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2017年2月12日 (日)

国立劇場開場五十周年記念 二月文楽公演 近松名作集 第三部

2017年2月4日(土)〜20日(月) 国立劇場 小劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/

二部と三部の入れ替え時にロビーでチケットの半券を切ってもらう。続けて観る人も、結構、いるような。眠気覚ましに周囲を歩き回り、何とか持ち直す。

『冥途の飛脚』

淡路町の段
  口:豊竹咲甫太夫(豊竹松香太夫 病気療養による休演のため代演)
    鶴澤清友
  奥:豊竹呂勢太夫
    鶴澤清治

封印切の段
    竹本千歳太夫
    豊澤富助

道行相合かご
梅 川:竹本文字久太夫
忠兵衛:豊竹睦太夫
    豊竹希太夫
    竹本小住太夫
    竹本文字栄太夫
    竹澤團七
    竹澤團吾
    鶴澤清丈
    豊澤龍爾
    野澤錦吾

〈人形役割〉
手代伊兵衛:吉田勘市
国侍甚内:吉田文哉
母妙閑:吉田文昇
亀屋忠兵衛:吉田玉男
下女まん:吉田清五郎
丹波屋八右衛門:吉田簑二郎
宰領:桐竹勘介
花車:吉田簑一郎
遊女梅川:豊松清十郎
遊女千代歳:桐竹紋秀
遊女鳴渡瀬:吉田玉勢
禿:吉田和馬
太鼓持五兵衛:吉田玉路
駕籠屋:桐竹勘次郎
駕籠屋:吉田玉彦
仲仕:大ぜい
八右衛門の使い:大ぜい
馬方:大ぜい
仲居:大ぜい

◇登場するかしら
手代伊兵衛:又平
国侍甚内:端敵
母妙閑:婆
亀屋忠兵衛:源太
下女まん:お福
丹波屋八右衛門:陀羅助
宰領:端役
花車:老女方
遊女梅川:娘
遊女千代歳:娘
遊女鳴渡瀬:娘
禿:女子役
太鼓持五兵衛:端役
駕籠屋:端役
駕籠屋:端役

後の改作『けいせい恋飛脚』や歌舞伎の『恋飛脚大和往来 封印切』と違って、八右衛門が善人として描かれている。逆に言えば、忠兵衛のどうしようもなさ、軽薄で見栄っ張りで後先の考えもなく行動する欠点だらけの人物像を、容赦なく描いているとも言える。

堂島の屋敷へ届けるため、三百両を懐に店を出た忠兵衛。ンが、足はいつしか梅川のいる新町の廓へ。「おいてくれう、おいてくれう、おいてくれう、おいてくれう……か、いてのけう、いてのけう、いてのけう、いてのけう……か」と、延々、行きつ戻りつした挙げ句、羽織が脱げて落ちる(羽織落し)のにも気づかず、結局は廓へ向かう。
この場面、忠兵衛の思案がしつこいくらい続くンだけど、こちらをうんざりさせない絶妙な塩梅なのよね〜。理性を失っていく様を野良犬だけが見ている、というのも巧い。

歌舞伎の《新口村》に当たるのが《道行相合かご》。《新口村》は雪の積もった冬景色の、《道行相合かご》は霙交じりの野道の逃避行。どちらにしても哀れなことに違いない。

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