« 国立劇場開場五十周年記念 十一月歌舞伎公演『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』第二部 | トップページ | 新国立劇場『ヘンリー四世 第一部 −混沌−』 »

2016年12月 3日 (土)

十二月大歌舞伎 第三部

2016年12月2日(金)〜26日(月) 歌舞伎座
http://www.kabuki-bito.jp/

10日ほど前からずっと風邪ひき状態。今日も風邪薬を飲んで東銀座へ。舞踊二題。いずれも「夢か現か幻か」と独りごちてみたくなるような美しさ。意識が朦朧としていたのは、薬のせいばかりとは申せまい。

『二人椀久』

松山太夫:坂東玉三郎
椀屋久兵衛:中村勘九郎

踊りに定評のある勘九郎だけあって、初役で多少の硬さは見られたものの、歌舞伎座の大舞台を思えば大健闘。「按摩けんぴき」からの早間の踊りもそつなくこなし、感心いたしましたです。はい。

むしろ、玉三郎が勘九郎の(曲の?)テンポについていけてない感じ。ただ、それはそれで現実の久兵衛と幻の松山の違いにも思えたり。千穐楽あたりにどう変化しているか、幕見でもいいから確認したいな……。

しっかし、玉三郎の時は長唄もまともなんで助かるわ。

『京鹿子娘五人道成寺』道行より鐘入りまで

白拍子花子:坂東玉三郎
白拍子花子:中村勘九郎
白拍子花子:中村七之助
白拍子花子:中村梅枝
白拍子花子:中村児太郎
所化:坂東亀三郎
同 :中村萬太郎
同 :市村橘太郎
同 :中村吉之丞

玉三郎を中心に、勘九郎、七之助、梅枝、児太郎の5人で踊る『道成寺』。5人が次から次へと入れ替わり立ち替わり、何とまぁ贅沢なこと! そしてやっぱり、美味しいところを持っていく玉三郎(笑)。

5人で踊ることもそうないだろうから、大まかな流れを書いておこうかと。記憶違いはあしからず。

道行は七之助。途中、スッポンから勘九郎が現れ、ふたりの踊り。勘九郎は祖父(先代の芝翫)に似てきたね。特に、口元とかそっくり。勘九郎がスッポンに消えると、七之助が本舞台に来て問答へ。七之助に仄暗い色気がある。

問答が終わり、烏帽子を持った七之助が袖に入ると、紅白の幕が上がって玉三郎の登場。引き抜きまでたっぷりと玉三郎の踊りを堪能した後は、上下(かみしも)から梅枝と児太郎、花道スッポンから勘九郎と七之助が加わり、ようやく5人勢揃い。その後、梅枝と児太郎が去り、玉三郎、勘九郎、七之助でしばらく踊る。

花笠踊りは児太郎。これがなかなか可憐でよろしい。
所化たちの踊りがあって、クドキはもちろん玉三郎。踊りそのものよりも芝居で見せる。たぶん、身体がきついンだろうな。
山尽くしは勘九郎と七之助。羯鼓を打ちながらの軽快な踊りは、勘九郎に一日の長。

「ただ頼め」は梅枝。これまたしっとり品よく美しい。
引き抜いた後の鈴太鼓で上下(かみしも)から4人が出てきて、再び5人勢揃い。この時の、なんつーか、女子高生感? が微笑ましく。

鐘入りは鐘の上に玉三郎と勘九郎、山台に七之助、梅枝、児太郎。5人が蛇体のように連なって、実に、実に実に壮観。

【関連記事】
歌舞伎座「十二月大歌舞伎」初日開幕|歌舞伎美人
歌舞伎座「十二月大歌舞伎」特別ポスター公開|歌舞伎美人

|

« 国立劇場開場五十周年記念 十一月歌舞伎公演『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』第二部 | トップページ | 新国立劇場『ヘンリー四世 第一部 −混沌−』 »

2016年鑑賞記録」カテゴリの記事