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2017年5月 5日 (金)

團菊祭五月大歌舞伎 夜の部

2017年5月3日(水・祝)〜27日(土) 歌舞伎座
http://www.kabuki-bito.jp/

Hiko_maku_1

GWはやっぱ團菊祭だよな。ってことで、親の介護や何やらは、一旦、忘れて、東銀座へ。初代坂東楽善、九代目坂東彦三郎、三代目坂東亀蔵の襲名披露、ならびに、六代目坂東亀三郎の初舞台です。

『壽曽我対面』
劇中にて襲名口上申し上げ候

工藤左衛門祐経:尾上菊五郎
曽我五郎時致:坂東亀三郎 改め 坂東彦三郎
近江小藤太成家:坂東亀寿 改め 坂東亀蔵
八幡三郎行氏:尾上松也
秦野四郎清重:坂東竹松
化粧坂少将:中村梅枝
鬼王家臣 亀丸:初舞台 坂東亀三郎
梶原平次景高:市村橘太郎
梶原平三景時:市村家橘
鬼王新左衛門:河原崎権十郎
大磯の虎:市村萬次郎
曽我十郎祐成:中村時蔵
小林朝比奈:坂東彦三郎 改め 坂東楽善

幕が開いて浅葱幕が切って落とされると、すでに全員が揃っている。
う〜む、初日からまだ間もないせいか、全体のバランスが悪い。工藤の菊五郎、十郎の時蔵、朝比奈の新・楽善、大磯の虎の萬次郎、鬼王の権十郎あたりとその他の差が開き過ぎなのかな。こういう時に喪った人たちのことを思ってしまう……。

五郎の新・彦三郎、健闘していたとは思うけど、せっかくの美声を巧くコントロールできていない。一本調子で単調。普段、中央で演じることが少ない人なので、小さくまとまることのないよう(荒事だしね)、千穐楽まで頑張ってくださいませ。

新・亀三郎は鬼王の権十郎に手を引かれて登場。裃の正装に鬘は窮屈でしょうに、座った際に権十郎から身体の向きを直されたくらいで、あとは最後まできちんとしていた。感心感心。

芝居が終わると襲名口上。下手から権十郎、新・亀三郎、新・亀蔵、新・彦三郎、新・楽善、引き合わせの菊五郎、時蔵、萬次郎、梅枝、竹松、松也。菊五郎以外は名乗らず、皆さん、短めにすっきりと。自分の順番を確認していたのか、周囲をキョロキョロ見回す新・亀三郎が可愛かった。

Hiko_maku_2

『伽羅先代萩』

《御殿》
乳人政岡:尾上菊之助
弾正妹 八汐:中村歌六
田村右京妻 沖の井:中村梅枝
渡辺主水妻 松島:尾上右近
栄御前:中村魁春

《床下》
仁木弾正:市川海老蔵
荒獅子男之助:尾上松緑

《対決/刃傷》
細川勝元:中村梅玉
山名宗全:大谷友右衛門
大江鬼貫:市川右之助
黒沢官蔵:市川九團次
山中鹿之助:大谷廣松
渡辺外記左衛門:片岡市蔵
渡辺民部:市川右團次
仁木弾正:市川海老蔵

《御殿》は飯炊きを省略して、栄御前が登場する少し前から。たぶん、菊之助と海老蔵、それぞれの出演時間を考えてのことなんだろうけど、ちょっと興醒め。これでは後半の政岡のクドキが活きてこない。
子役ふたりはよくやっておりました。

続く《床下》。弾正の海老蔵、スッポンからの登場で面明りに照らされた顔が十一代目さんにそっくり(いや、実物を観たことはないっすよ、念のため)。妖しさはそこそこ、凄みはまだまだ。そして、歩き出すと一気に増す小物感。

最後は《対決》から《刃傷》。海老蔵の台詞は、多少、まともになったかな。でも、それより何より、本当に人を斬ってきたかのような疲弊感を漂わせているのにビックリ〜。いや、もう、型とか様式とか、どこかに置いてきた感じ。いいのか、それで?

勝元の梅玉、弾正の不正を質していく台詞に説得力がある。

『四変化 弥生の花浅草祭』

武内宿禰、悪玉、国侍、獅子の精:尾上松緑
神功皇后、善玉、通人、獅子の精:坂東亀寿 改め 坂東亀蔵

本日の一番はこれでしょう! 松緑と新・亀蔵のふたりで、時に軽快に、時に勇壮に、魅せる魅せる。
新・亀蔵は踊りが巧いね〜。最後の毛振りもとても綺麗。いい襲名披露になったのでは。

しっかし、團菊祭と言っても、その看板を背負ってるのは、菊五郎ただひとり。はあぁ、嘆息。

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