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2017年10月22日 (日)

国立劇場 十月歌舞伎公演『通し狂言 霊験亀山鉾』

2017年10月3日(火)〜27日(金) 国立劇場 大劇場
http://www.ntj.jac.go.jp/

風邪に腰痛、おまけに、台風まで近づいていて、何となく気乗りしないまま半蔵門へ。こういう時は得てして集中力に欠けるわけで。そう度々、上演できる狂言でもないのに、勿体ないことをしました。

藤田水右衛門、古手屋八郎兵衛 実は 隠亡の八郎兵衛:片岡仁左衛門

芸者おつま:中村雀右衛門
石井源之丞:中村錦之助
源之丞女房お松:片岡孝太郎

若党轟金六:中村歌昇
大岸主税:中村橋之助
石井家乳母おなみ:中村梅花
藤田ト庵、縮商人才兵衛:片岡松之助
丹波屋おりき:上村吉弥

掛塚官兵衛、仏作介:坂東彌十郎
石井兵介、石井下部袖介:中村又五郎
大岸頼母:中村歌六

石井後室貞林尼:片岡秀太郎

仁左衛門の悪の魅力満載。ただ、説明くさい台詞も多くて、補綴がイマイチのような。いや、ま、原作も知らなければ、平成元年の所演も平成十四年の所演も観てませんけど……。

水右衛門と八郎兵衛二役の仁左衛門。水右衛門は見事な敵役ぶり。色気もあって文句なし。八郎兵衛はちょっと立派すぎる気がしないでもない。とは言え、本雨と井戸を使ったおつまとの立ち廻りはさすがに魅せる。その後の、棺桶を破って現れた水右衛門のおつま殺しや、返り討ちにした人数を勘定して高笑いする幕切れも、見応えあり。

源之丞の錦之助が江戸和事の役柄を体現している。
彌十郎が対照的な官兵衛と仏作介を過不足なく演じ、又五郎も物語の発端となる兵介と主人のために奔走する袖介を好演。
頼母の歌六が、短い出番ながら、舞台を締める。

立役陣の活躍に比べ、女方が物足りない。
おりきの吉弥の色気と貞林尼の秀太郎の品格はよかったものの、肝心のお松の孝太郎とおつまの雀右衛門がパッとせず。そもそも、ふたりとも見た目が錦之助に釣り合わないンだよね〜。とりあえず、雀右衛門はダイエットしよう。

大詰。背景に祭礼を持ってきたのが巧い。めでたく本懐が遂げられると、「まず今日(こんにち)はこれぎり」で幕。

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