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2016年12月11日 (日)

国立劇場開場五十周年記念 十二月文楽公演『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』第一部

2016年12月3日(土)〜19日(月) 国立劇場 小劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/

一口に義太夫と言っても、歌舞伎と文楽とではまったくの別物なんだね。文楽は聴くものなんだな。なんつーか、ミュージカルやオペラに通じる気持ちよさがある。何だかちょっとハマりそう(笑)。

【大 序】

鶴が岡兜改めの段
    豊竹亘太夫
    竹本小住太夫
    豊竹咲寿太夫
    鶴澤清允
    鶴澤燕二郎
    野澤錦吾
    鶴澤清公

恋歌の段
師 直:豊竹始太夫
顔 世:竹本南都太夫
若狭助:豊竹希太夫
    豊澤龍爾

【二段目】

桃井館本蔵松切の段
    豊竹睦太夫
    野澤錦糸

【三段目】

下馬先進物の段
    豊竹希太夫
    鶴澤清公

腰元おかる文使いの段
    竹本三輪太夫
    野澤喜一朗

殿中刃傷の段
    竹本津駒太夫
    鶴澤寛治

裏門の段
    豊竹芳穂太夫
    鶴澤清馗

【四段目】

花籠の段
    豊竹呂勢太夫
    竹澤宗助

塩谷判官切腹の段
  切:豊竹咲太夫
    鶴澤燕三

城明渡しの段
    豊竹亘太夫
    野澤錦吾

【五段目】

山崎街道出合いの段
    竹本小住太夫
    鶴澤寛太郎

二つ玉の段
    豊竹靖太夫
    鶴澤清丈
胡 弓:鶴澤燕二郎

【六段目】

身売りの段
    豊竹咲甫太夫
    鶴澤清志郎

早野勘平腹切の段
    豊竹英太夫
    竹澤團七

〈人形役割〉
足利直義:桐竹亀次
高師直:吉田玉也
桃井若狭助:吉田幸助
塩冶判官:吉田和生
顔世御前:吉田文昇
加古川本蔵:桐竹勘十郎
妻戸無瀬:吉田和生
娘小浪:吉田勘彌
鷺坂伴内:吉田文司
早野勘平:豊松清十郎
腰元おかる:吉田一輔
茶道珍才:吉田簑之
大星力弥:吉田玉佳
原郷右衛門:吉田玉輝
斧九太夫:桐竹勘壽
石堂右馬丞:吉田清五郎
薬師寺次郎左衛門:吉田文哉
大星由良助:吉田玉男
千崎弥五郎:吉田簑一郎
百姓与市兵衛:吉田勘市
斧定九郎:吉田簑紫郎
与市兵衛女房:桐竹勘壽(桐竹紋壽 病気療養による休演のため代演)
一文字屋才兵衛:吉田玉勢
めっぽう弥八:桐竹勘介
種ケ島の六:吉田玉路
狸の角兵衛:吉田和馬
大名:大ぜい
仕丁:大ぜい
奴:大ぜい
侍:大ぜい
門番:大ぜい
腰元:大ぜい
諸士:大ぜい
駕籠舁:大ぜい

◇登場するかしら
足利直義:若男
高師直:大舅
桃井若狭助:源太
塩冶判官:検非違使
顔世御前:老女方
加古川本蔵:鬼一
妻戸無瀬:老女方
娘小浪:娘
鷺坂伴内:伴内
早野勘平:源太
おかる:娘
茶道珍才:丁稚
大星力弥:若男
原郷右衛門:舅
斧九太夫:虎王
石堂右馬丞:孔明
薬師寺次郎左衛門:陀羅助
大星由良助:孔明
千崎弥五郎:源太
百姓与市兵衛:武氏
斧定九郎:文七
与市兵衛女房:婆
一文字屋才兵衛:又平
めっぽう弥八:端役
種ケ島の六:端役
狸の角兵衛:端役

歌舞伎と比べて、文楽はサクサク進んでいくことに、まず驚く。所謂、歌舞伎の“入れ事”がどんだけ多いのか、よぉくわかりました。
そうかと思うと、歌舞伎よりも丁寧に演じられる場面もあったりして(三段目のおかるが勘平を誘惑するところとか、五段目の定九郎が与市兵衛を殺すところとか)、両方観ると、より深く物語を理解できる。

以下、印象に残ったことを簡単に。
大序は御簾内で語られる。しかも、名前から判断すると若手っぽい。
三段目の腰元おかる文使いの段(歌舞伎ではあまり上演されない)。勘平に会いたい、というおかるの気持ちがよく表れていて、悲劇の発端は顔世にあるンだけど、きっかけを作ったのはおかるだよな、と。
同じく三段目の殿中刃傷の段。判官が師直を追いかける様は、まさに「上へ下への大騒ぎ」。
四段目の城明渡しの段。門外は詞章なしで、人形だけで見せる。あの緊張感には痺れましたです。はい。
五段目の二つ玉の段。定九郎の与市兵衛殺しが、かなり残虐に描かれる。五十両という大金、それも娘を売って作った金なわけで、与市兵衛があそこまで激しく抵抗するのも納得。
六段目は、思いの外、スピーディ。でも、その展開の早さが、却って悲劇を強調する。

オペラグラスを持っていかなかったので、人形のかしらがよく見えなかったのが唯一の心残り。次はちゃんと持っていこう。

開演15分前に人形が出てきて踊っていたのは、公演の無事を祈願する「幕開き三番叟」というものらしい。

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