おかやの東蔵は芝居が些か騒々しい。与市兵衛の菊市郎はさすがに若過ぎでしょう。

七段目になって、ようやく由良之助の吉右衛門が登場。敵だけでなく味方をも欺き遊興に耽る姿を愛嬌たっぷりに見せる前半、本心を現わし敵方へ寝返った九太夫を打ち据え物の見事に場を締める後半、どちらも素晴らしく。

ンが、それ以上に印象に残ったのが、平右衛門の又五郎と(前段までの菊之助から代わった)おかるの雀右衛門。特に、平右衛門初役の又五郎が大熱演! ま、多少、やり過ぎな気がしないでもないけど、兄妹ふたりのやり取りがとにかく面白く、最後まで目が離せなかった。
夫の死を聞いて雀右衛門が見せた惚けたような表情も忘れ難い。

ってことで、実に、実に実に充実した第二部でございました。
来月は第三部に加えて、文楽の通し上演もあるので(無事にチケットが取れた)、今から楽しみ〜。

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