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2016年12月13日 (火)

国立劇場開場五十周年記念 十二月文楽公演『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』第二部

2016年12月3日(土)〜19日(月) 国立劇場 小劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/

いや〜、第二部はさらに面白かった! 来年は少し集中して文楽を観ようかと。まずは、2月の近松名作集かな。赤坂文楽なんてものもあるのね。 『本朝廿四孝』は大好きな演目なので、これも行きたいけど……親の介護もあるし……あくまでもほどほどにな。

【七段目】

祇園一力茶屋の段
由良助 前:豊竹咲太夫
    後:豊竹英太夫
力 弥:豊竹咲寿太夫
十太郎:竹本津國太夫
喜多八:竹本文字栄太夫
弥五郎:竹本南都太夫
仲 居:竹本小住太夫
おかる:豊竹呂勢太夫
仲 居:豊竹亘太夫
一力亭主:豊竹始太夫
伴 内:豊竹靖太夫
九太夫:竹本三輪太夫
平右衛門:豊竹咲甫太夫
  前:鶴澤清介
  後:鶴澤清治

【八段目】

道行旅路の嫁入
小 浪:竹本津駒太夫
戸無瀬:豊竹芳穂太夫
 ツ :豊竹靖太夫
    豊竹咲寿太夫
  レ:豊竹亘太夫
    鶴澤清介
    鶴澤清志郎
    鶴澤清丈
    鶴澤燕二郎
    鶴澤清允

【九段目】

雪転しの段
    豊竹松香太夫
    野澤喜一朗

山科閑居の段
  前:竹本千歳太夫
    豊澤富助
  後:竹本文字久太夫
    鶴澤藤蔵

【十段目】

天河屋の段
    豊竹睦太夫
    鶴澤清友

【十一段目】

花水橋引揚の段
由良助:豊竹芳穂太夫
若狭助:豊竹希太夫
    竹本文字栄太夫
    竹澤團吾

〈人形役割〉
斧九太夫:桐竹勘壽
鷺坂伴内:吉田文司
一力亭主:桐竹勘次郎
矢間十太郎:吉田勘市
竹森喜多八:桐竹紋秀
千崎弥五郎:吉田簑一郎
大星由良之助:吉田玉男
寺岡平右衛門:桐竹勘十郎
大星力弥:吉田玉佳
おかる:吉田簑助
妻戸無瀬:吉田和生
娘小浪:吉田勘彌
太鼓持:吉田玉彦
妻お石:吉田簑二郎
下女りん:桐竹紋吉
加古川本蔵:桐竹勘十郎
大鷲文吾:吉田玉翔
勝田新左衛門:吉田玉誉
前原伊助:吉田簑太郎
天河屋義平:吉田幸助
倅芳松:吉田玉峻
女房おその:桐竹紋臣
原郷右衛門:吉田玉輝
織部安兵衛:吉田玉延
桃井若狭助:吉田玉志
仲居:大ぜい
駕籠舁:大ぜい
家来:大ぜい

◇登場するかしら
斧九太夫:虎王
鷺坂伴内:伴内
一力亭主:端役
矢間十太郎:検非違使
竹森喜多八:陀羅助
千崎弥五郎:源太
大星由良之助:孔明
寺岡平右衛門:検非違使
大星力弥:若男
おかる:娘
妻戸無瀬:老女方
娘小浪:娘
太鼓持:端役
妻お石:老女方
下女りん:お福
加古川本蔵:鬼一
大鷲文吾:検非違使
勝田新左衛門:陀羅助
前原伊助:源太
天河屋義平:検非違使
倅芳松:子役
女房おその:老女方
原郷右衛門:舅
織部安兵衛:端敵
桃井若狭助:源太

普通は太夫と三味線がひとりずつのところ、七段目は一人一役の掛け合い。床には太夫が入れ替わり立ち替わり。さらに、下手にも仮拵えの出床が置かれ、平右衛門を無本で語る。
先日の歌舞伎同様、今日も平右衛門とおかるが印象に残る。平右衛門を語る咲甫太夫が大熱演なのに加え、人形もすんごく雄弁なのよね。人形は息をしているわけでもないのに、主遣いとの呼吸が合っているように見えて、あー、息ピッタリ、なんて思ってしまう。

続く八段目。こちらも床に太夫と三味線がずらりと並び、華やかな道行。戸無瀬が使う煙管からちゃんと煙が出てるよ!

九段目は一気に重厚に。女同士の言葉のやり取り。継子の首を切ろうとする戸無瀬の覚悟。そして、男同士の命のやり取り。仇討ちが決して武士の忠義の本懐なのではない、という由良助の思いが、歌舞伎以上にダイレクトに伝わってくる。女たちが身につける衣裳──戸無瀬の赤、小浪の白、お石の黒──の色彩が美しい。
しっかし、討ち入りのために、身売りされたり、縁談を反古にされたり、離縁されたりと、女には辛い時代よのぉ。

十段目と十一段目は割とあっさり。

今日はオペラグラスを持っていったので、人形のかしらもよく見えた。眉も動けば、目も瞑り、ほんっとに表情豊か。
人形遣いでは勘十郎(平右衛門と本蔵)がちょっと気になった。

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