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2016年12月 6日 (火)

新国立劇場『ヘンリー四世 第一部 −混沌−』

2016年11月26日(土)〜12月22日(木) 新国立劇場 中劇場
http://www.nntt.jac.go.jp/

[作]ウィリアム・シェイクスピア [翻訳]小田島雄志 [演出]鵜山仁
[美術]島次郎 [照明]服部基 [音響]上田好生 [衣装]前田文子
[ヘアメイク]馮啓孝 [アクション]渥美博

皇太子ヘンリー:浦井健治
ヘンリー・パーシー:岡本健一

旅人、リチャード・スクループ:勝部演之
ノーサンバランド伯:立川三貴
ウェスモランド伯、旅人、居酒屋の亭主:水野龍司
旅人、オーウェン・グレンダワー:木下浩之
ポインズ:有薗芳記
旅人、騎士リチャード・ヴァーノン:今井朋彦
人夫:青木和宣
騎士ウォルター・ブラント:田代隆秀
クィックリー:那須佐代子
ピートー:小長谷勝彦
ウスター伯:下総源太朗
州長官、ダグラス伯:鍛治直人

フランシス、使者、兵士:川辺邦弘
召使い、給仕人、神父マイクル、兵士:佐川和正
ランカスター公ジョン、人夫、給仕人:亀田佳明
バードルフ:松角洋平
パーシー夫人:松岡依都美
旅人、エドマンド・モーティマー、兵士:藤側宏大
居酒屋の看板娘、モーティマー夫人:岡﨑加奈
人夫、使者、兵士:清水優譲

番頭:綾田俊樹
ギャッズヒル:ラサール石井

王ヘンリー四世:中嶋しゅう
騎士ジョン・フォールスタッフ:佐藤B作

建築現場の足場のようなセット。血を吸った大地を思わせる赤い砂。ゆらゆらとぶら下がる玉座と木片。さらに、別々の場面の登場人物が同時に現れたりして、舞台上はまさに“混沌”。その中を、ヘッドフォンをつけた皇太子ヘンリー(ハル王子)が、ロックのリズムに乗って縦横無尽に駆け巡る。ちなみに、使用楽曲はQueenらしい。

全体的には、第二部を観ないことには何とも言えないけど、とりあえず、ハル王子の浦井健治は、随分、成長したな、と。立ち姿からしてグダグダだった2012年の『リチャード三世』のことを思えば、今回は大健闘でしょう。若者特有の驕りや不安、あるいは、王位に対する野心と苦悩といった、複雑なハル王子の心情もよく出ていた。

ヘンリー・パーシー(ホットスパー)の岡本健一は相変わらず。悪くはないものの、これだけ鍛錬された俳優に囲まれちゃうと、やっぱ未熟なんだよね。
フォールスタッフの佐藤B作は……まあまあかな。やや小粒な気がしないでもないけど、それより何より、ざらついた声が聞き苦しい。台詞の量が尋常ではないので、すでに喉を痛めているのかも。
ヘンリー四世の中嶋しゅうに、王位簒奪に対する深い罪の意識がある。

それにしても、文学座所属の俳優は、皆さん、声がいいねぇ。
声と言えば、PAを通しているせいか、少しばかりリヴァーブ(ってゆうか、生の声とスピーカーからの声がダブって聞こえてる?)が気になりました。

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