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2018年1月14日 (日)

オールスターキャスト

ケネス・ブラナー監督『オリエント急行殺人事件』を観る。あまり期待はできないけど(だって、ケネス・ブラナーはサスペンスの演出が下手なんだもん)、アガサ・クリスティー好きとしては観ないわけにはいかないっしょ。

Orient_express

登場人物が、総じて、原作より若くなっている印象。ポアロのアクションもあるし(ま、サービスとしてちょっと入れてみました、程度だけど)。そのせいか、やたら忙しないというか、優雅さに欠けるというか。

オリエント急行が立ち往生する雪崩がこれまたド派手で、しかも、場所が山腹の高架橋だったりして、些かやり過ぎな気も。やり過ぎと言えば、ポワロの髭も如何なものかと。

アーバスノット大佐を若い黒人の医師に変更したのはユニオンの関係ですか? それ以外にも人種差別問題を入れてきてたし、そのあたりは非常に今時だな、と。

印象的だったのは、容疑者たちをガラス越しに写して二重に見せることで、彼らの二面性を表現していたこと。あと、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画《最後の晩餐》を思わせる容疑者横並びのクライマックスも。あそこのミシェル・ファイファーはさすがでしたね〜(エンディングで流れる「Never Forget」を歌ってたのは彼女なのか)。

キャストに関して言えば、デイジー・リドリーの聡明さ、ジョニー・デップの悪どさ、ウィレム・デフォーの変身ぶりもよかった。

そうそう、ダンサーのセルゲイ・ポルーニンがアンドレニ伯爵役で出ていたンだけど、序盤で華麗な回し蹴りを披露しただけで、その後はほとんど出番なし。う〜む。

それにしても、ドラマ版『オリエント急行の殺人』(『名探偵ポワロ』シーズン12)は傑作だったよのぉ。凍てつく風景に陰鬱な雰囲気。罪と罰、法と秩序、信仰と贖罪……ロザリオを手にポワロが神と対話する姿は忘れられません。

◎本日の読書
 なし

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